本が割れて頭も割れて

20年前に現代美術を勉強するために購入した、ドイツTASCHEN社のズバリ『現代美術』という画集を久々に本棚から出しみていたらパックリ割れてしまいました。そこは当時いちばん気に入っていた絵の見開きページ(写真参照)なので、たぶん何度も開いて閉じて弱くなっていたのでしょう。
この本の現代美術というタイトルを鵜呑みにして熱心にみていたものですが、全体の9割が元気いっぱい意味不明のニューペインティングで、ちっとも現代美術の勉強にならねぇということは後に知るのでした。本で紹介された荒々しく汚く巨大な絵画こそが先端芸術と騙されて、こういう作品を作れるように頑張ろう!と大志を抱き触発され、ペインティングを(一枚だけ)描きました。最近押入れから発見されたのでご覧下さい(写真参照)これは折込みチラシのモデルハウス写真の模写です。木パネにペンキと石膏で描かれており、ペンキも白黒青の3色しか持ち合わせておらず(当然アクリル絵具はもってない)黄色っぽい箇所はニスです。大変に表面がもろく、押入れには石膏の白い粉が落ちています。私はこれを厳重に梱包し後々高値で販売しようと(売れないか?)目論んでおるのです。

2015-11-25 02.33.21
これがその割れたページ。
ヴァルターダーンは斧で頭を割られた二名の四角い人物を描いたが、その深淵なる意味を汲み取れぬまま今に至る。

2015-11-25 02.36.06
A.ウールン作、おおらかな弱肉強食の大気を感じさせる恐竜画

バゼリッツ
逆さまの大家G.バゼリッツの有名な作品

ペインティング
住宅をよく描いてた。角張ったものは今も好き。