実験結果☆

超科学の曙光放たれるのを今や遅しと薄暗い台所に安置(放置)されていたピラミッドキムチ。実験終了の三日目の昨夜、いよいよピラミッドパワー〈味がマイルドに変化する〉を検証するため、重厚な鉄製ピラミッド掩蔽部を外し検体キムチが取り出された。
約70時間振りに明るい所で観察するキムチは表面が乾き萎びた様子である。これはピラミッドパワーの一つである「乾燥」に該当すると思われるが、しかし効果の万全を期すため、敢えてラップを使用しなかったことによる、自然乾燥の可能性のほうが断然高く、ピラミッドの純然たる効果か否かは疑わしい。よってこの「乾燥効果」をここで検証するのは早急である。
さて今回の実験の第一義である「味の変化」はどうだろうか?冷蔵保存のキムチとピラミッドキムチの双方の食べ比べを実施し、味の変化を観察してみた。結論から述べると味は「変化した」。しかし実験前に書見で得た「マイルドになる」という情報を覆す「塩っぱくなる」という結果になった。食品の味がまろやかに変化するという効果とは真逆の「パサついて塩味が強調されマズくなる」という残念な結果は、単にラップで保護せずに放置したことに起因するものであり、これもまたピラミッドに超科学的力が備わっているかの検証とは別に、実験環境に大きく左右されたことに原因があるといえる。
実験器具(南部鉄器の和風ピラミッド)にも問題があるかもしれない。今回の検証実験は失敗に終わったが、今度は別の食品(日本酒/ワイン/コーヒー等)がピラミッド効果でどんな味に変化(マズくなる)か挑戦してみたいと思う。

KIMU1
左は冷蔵庫から出したばかりのキムチ、右がピラミッドキムチ。
左と比較すると明らかにツヤを失い乾燥している事が分かる。

KIMU2
※実験に使用したキムチは終了後おいしく頂きました。