さわった証明

10才のとき私は5万年前のマンモスのキバ(長さ4.5m重さ120kg)にさわった!証拠だってある。この「さわった証明書」は35年のあいだアルバムに保管されており、これを取り出してみるたび当時のワクワク感がよみがえる…。というのはチョット嘘で、記憶が再生産されると言ったほうが正しいだろう。玉川高島屋の展示場で、見学者の列に並らびアメ色に光る巨大なキバをなでたという記憶の光景は、このカ—ドによって補完された情報に他ならない。こんな他愛のない記憶でも数少ない(忘れっほ°いから少ない)子供時代の思い出なので、この証明書の存在は大変に有難い。あと二十年もしたら忘れちゃいそうな些細な良い出来事にも証明書を発行してもらえたらいいな。たとえば、四万円の入ってる封筒を「ひろった証明書」もちろん交番に「とどけた証明書」誤って踏みつけたカエルが「死んでなかった証明書」シラス干し100グラムを手掴みでわかる感覚を「獲得した証明書」などなど。(日記をつければいいことか?)

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キバ以外の展示の記憶はもちろん無い

〈忘れてはいけない〉
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府中市美術館公開制作がまだまだ続いていることを!
そして順調でなくヒ°ンチの様相を見せていることを!
【予定】
明後日:15日(日)は「彫り&アルミ箔襖の描画」
来週:22日(日)は「刷り作業」を予定!

明後日はなんと!大寒波襲来の予報!極寒の日の来訪者には「きてくれた証明書」を特別にあげようかな?