妖精のオナラ

ドイツ兵も携帯している黒パン「プンパニッケル」その名を訳するとプンパ=屁で、ニッケル=山の妖精という意味らしい。
食品に「山の精のオナラ」と名付けるドイツ的感覚には、かのシュヴァルツヴァルトのごとき森厳さを感じさせる。それは、人造された神宮の森ですら彷徨ってしまう私には理解不能の領域だ。プンパニッケルの主原料であるライ麦は食物繊維が豊富で、食べると腸が活発になりオナラが出やすくなるが、まさかそんな下品な由来ではない筈で、きっと詩的な語源である筈と私は信じたい。

【さわやかな朝食風景】
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黒パン上の白い物体は消しゴムじゃないよ(答:クリームチーズ)
片側に紙/ペン/定規などを寄せて、食後すぐに作業が再開できる合理的な卓上。質素倹約を旨とするドイツ人にならい、このように粗末な食事を心がけている。