滅亡諸説

森美術館『カタストロフ展』の最終日、来場者が展示室の壁やボートに「未来へのメッセージ」を寄書きしていくオノ・ヨーコさんの作品に、私は亡の字(なくなる君)を書いてきた。閉館までの数時間のうちに上書きされてなくなる可能性もあり、なくなる君の未来は危うい。

最新の研究によると、温暖化の影響で北極圏の永久凍土が溶けて、氷に封じ込められていた数万年前の古代ウイルスがゾンビのように蘇り、この未知の病原体によって世界的パンデミックが起きる可能性があるという。また凍った大地に眠る累々の屍が溶解すると大量のメタンガス、二酸化炭素などの温室効果ガスが発生し、さらに気温が上がり氷が溶けるとの予測も…。現在地球上に君臨する人類が、いついかなる原因で滅亡するか知れず、恐竜のように絶滅することだってあながち有りえないことではない。

恐竜からの警告(火の用心)
IMG_0228

この博物画カードには、ボーボーと火を吐くプラチオザウルスとヒプシロホドンが描かれている。さもあれば数多くある恐竜滅亡の学説に〈失火による山火事説〉も追加しなければなるまい。

(亡〜)
IMG_0199
どこにいるかわかるかな?