啓示探し

先日の変な夢には何か特別な啓示が潜んでいるに違いない。そう確信し先ずは三代目金馬の経歴を調べて見た。〈59歳のとき、タナゴ釣りの帰りに鉄橋上で列車にはねられ左足を切断〉という晩年のエピソードが特に衝撃的だが、ありがたい啓示はこれでは無いと思いたい。
それなら落語の演目にヒントがあるのかも?と中学以来聴かなくなった落語テープを聴いてみる。『夢金』は強欲な船頭が、機転を利かして殺人事件を回避し、過分な褒美をもらって歓喜に沸くが全て夢だった、という夢オチ。『堪忍袋』は怒声を吹き込んだ布製袋が最後に大爆発するナンセンス噺。『小言念仏』は小言のうるさいオヤジが、念仏の合間に残酷な(酒に泳がせる)方法でドジョウを殺す鍋料理の指示を出す噺….などなど。笑えるはずの落語は暗い不条理に満ち、慶兆の片鱗も見当たらないのだった。(夢占いによると、竜が水中を泳ぐ夢は中途半端になってる仕事を完遂せよというお告げだという。なるほどそっちか!)

IMG_2220
顔が面白すぎて講談師を断念し落語家に転身したという。

IMG_2227
日淡部隊所属のミヤコタナゴ、ムサシトミヨ一等兵
(日淡ハンコ全7種類はたぶんもう売ってないだろう)