歓喜の歌を聞かせて

先程ニュースで〈16日朝8時からドイツも国境封鎖〉との速報が…まさに私が入国する日だった16日に国境封鎖とはビックリ!COVID-19という見えない悪魔と、如何ともしがたい世界情勢に阻まれたドイツ旅程よ。昨日は搭乗予定だったポーランド航空から全便欠航の通達が届き「行くか止めるか?」と葛藤したところで結局は渡航が不可能だったことを知る。満を持して決意したドイツ渡航がこのようなことになり正直ガッカリだけど、入国予定日と国境封鎖が同日になったことに奇妙な感慨を覚える。きっとドイツと私には何か深い因縁があるに違いない(と思いたい)。
EU(欧州連合)が1995年3月26日にシェンゲン圏を誕生させ、国境の検問を廃止し、自由移動の理念を貫き通して25年。その四半世紀の節目の記念日まであと10日というタイミングでEUのリーダー的存在であるドイツの国境が閉ざされるとは、何という因果だろうか?

今年はEUのテーマソング『歓喜の歌』の作者ベートーベンの生誕250周年である。さらにベートーベンの命日は3月26日で奇しくもシェンゲン圏誕生の記念日と同日!今こそ「心を分かち合う魂があると言える者は歓呼せよ!できぬものは泣く泣くこの輪から立ち去るがいい!」の歌詞の元に結束した欧州連合の知恵を世界中に知らしめて欲しい。たとえウイルスで門戸を閉めざるをえない日が来ようとも、歓喜の歌声とともに再び開門される日がそう遠くないことを私は祈る。そのとき私はワルシャワ経由でミュンヘン空港に降り立つ予定だ!

(ドイツ旅のしおり)
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(本日の私は)
LOT旅客機に搭乗しワルシャワで乗継ぎミュンヘン空港に18:55着陸予定。
(明日の私は)
朝早くから『ミュンヘンNAZI建築巡り』。1.ナチ党行政棟からスタートし、その途中〈国家社会主義資料館〉を見学。4.フューラーバウ(総統館)で17日の視察は終了〜の予定でした。