作成者別アーカイブ: 風間 サチコ

昔の眼鏡で見ています

〈大地震で港が陸地になった〉という衝撃のニュースを見て、朝霞りっくんらんど(陸自)で展示してる水陸両用の特殊車両など総動員できないものか…とヤキモキした気持ちになる。
心ここにあらずで時間は過ぎて早10日。正月返上で制作してる作品は未だ完成せず、時間が巻き戻せるなら巻き戻したい。2023年に…

【初夢2024】美大の公表会に参加し、学生の作った彫刻(マスオさんの失敗)を見て爆笑する夢。本当に爆笑して自分の笑い声で目が醒めた!この作品はA.ミショー風のクネクネした体躯にマスオさんの頭部がのってる変な彫刻だった。
【初荷2024】今年の初荷(和書)は『大經五惡圖會』→地獄の様子を描いた恐ろしい本(不吉だ)
【初拾物2024】路上のご自由にどうぞ箱から古本4冊をもらう(以下写真)

意図せず入手した本で今年を占う
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『猿が人間になるについての労働の役割』『ギリシア悲劇入門』『風景学入門』
『十月の旅人』R.ブラッドベリは華氏451°しか読んだことないけど、タダで拾った本なので何かの啓示があるかも?またよく燃えそうな本が増えてしまった!

今年こそ読破!!
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荘子による『荘子』

どうすべきか?

年頭から方丈記のような災禍が続き心が重い。陸の孤島と化した能登半島の事を思うと作業の手も止まりっぱなしだ。海岸線沿いにしか大きな道路がなく陸側はすぐ山という半島特有の地理が救援活動を難しくしているのだろう。
(陸路がアキレス腱なら)このような災害に備え、全国の漁港すべてが協定を結び、各漁港に備蓄倉庫を建設。非常時の際には生活用品/食料/水と人員を海路で迅速に届けるような互助システムを作ったらどうだろう。もちろん備蓄倉庫建設費と防災訓練の費用は国に出してもらう。

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夏にお尻で踏んづけて壊れたメガネ。3箇所の割れを瞬間接着剤とワイヤーで補修して使用し続けたが、先程とうとう真っ二つに!(もうくっつかない)どうしよう…眼鏡屋に行く時間は無い。

新春のよろこび

やっぱり自動的に2024年が始まってしまった!皆さま本年も何卒よろしくお願い致します。平安とは程遠い動乱の世界でお祝いの要素はあまり無いけど、私個人としてはこうやって(座ったままでも)自由に暮らせる幸せを寿いでみようかな?「あけましておめでとう!」

最近の唯一めでたい出来事は理想の古鏡が手に入ったこと。ボツ下絵だらけの雑然とした部屋に神コーナー(CD再生機神棚)を設け、ここだけは綺麗に清めて清々しい新年をお迎えしよう「歳神さんいらっしゃい!」

新年恒例〈年賀状代わりの絵葉書〉
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(佐渡小木港) 数寄ヲ凝シテ天然ノ風景ヲ独占セル(代議士山本氏別荘ノ一室)
巨木に侵略されたかのような客間は酔狂な好事家による室内装飾だ。なるほど、これなら屋内にいたまま天然の風景を独占できる(インドア派の私でも)

お正月の演出(暮れに新設したCD再生神コーナー)
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エッジの効いた大黒&恵比寿にピッタリの神グッズを探し続け、やっと見つけた神鏡。ダイナミックな雲や波が彫刻された立体的な台が多い中、ぺったんこ彫刻の雲がかえって厳かな骨董品を発見。こういうのが欲しかった!神々に感謝!!

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大黒&恵比寿のようなニコニコ笑顔で一年を過ごそう

和書探訪(時には紙魚のように)

制作で忙しく外出できない鬱憤から、ミステリアスな古文書ブームが勃発!興味の赴くままに落札した古地図と古い和書が部屋のあちこちに落ちているが未だゆっくり読めず…というか、江戸時代や明治時代の文字に判読を拒まれている。
紙魚に舐められた地下通路のような穴と読めない文字の海で迷子になりたい!(それは来年に!)

(君も欲しくなるはず!)様々な古文書
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左上は五輪塔を究極の理想とした花道の教書『松月堂古流生花乃傳圖』隣は無いようで在る空気の存在を解説する『博物新編譯説』右下は西洋医学に対抗し独自の生理学を考えついた変な禅僧の書『心性実験録』隣も近代西洋文明に反旗を翻す学僧による天文学の書『視實等象儀詳説』(地動説をひっくり返せ!)

テトラポッドの海岸線も実は洗面器のフチかもよ?
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僧侶.佐田介石は模型を使って仏教宇宙・須弥山に基づいた天文学を衆人に知らしめようとしたのだ!桶や盤の海洋図〈萬水ニ依ル堤防圖〉に出会えただけで私は大満足だが、来年は頑張って読み解いて皆さんに内容をご紹介しよう。

平坦な年末おめでとう

国際社会の不毛な争いも、年内に終わらせるはずの作業も何もかもが終わらない2023年がいよいよクリスマスを迎える。忘年会にも出席できず目出度い気分0%で、新年というものはただ数字の更新でしか無い。
非情な悪魔が打ち鳴らす2024年へのカウントダウンに恐怖し、コタツに足を突っ込んだままガタガタと震えている私だった。(時間よ止まれ!)

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実家の手作りデコレーション(老母作)

来い来いタヌちゃん

一昨日の夜、かざまランドの門から飛び出し猛スピードで道路を横断する狸を目撃!再び会えたタヌちゃんに興奮してスマホ撮影が間に合わず…皆さんに証拠写真をお見せできず残念です。庭が狸のお散歩ルートになってるのなら又チャンスはあるはず。私は早速エサを用意し次回の遭遇を狙っているのだ!

とりあえずリンゴの皮と芯
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2日経っても食べた形跡なし(お気に召さぬか?)
猫みたいに塀を乗り越えたりせず、ちゃんと門から出入りする可愛い狸にまた会いたい。

夢なら覚めて!

どこかの野外音楽堂でキャンディーズの復活コンサートが開催され、私は4人目のメンバーとして舞台に上がることになった。亡くなったスーちゃんもいて不思議だったが、それよりも急に出ろと言われた私の混乱は酷かった。
衣装は黒い長袖肌着に重ねたワンピース水着で「わ…こんな恰好で人前に立てないよ〜」と動揺していると、懐かしいドレス姿のランちゃんから「ねえ、袖の糸を切ってくれない?」と声をかけられた。私は震える手にハサミを持ちチョロっと出た糸を切ろうとして、誤ってランちゃんの手の甲に傷をつけてしまった(ど…どうしよう憧れのランちゃんに傷を!!) 。
変な衣装、覚えてない歌詞、踊れない踊り…突然課せられた不条理な要求により極限に達した私は、大泣きしながら平伏し「わーーーん!許して下さい!」と謝罪するが、大仰な私の様子に呆れたランちゃんの目は冷ややかだ…。これ以上は耐えられず、逃げるように目を覚ました。

ミキちゃんの思い出(実話)
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近所のリサイクルショップで慈善活動をしてるミキちゃん(本人)がレジを打ってくれた大量の激安CD(ワーグナー/ベートーヴェン/シューベルト)。「クラシックが好きなのネ。外は寒かったでしょう?手がとても冷たいわ…」と慈悲深いミキちゃんは永遠のアイドル。

幻のウドンヤ

(夢の旅路)ミニ東海道53ガイドの各ページ上欄には旅人のメモがあり、⚪︎△□を組合せた謎マークや、宿泊した旅籠の屋号⚪︎⚪︎ヤなどの記入に興味がそそられる。その中で唯一飲食店のメモがあるのが駿河【由井】現・静岡県由比のページで「ウドンヤ」と書いてある。どんなウドンか食べてみたいけど店名が分からず、現在営業しているのかも不明。誰か江戸時代の静岡ウドンを再現してくれないかな?

笠を被った丸顔みたいな印 ↓はなんだろ?
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〈ウドンヤ〉横の文字が店名か?全然読めない…(ウドンが無理なら静岡オデンでも食べるか)

越すに越されぬ…

すっかり下描き迷子となってしまい、下絵の向こう岸にある版木作業まで越すに越されぬ大井川となってしまった!(これでは川どころか年も越せない)

そして今日もまた東海道ミニ古文書を眺め、江戸時代の人が半月をかけて歩いた一本道をなぞってみたりしている。(そんなことより下絵を描こう)

日本橋-品川-川崎までフワフワ重傷(判読不能)
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ここは【保土ヶ谷】↑の先にある∩型の変な場所は金沢八景の平潟湾と思われる。本当にこんな形なのか行ってみたい(来年に!!)

難所【箱根】も楽勝に見える!
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実際は紆余曲折あるはずの道のりも一本道でしか書いてないから難なく歩けそう!箱根の山も楽勝(ではない)

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東海道最大の難所といわれる駿河【島田】の大井川。大金を支払って人足の肩、馬や輿に乗せてもらい渡るのだから、旅には体力はもとより財力が必要だ。

(何故ゴールしなかったのか? )
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朱色点線で辿る徒歩旅は京都鴨川に架かる三条大橋で終了!と思いきや、京都に向かう途中の近江【大津】にある分岐点(髭茶屋追分?)で初めて道を曲がりゴールせず、この旅人はどこかへ行っちゃった…

53次へ(現実逃避)

ニュー松島も近美コレクション展も終わり季節はもう師走。新作を年内に刷り上げないといけない私だが、燃え尽きた炭に火は付かず、一刻一刻を無駄にして過ごしているのだった。
〈時間の無駄遣い促進本を紹介〉
かざまランドで流行中の古文書収集で、こんな旅の本を見つけたヨ!現代のサインペンで表紙に『道中絵圖』と書かれたミニ和書の中身は、53ページに渡る1本道(日本橋〜鴨川三条大橋)で、ページ数と宿場名から一本道は東海道だろう。492㌔の長い道中、旅人の懐を出たり入ったり繰返したはずの本はボロボロというよりフワフワな塵紙のよう…。ポケットティッシュみたいになったロード53が徒歩旅の夢に誘うのであった。

ミニミニ道案内
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本当の書名と出版年不明(誰かが後で付けた仮の表紙)

(脇道は不要!!)
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武蔵→相模(ここは戸塚)
朱墨の点線が徒歩ノルマ達成の足跡を残す

(どこだろう?)
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「ごんげんの人穴 富士ト公?」の謎。上に書かれた「追分大山八王寺」をヒントに探すと、八王子市の富士森公園内にある浅間神社に辿り着いた。人穴とは何か?現存するのか?行ってみたい(来年に!!)