作成者別アーカイブ: 風間 サチコ

越すに越されぬ…

すっかり下描き迷子となってしまい、下絵の向こう岸にある版木作業まで越すに越されぬ大井川となってしまった!(これでは川どころか年も越せない)

そして今日もまた東海道ミニ古文書を眺め、江戸時代の人が半月をかけて歩いた一本道をなぞってみたりしている。(そんなことより下絵を描こう)

日本橋-品川-川崎までフワフワ重傷(判読不能)
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ここは【保土ヶ谷】↑の先にある∩型の変な場所は金沢八景の平潟湾と思われる。本当にこんな形なのか行ってみたい(来年に!!)

難所【箱根】も楽勝に見える!
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実際は紆余曲折あるはずの道のりも一本道でしか書いてないから難なく歩けそう!箱根の山も楽勝(ではない)

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東海道最大の難所といわれる駿河【島田】の大井川。大金を支払って人足の肩、馬や輿に乗せてもらい渡るのだから、旅には体力はもとより財力が必要だ。

(何故ゴールしなかったのか? )
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朱色点線で辿る徒歩旅は京都鴨川に架かる三条大橋で終了!と思いきや、京都に向かう途中の近江【大津】にある分岐点(髭茶屋追分?)で初めて道を曲がりゴールせず、この旅人はどこかへ行っちゃった…

53次へ(現実逃避)

ニュー松島も近美コレクション展も終わり季節はもう師走。新作を年内に刷り上げないといけない私だが、燃え尽きた炭に火は付かず、一刻一刻を無駄にして過ごしているのだった。
〈時間の無駄遣い促進本を紹介〉
かざまランドで流行中の古文書収集で、こんな旅の本を見つけたヨ!現代のサインペンで表紙に『道中絵圖』と書かれたミニ和書の中身は、53ページに渡る1本道(日本橋〜鴨川三条大橋)で、ページ数と宿場名から一本道は東海道だろう。492㌔の長い道中、旅人の懐を出たり入ったり繰返したはずの本はボロボロというよりフワフワな塵紙のよう…。ポケットティッシュみたいになったロード53が徒歩旅の夢に誘うのであった。

ミニミニ道案内
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本当の書名と出版年不明(誰かが後で付けた仮の表紙)

(脇道は不要!!)
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武蔵→相模(ここは戸塚)
朱墨の点線が徒歩ノルマ達成の足跡を残す

(どこだろう?)
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「ごんげんの人穴 富士ト公?」の謎。上に書かれた「追分大山八王寺」をヒントに探すと、八王子市の富士森公園内にある浅間神社に辿り着いた。人穴とは何か?現存するのか?行ってみたい(来年に!!)

有難うございました(墨東個展終了)

一昨日3日をもって『ニュー松島』は無事に終了しました。わざわざ遥か墨東の無人島までいらして下さった皆様、誠にありがとうございました!私は制作中のため会場に居ることが少なく、御来場の皆さんにご挨拶できず、すみませんでした。次の無人島個展は未定ですが、また次回も(御足労)よろしくお願いいたします。
※素敵なお土産持参の皆様ありがとうございました。食べ物は美味しくいただきました。

この展示準備で今年は既に電池切れですが、僅かな残量エネルギーを搾りだし、シドニービエンナーレ用新作を年内に完成させるつもり!
(なんと私は)先日の夜、かざまランド前の歩道を高速で疾走するタヌキを見た!初めて目撃したモフモフ狸ちゃんは何か良い報せに違いない(幸運の獣・もしくは「もっと早くしろ」という何者かの催促)。珍しい世田谷タヌキにまた遭遇したい。

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ギャラリー付近で目撃。人面フォークリフト

12月3日ニュー松島最終日!

開催中『ニュー松島』展の最終日は12/3まで!かざまランドに蟄居しつつ残り僅かな会期を思うと寂しさが胸に迫るが、先日TVの宗教番組でみた無量の不思議「216億年かけて阿弥陀仏になった法蔵」の途方も無い時間感覚から比べると全く瑣末な感情だといえる。
しかし、この展覧会を再現することは今後一切無いだろうから(二度同じものは見れない)流転する無常の現実に生きる皆様はぜひとも御高覧いただきたい!チャンスは12/3まで!よろしくお願いいたしまーす。

FLOW(雄島/誰まつしまぞ)
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雨垂れ滴る巌窟でわたしたちは貴方の御来場を待っている。(わたしは在宅し石の五輪塔を購入しようか毎日悩んでる)

無人島プロダクション詳細情報→https://www.mujin-to.com/exhibition/%e3%83%8b%e3%83%a5%e3%83%bc%e6%9d%be%e5%b3%b6/

あと8日!(本23日休廊)

無人島プロダクションで開催中『ニュー松島』展の会期は12/3まで!休日を除く営業日は残すところ8日となりました。駅から遠い…と来場を躊躇する皆様にも「来てよかった」とご満足いただけるよう、木版画/ドローイング/ペン画/消しゴムはんこ/写真など多種多様な作品をご用意しております。是非ともご高覧のほどよろしくお願い致します!

作品解説ファイルの他、松島絵葉書集や皿宇宙ファイルなどの見物も可能です。ご希望の方は窓口にいるスタッフにお声掛けください。

〈おすすめ徒歩コース〉
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都現美の裏手に流れる運河〈大横川〉に沿って墨田区方面に歩くと約24分で着くよ(途中どこかの橋で右岸に渡り真っ直ぐ)

住所: 墨田区江東橋 5丁目-10
(最寄駅:住吉/菊川/錦糸町)
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注意!本日23:勤労感謝の日は休廊です!!
11/24・25・26・29・30・12/1・2・3
残る8日間がニュー松島鑑賞のラストチャンス!会場内では変な風景画の数々と大横川旧堤防が皆さんのお越しを待っている。詳細はコチラ↓
https://www.mujin-to.com/exhibition/%e3%83%8b%e3%83%a5%e3%83%bc%e6%9d%be%e5%b3%b6/

氷河と凍土の眠り

月末木曜日の朝日新聞朝刊〈論壇時評〉挿絵は、現在「氷河と凍土シリーズ」で展開中です。先月で3回目で今後2回で終了予定。どんな絵かというと、こんな絵(写真参照)です。
凄まじく暑い夏の時期に掲載だったので、目から涼感が得られそうな寒い絵柄にしてみたのだが、いつのまにか本当に寒い季節になっちゃった!この急激な気候の変化と締切に気持ちは焦るばかり…なのに一日中眠いのは何でだろう?それはきっと冬のせい。

8月『寒冷期通行止め』
論壇時評8月風間原稿のコピー
最初のタイトル『休火山』は、編集部から「富士山は休火山ではない」という指摘を受けたのでこの題名に変更(ついでに噴煙も追加)。スヤスヤ眠る恐竜はステゴサウルスくん。

9月『氷の博物館』
論壇時評9月原画のコピー
冷徹なマンモス人事部長から不採用と非正規雇用の通達。私は就職活動をしたことがないので、このようなお手紙をもらったことがない。

10月『ジークフリートと凍土の怪物』
論壇時評10月原稿(風間)のコピー
永久凍土の壁と戦うジークフリート。火炎放射器で凍てつく土をドロドロに溶かし、埋没する太古の秘宝を強奪するつもりだ…この続きは11月30日(木)の朝刊で!

展覧会レビュー&作品解説(よもう!)

ただいま竹橋の国立近美で開催中、近美コレクション展と棟方志功生誕120年記念展に関するテキストが美術館ニュース『現代の眼』ウェブ版で先日公開されました。
美術課研究員の横山さんが執筆してくださった〈セメント・モリ〉の解説文はとても分かりやすく的確で、現在でも不可解なセメント・モリがより難解になるであろう後世においても一級のガイドになること間違いなしです。

私が執筆の展覧会感想文『メイキング・オブ・ムナカタを観て』は、私と棟方志功の時空を超えたわだかまりが溶解した瞬間について書いてあります。とんでもなく視野が狭い東京人の祖父が残した近視眼(嬉しくない遺伝と先入観)から解放された民藝館での出会い…詳しくは『現代の眼』で読んでみよう!

展覧会は12/3まで
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↓美術館ニュース『現代の眼』記事はコチラ↓
≫読む眼/新しいコレクション 風間サチコ《セメント・モリ》横山由季子
≫読む眼/展覧会レビュー「メイキング・オブ・ムナカタを観て」風間サチコ

【夢】泥鰌サンド

眼鏡屋でフレームを物色していると、女性店員さんが「在庫を探して来ます」と言って壁をよじ登り始めた。「いや大丈夫です」と私が止めるとスタっと着地し「また壁に穴を開けちゃいました」と照れ笑い。よく見ると壁には爪先で蹴られた陥没箇所が無数にあるのだった。
次にふらっとムサビ(美大)に行くと学祭の準備中だった。学生達が銀箔を手際よく貼っていく作業を見物してから一緒に昼食を食べる。皆さんが出前でとった海鮮丼のご飯と刺身を少しづつ寄せ集めミニ海鮮丼を作って私にくれた。
帰りに寄ったデパ地下で、生きたエゾホトケドジョウを挟んだサンドウィッチを購入。生存確認のため紙袋の中を覗くと、コッペパンからはみ出たマヨネーズまみれの尾っぽがパタパタ…「もうすぐ水槽に放してあげるから頑張って!」と声をかけたところで目が覚めて夢は終了した(ドジョウ救出は未遂に終わった)。

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可愛いドジョウたち。夢の中ではいつも可哀想な状態で私を苦しめる(なぜ?)

かざまランドへようこそ

個展準備で荒れ放題となったランド作業室および執務室だが、来訪者のために急いで清掃(大量の物を見えない場所に移動)して、今は仮初めのスッキリ部屋になっている。
3日前には国立近美による動画撮影、昨日は出版社のインタビューと撮影で両日たくさん喋り…たぶん喋りすぎて編集にご迷惑をかけてる。(変な置物への質問に全て答えると本題よりも長くなる)
出版社からの取材ご依頼は、学童向けの職業指南書で〈現代アートの作家〉として私を紹介したいとのこと。現在に至るまでを振り返り、早々にドロップアウトした子供時代のお話しなどを披露した。掲載する自分史年表に「中2の通信簿がオール1に!」と記入するが、この最低な成績を取るのは通常は難しく、美術家になるために必要な条件ではない。(良い子は参考にしてはいけない)

いらっしゃいませ!
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皆様に大人気のトリちゃん。モコ太郎(ニシキアナゴ抱き枕)も可愛いので自慢したいが、薄汚れてクタクタになってきたので非公開。

おめでとう!⚾️✨

兵庫県在住の旧友に便乗して応援してた阪神タイガースが日本一に!おめでとうございます。泣きながら感動を報告してくれた友人は、連日のTV観戦で手を叩きすぎて手首を壊したという…さすが本物虎党!しかし即席応援団の私は(よくわからないから)普通に楽しませてもらいました。
珍しい代打の代打・不思議な申告敬遠×2の奇策をとった中嶋監督の度胸。決戦最終回9回裏で檜舞台を経験させるためにルーキーを登板させ、満を持してベテランクローザーに交代という岡田監督の粋な継投プラン。そしてベンチの選手たちが作る花道を通り威風堂々といわざき登場!だがアッサリ初球を打たれてホームラン…と最後まで面白かった。ありがとう関西対決!また来年もオリvs阪神でお願いします。

38年振りの優勝(当時わたしは13歳)
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吉田監督90歳、バース69歳、ご健在なうちに優勝できてよかったです。