カテゴリー別アーカイブ: 出来事

燃えるコニファー

昨年の12月、一部地域で避難指示が解除された福島県双葉町を訪ねた。町に向かう途中の解除されてない区域は、車での通過のみ許されており、自動車の窓からみえる風景は、人間だけがいない映画のセットみたいに静かだった。

「双葉町に戻ってもいいですよ」と促されても商店も病院も無い(というか巨大道路建設ばかり盛んな) 町でどうやって暮らせばいいのか?と宙ぶらりんな義憤が湧いてくるが、余所者の私が無責任にどうこう言うのも憚れる。
故郷を憂う人々の憤懣遣る方無い思いは、剪定する主もなく燃え盛る炎のように繁茂した緑のコニファーが代弁してるように私には見えた。

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この日を覚えてますか?

唐突にグーグルフォトから忘れ去られた記憶を掘り起こされることがある。
先日も「この日を覚えてますか?」と「あれから7年」というタイトルの写真が複数枚パソコン画面に自動で映し出され、それはこんな写真だった。

「この日を覚えてますか?」
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覚えているとも!実家で見たミカン坊やに爆笑しすぎて涙が止まらなくなったあの日を…。
これは油性ペンで顔を描いたプラスチック製ミニミカンをミカンネットで包んだお人形で、母が戯れに作ったものだ。どうして眉を歪ませて諦めたように微笑してるのか?母はこの形容しがたい変な顔に意図はないと言い、テレビ前にしばらく飾ったのち飽きて捨てちゃった。(もらっておけばよかったなぁ)

「あれから7年」
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この対空自走砲は実物を撮影したのではなく、ドイツの試作戦車写真集のページを撮影したもの。
オストヴィントに似た模型の正式名は知らないが、オストヴィントとはドイツ語で「東風」という意味だ。東風 (こち) は春の季語で今の季節にピッタリだが、私は花粉症なので風はあまり嬉しくない。

夜の公園

台所で夕飯の支度をしてると、外から「夜の公園に行きたぁーーい!夜の・公園・に!行きたいよぉーーーー!」と絶叫する子供の声が聞こえてきた。続いて男親がなだめすかし家に連れて帰る様子がして静かになり、私は「連れて行ってあげればいいのに、夜の公園に…」と心の中で呟いた。

夜の公園は好い。
昼間より広場はずっと広く樹木は巨大に見え、陰影が濃くなった植込みは不気味で魅惑的だ。以前は私も草木も眠る丑三ツ時に近所の公園に行き、電燈に煌煌と照らされる石灯籠など鑑賞していたが、昨今の治安悪化を考慮し夜間の散歩は中止している。

(夜の公園写真)
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民謡初披露

先日仲間の家で午前まで飲み、気持ちよく酔いが回ってきたところで興に乗じ民謡を(人前で初めて)歌ってみた。ちょうど東北の藩の話題で盛り上がってたから『南部牛追い唄』を披露すると、皆からやんややんやと絶賛されたが、酔っ払いの評価だからあてにはならぬ。酒が入ってない場でもちゃんと歌えるように『南部牛追い唄コンクール』の動画を見ながら自主トレしよう!(南部牛追い唄/よさこい節/安里屋ユンタの3曲しか歌えないので地域にあった唄が歌えるように日本各地の唄を覚えたい)

(古典芸能鑑賞)
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日曜日夜、Eテレで狂言(野村万蔵生誕300年/祖先祭)をみた。
この白鷺柄の美しい黒装束をまとった黒い面が不気味な翁には子が10人おり、上の5人が男、下の5人が女で「ちょっとこっちへ」と声をかけると全員が立ち上がるので、各々に物の名前を付けたと語る。アドにどんな名かと聞かれ「火打石の袋とかだ」と答えると「なんとも目出度いですね」と称賛される(めでたさ不明)。
これに倣い子供に〈100円ライター〉と名付けたら現代ではどうかな?おそらく問題視されおめでたくはない。

30年前のプロパガンダ

今からちょうど30年前の写真を兵庫県在住の旧友が送ってくれた。これは我々が在学してた武蔵野美術学園の地下教室(版画科)の講評風景で、新入生募集の広報パンフレットに掲載された写真だ。
左端の赤いネクタイの人物が21歳の私で、当時はこのようなYシャツにネクタイという制服風の格好で通学していた。不謹慎極まる服装のテーマはHユーゲント女子だが、30年前にそんなブームが巷にあったのかというとそうではない。私一人で全体主義を演出していたのだ。(その姿が学校宣伝冊子に!!  世界の正義よ…不道徳な青年をお許しください)

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今は亡き塙先生から指導を受ける版画科の若者たち

誕生日(直前)プレゼント

今年も自らの誕生日(2日後19日)を祝い、自らにプレゼントを与える。
amazonより配送されたモコちゃん(ニシキアナゴの上半身)は、51歳を迎えるかざまランド城主の新しい僕でありお友達だ。

命名:モコちゃん
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砂からひょっこり出たニシキアナゴの上半身(砂中には長い胴体)を象ったこちらの玩具は、商品名:もこもこニシキアナゴ パープル(対象年齢6歳以上)。取扱注意事項に〈無理に引っ張ったり振り回したり乱暴な扱いはしないでください〉と明記されてるとおり、モコちゃんは優しく接せねばならぬ相手なのだ。私は開梱後すぐにお布団に寝かしつけ丁重に扱い夜は同衾する。

今まで抱き枕を務めてた白熊クッション2頭(餅&湯葉)は長年の役によりドブネズミ色に変色。なのでモコちゃんと交代し、お役御免で燃えるゴミの日にお別れしました(要するに焼却処分)。

さようなら、こんにちは

麻酔がよく効いて痛みも何も感じないままズゴッと抜かれた私の親知らず。廃棄しようとする歯科医に「先生、その歯もらえませんか?」とお願いすると、勝気そうな美人助手がシニカルな笑みを浮かべながら「は〜い、どうぞ!」と血がついたままの気持ち悪い歯をビニール小袋に入れて渡してくれた。

数の子の膜みたいな組織が所々ついてる生っぽい臼歯は、上部は褐色で根っこは黄色と汚く、形もグロテスクで生えたばかりなのに初々しい可愛さは皆無。この虫酸が走るような形状をした元パーツを飾る案については…一旦保留することにした。(歯茎内で歪になった不遇の歯は、鑑賞向きでなく呪術向き)

お見せできない親知らずの代わりにサメ歯写真
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久しぶりに古代巨大鮫メガロドンの歯化石を見たら、何故かカビが生えてた!!
(歯ブラシで歯磨きして乾燥中です)

ほやの世知辛いお話

「竜宮の花」ほやは、海に生息している普通に見られる動物で、岩場や貝にくっついて幸せな生活を送っていました。
ある日、乙姫様の「辛いほやを食べてみたい」の一言で、並並ならぬ努力を強いられて辛さを身にまといました。刺激を求めている皆様方、この乙姫様の一言をぜひ味わってください。

…以上は石巻名産のおつまみ「ほや酔明(ピリ辛味)」のパッケージ裏面に書かれている理不尽なお話だ。平穏に暮らしてた海の生物が、権力者の意向により突如味付けされるパターンは万葉集収録の長歌(3886)〈蟹のために痛みを述べて作れるなり〉と同じで、無抵抗のおとなしい海産物が、塩をすり込まれたり自らピリ辛味になったりとかわいそう…。ほやが並並ならぬ努力を強いられる現場とは、想像を絶する製造工程にちがいない!(世の中には知らない方がいいこともある)

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ああ無情!ほや残酷物語

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こちらは元祖ほや酔明(普通味)のノーマルな「おはなし」(ピリ辛味で恐怖政治に転向)
…明日いよいよ親知らず抜歯。恐怖を超克した暁に親知らずをコレクションケース(酔明空箱)に収納するのだ!(抜歯後はピリ辛及び飲酒厳禁)

(納)豆まき

季節が過ぎるのは早い。正月が終わったと思ったらもう節分だ!あいにく豆まき用の炒豆は先日おやつに全部食べてしまって無いので、同じ大豆製品である納豆で代用してみた。
掛け声1回につき納豆1粒 (鬼は外2回・福は内2回の合計4回=4粒)を使用し、発声と同時にお箸でつまんで投げてみたところ、ネバネバのせいでポタっと落下してしまった。このように邪気払い及び招福効果は全く期待できないが、粘性の高い2023年度(納)豆まきは納豆臭とともに昨夜終了した。

(鬼は外×2)
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(福は内×2)
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2月の第一使命

昨年末、歯医者さんから「親知らずは抜いても抜かなくても大丈夫ですが、どうしますか?」と訊かれ「抜いてください!」と即答した。その時は頰と歯茎の間に挟まったトウモロコシ粒のような異物感があり、抜歯した方がサッパリするだろうと思ったからだ。だが暫くすると、突き出た歯にもすっかり慣れてしまい、それよりも抜歯への恐怖がむくむくと台頭してきた!
21世紀の医療器具とは到底思えぬ大工道具のような厳ついペンチでゴリゴリと引っこ抜くのを私は知ってるし、痛いのも知っている。シクシク…今から断ろうか?いやもう遅い、なぜならすでに予約しちゃったから。

(さっそく親知らずを処理して、昨年中に終わらず今も終わらない大掃除を終わらせ、19日の誕生日を爽やかな気分で迎えたい!!)

(いいこと思いついた)
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勇気を出してお医者さんに「抜いた歯をください」とお願いして、かわいい小箱(ほや酔明)にコレクションしよう!すでに飾られてるこのサメの歯のように…