月別アーカイブ: 2017年2月

憂愁の断面

紙にインクを落とし二つ折りにして、再び開いた時に現れる左右対称の図像に何を見出すか?ロ—ルシャッハテストによる回答には、被験者の性格や心理が投影されるという。
(そしてテストは突然に…)テレビに映し出された最近巷で流行中のお弁当、わんは°くサンド「萌え断」の左右対称に開かれた断面から私が見出したものは憂愁の顔である。明らかに多すぎる紫キャベツから溢れる不安と、その下で抑圧されたゆで卵の疲れ切った眼差しだ。
(我が子に野菜をたべさせたい)薄い食ハ°ンの間にこれでもかと詰め込み過ぎた親心は、食品用フィルムで緊縛されたのち切断される。子供が萌えよろこぶ断面がそこに現れたら段取りは成功(これは成功なのか?)わんは°くサンドの断面に不安を見たあなたも私も疲れているにちがいない。

IMG_5526
室内アンテナでテレビの視聴が可能に!

【お礼】
昨日26日をもちまして府中市公開制作の会期が終了いたしました。
遠路遥々ご来場くださった皆様、お菓子やお土産をくださった皆様、帰りに一緒にお酒を飲んでくださった皆様、沢山の応援をいただき本当にありがとうございました!
早起きがつらく体調に異変をきたしましたが…また夜型に戻ってがんばりま〜す

 

中年は氷島をめざす

昨日の野老氏との対談というより寧ろ放談だったト—クイベントは、一時間30分愉快にしゃべって無事に終了。お集りいただいた聴衆の皆様ありがとうございました!府中市美公開制作の行事もこれが最後で、26日会期終了まで作品展示されるのみとなりました。入室可能日は25、26日だけですが、ご高覧の程よろしくお願い致しま〜す(私は不在です)
そして昨日19日はmy誕生日でもありました。とうとう四捨五入して50歳の年令に…紛う事なき中年です!トホホ〜。しかしそう悲観してばかりもいられないので、若かりし頃に読んで「この詩集は年をとらないと共感できないなぁ」と思ってた萩原朔太郎「氷島」を購入。もちろんカッコいい復刻版を!題名「氷島」は私のスロ—ガンでもある「南風のもとに生きるよりも氷上に生きるに然ず」というニ—チェの言葉に由来すると憶測します。現に初期の恋愛詩に対する小解で「我の如き極地の人、氷島の上に独り住み居て、そもそも何の愛恋ぞや。過去は恥多く悔多し。これもまた北極の長夜に見たる、侘しき極光(お—ろら)の幻灯なるべし。」と自虐の弁を吐露しているので間違いない。…過去は恥多く悔多し(笑!)左様、若気の至りに赤面することも多いが、きっとこの先には更にデッカい恥が私を待っているであろう。ドンマイ朔太郎!私は恥の大河も溺死必至で渡る覚悟だよ。そして悔恨の涙にうるむ極光オ—ロラを見るのだ!

IMG_5807
「ザ.アイスランド」これは大学ノ—トを模したデザインが美しい詩集「氷島」
「自己愛にあふれた悲壮」という二十代当時の感想は、萩原朔太郎がこれを書いた年令と同い年になっても変わらなかった…それはそれで良い。

IMG_5806
「箱も良い」出版社名のロ—マ字がびっちり並んだ包装紙風デザインも芸が細かい。

19日はト—ク!

すでにずっと以前から活躍されている氏を、このようにご紹介するのはかえって失礼な気がしますが…。秀逸なオリンヒ°ックエンブレムを制作された野老朝雄さんと19日(日)府中市美術館にてト—クをしま〜す!昨年11月から始まった公開制作最後のイベントとして相応しい(それ以上の)ゲストをお招きしての公開対談です。
一昨年の青森ACAC滞在中に、青森の色々な文様を発掘するというフィ—ルドワ—クの拠点をACACに置いていた野老さんと出会いました。八甲田山の森林奥深く隔離された施設にて、下界でのテンション以上にしょっちゅう飲んで喋って親睦が深まりました(終電知らずの最高の飲み会)清浄な空間でヘ°ットボトル入りの燃料みたいな安ウイスキ—を青森の水道水で薄め、エンドレスに飲んだ日々が懐かしい!
という経緯で友人になった野老さんと放談(私はノ—フィア—だ!野老さんは…?)する予定です。予約不要で観覧料はタダ!皆様ぜひともご傾聴のほどヨロシクおねがいいたしま—す!

☆ア—ティストト—ク「たゆまぬぼくら」☆
場所:府中市美術館/講座室
日時:2月19日(日)14:00〜
予約不要/無料!

IMG_5741
版木も展示中(公開制作室)

IMG_5765
人間ヒ°ラミッド大成功!(これも展示中)
20人募集のところ9人のみ集まった先鋭参加者陣と築いた正三角形は大成功をおさめた!
各自2人の分身と私の分身が3人。頂点で闘志をむき出しているカザマ配下には参加者自画像をはじめ悪魔/犬/猫/骸骨/母親/娘など、自画像という指示に忠実なある意味で自己の分身が大集合!

府中は今…

先週末から公開制作の展示(成果発表)を開始する予定でしたが、事前に決めてたノルマ達成ならず大幅に遅延してしまった…。がしかし!やっとやっと昨日完成し展示しました!ガセ情報をもとに見物に来て下さったお客様、誠に申し訳ございませんでした。
今日から26日まで公開制作室に展示されてます(土日のみ入室可能)私自身もまだ観に行けていない本展「魅惑のガラス絵展」とあわせてご観覧くださいませ!

【報告1】
IMG_5742
作業はたゆみなく敢行した(ハズだ)が苦戦…
木版画『決闘!硫黄島(近代五種麿参上)』
アルミ箔フスマ『人間富嶽』
その他に今回は特別!版木も展示してま〜す

【報告2】
IMG_5748
過日2月9日明治記念館にて「創造する伝統賞」という立派な賞の授賞式がありました〜これは金屏風を背に魚の皮のような盛装姿で賞状を授与してる場面(どう振る舞えばよいか分からず、前に授与された青木先生の所作をマネをして、来賓各位に賞状を見せびらかしている)創造する伝統!私にとって創造は虚無であり、伝統は反逆精神である!

【急告!】
明日は府中市美術館ワ—クショッフ°〈だが参加者少数の危機!〉
IMG_5704
参加者不足が恒例となってしまった私のワ—クショフ°(もちろん今回も同様だ)
本日中に府中市美術館に参加希望メ—ルを送れば間に合うそうです(急げ!)
この図の若人達(ヒトラ—ユ—ゲント)の妙技に負けないような人間ヒ°ラミッドをみんなで作ろうではありませんか!

府中市美術館ワ—クショッフ°〈木版画で参加!夢りんヒ°ック〉
2/12(日)午後1時〜5時 創作室にて(小学5年生以上)参加費100円