月別アーカイブ: 2017年8月

TV出演(日曜美術館)

9月3日放送のNHK日曜美術館、ヨコハマ.トリエンナーレ特集に出演します。松尾貴史さんと壇蜜さんがそれぞれ横浜でアート散歩をしながらヨコトリ会場にて作家数名と作品の前でお話をする…という流れで登場する予定。

私はキッチュこと松尾さんに自作の解説をしましたが、台本なしのアドリブトークに苦戦!後になって言い回しや言葉の選択の誤りの数々に気がつき自己嫌悪。穴に入りたいぐらい恥ずかしいです。何やらヘラヘラした顔で雑に喋ってる自分がお茶の間のテレビ画面に…と想像するだけで辛すぎる!直視する勇気がないので私はテレビを見ません。NHK視聴者の皆様は、そんな私でも「笑ってやろう」程度の気持ちで(私の代わり)にオンエアチェックして頂ければと思います。

<番組情報は以下>
http://www4.nhk.or.jp/nichibi/x/2017-09-03/31/19833/1902734/

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どうぞよろしく〜(マンホールに潜伏したい)

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この不鮮明でちょうどいい写真は神奈川TVの撮影風景
たまたま放送を見た人から報告がありましたが、神奈川TVが映らない/自分を直視できないという理由で私は観てません…(TV関係者の皆様ご紹介ありがとうございました)

 

新商品

新商品「ぼんやり階級トートバッグ」近日発売で〜す。(たぶんもうすぐ)横浜美術館内のショップ店頭にて陳列予定。もし見つけたら是非ともお手にとってご購入を検討されたし!その他「ニシキゴインTシャツ」「ドボッケンTシャツ」も販売中!

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オシャレショップのノベルティをイメージしたペラペラの手触り。しかしこれは無料ではない(税込三千円)
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内ポケットにはサイン代わりに手作りハンコを捺印
選べないハンコはトーチカ君とアヒル君の全二種類!

<もしかして>
酒に酔ってレジ袋を振り回して遊んでたら、中で空缶に残留してたビールでスマホがびしょ濡れに。その後スマホに数々の不吉な兆候が!もしスマホ死去に至れば再び窓黒休載の危機!

空洞説

19日の横トリトークイベントにご参加の皆様(お礼が遅くなりましたが)ご清聴いただき有難うございました!会場ではノートを取りながら聴いてくださるお客さんも多数おられて、その姿勢に感服し、私も(珍しく)誰かの講演を聴き勉強する気になりました。
そこで先日、埼玉近美で展示中の彫刻家遠藤利克さんのトーク会に行き、ちゃんとノートと鉛筆を手元に用意。…だが一字も記さず、頭の中では話の揚げ足取りばかり(猛省!!)作品「空洞説」にまつわるお話は、過去に流行した近代イデオロギー否定のための原始回帰の思想について再考するきっかけになる内容でした。(素直に話が聴けないヘソ曲がり人間を、地底人は空洞に招いてはくれないだろう)

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この縄文土器(本物)はトークに来場してくれた友人のお土産
数千年前は深い闇を宿した空洞だったに違いない。不完全な今でも暗黒の面影はある。

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(縄文とは関係ない)地球空洞説の図
北極と南極に出入り口があり中心には小さい太陽が存在する。地底人は空飛ぶ円盤で移動し、たまに地上の偵察に出る。第三次が勃発し人類滅亡の危機が訪れた際には、程度の高い人間のみ選別し空洞に連れて行ってくれる(らしい)

人面岩は警告する

誰もが絶対欲しくなるこの魅惑の逸品は「ムーミステリーコレクション/火星の人面岩」という携帯ストラップです。残念なことに私の携帯機種には紐を通す穴がないので装着不可能ですが、常に目につく場所に飾ることで、人類滅亡の危機を警告する火星人からメッセージを真摯に受け止めようと思います。

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きっとあなたも欲しくなる!人面岩
ヤフーオークションで400円(送料無料)で落札

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人面岩が表紙を飾る一級資料「ふしぎ写真大百科」によれば、1976年に火星探査機ヴァイキングが撮影した幅3kmもあるこの巨大人面岩は、火星の古代文明の遺跡ではないかと推測されている。滅亡を前にした古代火星人が残した人類への、戒めでありメッセージかもしれない。

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このストラップには指に血が通わなくなったり、窒息して死に至ったりする危険性もある。

19日はヨコハマ・ラウンド

開幕から早2週間。ヨコハマ・トリエンナーレは関連イベントが続々で〜す!明日19日の「ヨコハマ・ラウンドbis」では瀬尾夏美さん、照沼敦郎さんと私の3人で<見えること/見えないこと>をテーマにお話します。観覧券提示で入場無料、先着80名で〜す。ぜひご参加下さいませ!

横浜美術館 円形フォーラムにて詳細はコチラ↓
横浜トリエンナーレ<ヨコハマ・ラウンドbis>

大人気!「ぼんやり階級ハンココーナー」
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(意味を理解せぬまま)いたいけな児童が楽しげに押しているスタンプは厨二/情弱/ぼっち/社畜…無邪気に押されたそれら蔑称を高所より傍観してる私にも(ちょっとだけ)良心の呵責はある。

渋谷のラジオ

ラジオ出演の予定時刻前に、ちゃんとラジオを聴きながら待機しようとラジカセ2台に電源を入れ周波数を合わせるも、それらしき雑音一つ拾えず。どうやら地域専門局で渋谷近隣しかラジオでの受信は不可能だった模様。一昨日「ラジオで聴こう」と宣伝してしまい、このニセ情報を信じてラジオの前で待っていた皆さま誠に申し訳ございませんでした…
初対面の人と電話で楽しく応答した10分が、電波に乗って放送されたはずですが未確認(自分の話し声は恥ずかしい)ネットで聴くことが可能とのことなので聴きたいみんなは試聴しよう!

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渋谷の谷は思いの外深い。
アンテナをめいっぱい渋谷方面に伸ばし受信を試みるも断念。
↓音源はココから聴ける(らしい)
https://note.mu/shiburadi/n/n78142855d672?magazine_key=m7e718d582697

《告知》
8/19(土)ヨコハマ・トリエンナーレ関連イベント
公開対話シリーズ「ヨコハマラウンド」ラウンドbisに登壇!3名の参加アーティストが<みえること/みえないこと>をテーマにトークします。

会場:横浜美術館(円形フォーラム)
8/19(土)13:00〜14:30
↓詳細以下
http://yokohamatriennale.jp/2017/event/2017/08/event31.html.html

 

 

告知(ラジオ生電話)

明日午後1時から3時ごろまで放送されるラジオ番組内で、横トリとその関連行事が紹介されることになり、私も10分ぐらい生電話で出演することになりました〜。
私の出演時間は13:40〜13:55あたりで、予定時刻前から電話(スマホ)をテーブルに置いて待機しなければなりません!視聴者プレゼントの当選のお知らせとか不意打ちの生電話ではなく、事前に知らされているので極度の緊張が予想される…というか今からめちゃんこドキドキで〜す☆

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このラジオはどこの言語か不明の怪音を拾い続けてきたが、一年前に急に受信不能となった。
皆さんは正常に受信できるラジオを用意して(ひまだったら)聴こう!

■番組詳細
8月14日(月) 13:00〜14:55(ヨコハマ・トリエンナーレ特集)

渋谷のコミュニティーラジオ
https://note.mu/shiburadi/m/m7e718d582697
『代官山アートストリート』月曜日 ヒルサイドテラスの朝倉氏と平氏が司会
※アプリでダウンロードすると全国どこでも聞ける。音源をヨコトリWEBにも流用可

漫画を描いてみた

いちおう美術家を生業としてる私ですが、実は他にも憧れの職業が色々あって中でも、詩人、演歌歌手、マンガ家はその三大職種です。といって特に優れた才能もなく単なる憧れに過ぎませんが..。

昨日の午前中は、横トリで中高生30名の有志を募り(小学生相手の)有能なガイドさんに育成する美術館の企画があり、私は彼等に自作の解説をする役で協力しました。(話の長さと内容のグロテスクさからか?解説中に生徒2名が倒れる…申し訳ない!)
そして午後、岡本太郎美術館にてマンガ教室(講師横山裕一先生)が開催され、午前の田中庸介先生の詩の教室には出られなかったものの、少しでもマンガが上達できればと思い受講しました。1ページ以上のマンガは、過去に描いた外来魚侵略防止プロパガンダ漫画『水がヌルくて死にそうです』以来の挑戦です!さてその出来栄えは…(以下写真)

作者知らずの断片詩(上の句/下の句)を自由に組み合わせた詩のイメージをマンガで表現する。
「私は色男だ 私は夢を見た/ドレミファドンする午後 好きなピザはまだこない」という詩を私はチョイスし描いてみた。

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クイズの答えCD-Rは間違いで、正解はフロッピーディスクであった。
指定の画材(色ペン/ケント紙)を使用するまでに至らず未完成に終わったこの意味不明の紙切れは、岡本太郎美術館で開催中の「太郎と遊ぶ展」の特設会場に貼り出されてる(かもしれない)

第一次幻惑大戦:梗概(1)

新作「第一次幻惑大戦(グレートダズルウォー)」の細部を解説する前に、この作品の概要を説明いたしましょう。
構図をまとめるのに恐ろしく苦しみ、結果ゴチャゴチャになった絵の向かって左側には、光と炎を操る近代的な合理世界が、右側には氷と闇が支配する意味不明の非合理世界が配置され、双方が対立し衝突する様を描いています。(大航海時代の英雄はカンテラを片手に、未開の闇を切り拓き野蛮を成敗する。何事も(未知の将来も)明るみに晒さずには置けない近現代の闇恐怖症も然り!)

どうして私が、このような滑稽な戦争を空想しているのか?それは小中学校時代に遡り(少々面倒くさい)説明をすると、小三で発病した喘息をきっかけに登校拒否半分で学校に行かず、自宅にこもって過ごす毎日だったので、さすがに辛く子供の浅知恵で自分を正当化し「普通の勉強なんて意味がない」と早まった結論を出してしまった。(この大変な誤謬に気付いた頃はすでに手遅れ!)中1あたりでビアトリクス.ポター(ピーターラビットの作者)の孤独な少女時代に憧れてちょっとしたお嬢様気分(現実は安サラリーマン家庭)になり、さらに中2頃から大人の本を読み始めると、思い込みは深刻化し「ボードレールのような高等遊民になる」という絶望的な夢を抱くまでに…。お布団の中で「悪の華」を読むのがデカダンスの一日。オカルティズムへの興味もあいまって現実社会への否定は加速し、学校に通う健康な生徒たちは平民で、病弱な自分は貴族という、一切の負けを認めない自己肯定にたどり着き、通信簿オール1の没落貴族が誕生した。
ネットスラングの「中2病」の意味を知ったとき「な〜るほど!あの時のアレか!」と膝を打ったが、よくよく考えると今現在も罹患中である。(つづく)

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ひじょうにゴチャっとしてる「第一次幻惑大戦」の全体

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この怖い絵は中学時代のお気に入りの一枚。
ハリー・クラークによるE.A.ポオの短編小説「メエルシュトレエムに呑まれて」の挿絵
(幻惑大戦の右下にある渦潮の原点)

お土産

人との交流を断ち制作漬けだった抑圧の日々から解放された私は、3ヶ月間沈黙していた反動なのか、横トリ開幕行事ではダムの放流のように止めなく喋りまくった。初対面の方は随分とお喋りで変な作家だとビックリされたかも?まさか普段の話し相手が置物だとは思うまい!
内覧会では「作品の解説をして欲しい」というご意見が多数あったので、次回から少しずつ作品解説する予定。新作「第一次幻惑大戦」は自己完結な大作なので意味不明でもご容赦くださいませ。

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遠方よりお越しのお客様から赤福を頂戴しました。
添付カードに描かれたオバケは大入道の巨大人形で、町に住み着いたタヌキをおどかす目的で作られたという。

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(流刑者の入墨のように)手首への装着が義務付けられた招待客を証明するこれら複数の青いリボンは、三次会で行ったバーの灰皿に投棄されたもの。この夜騒いだ一団が横トリ関係者であることが店主にバレないように私がこっそり回収した(島から足抜けしても足が付いたらお終いだ)

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昨年見学した韓国戦争記念館の戦争とは全く無関係なお土産「光って回る恐竜コマ」このオモチャも新作「第一次幻惑大戦」に参戦!(どこにいるかな?探してみよう)
水色の美術クリップは、北の最果てまで美術の概念が浸透していることを証明する品。美を求道する先輩が利尻島(の文具店か何処か)で発掘した貴重な逸品。