月別アーカイブ: 2017年9月

10円ショップは今…

これは外塀沿いにゴミが投棄された光景ではなく、某日の10円ショップ店頭の様子です。以前ご紹介したときは、薄暮の路肩に不気味なトロール人形たちが多数陳列されており、いささかギョっとさせられましたが、最近は野球カードなどが販売されスポーティーな品揃え。おなじみの黄色い看板は、従来のかすれた文字に油性ペンでくっきり上書きされ注目度アップ!そこには「ストップ温暖化!」という文言がちっちゃく控えめに添えられ、創業の理念を知ることができます。

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ゴミのようでゴミではない。オール10円均一

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おままごとの途中ではない。各1個10円
ホテルで無料でくれる櫛、中古食器、サインボールなどなど!

ふしぎな一日

「あれが欲しいな」と思ったモノが簡単に手にはいる…そんな奇妙な運を私は持っている。ある日は「歯ブラシを買わなくちゃ」と考えながら歩いていたら、新品の歯ブラシが路上に落ちていた(ので拾った)。またある日は「あのお煎餅が食べたいなァ」と思っていたら、まさにそのお煎餅が未開封のままゴミ集積所に捨ててあった(さすがに拾わなかった)。

そして先週金曜日、南部古書会館へのお出掛けでまたもミラクルが!行きがけに寄った地元のリサイクルショップで「ムー公認オカルトかるた」を発見!これは昨年購入を迷ってヤメた品。さらに古書会館では、林静一、中村宏のイラストが表紙の「現代詩手帖」が5冊も!(1冊200円)。蒐集を考えてた矢先になんという幸運!他にも探してたディスリンピック資料や、欲しかったW.Bイェイツの本なども入手し、なんだか嬉しいを通り越して薄気味悪い…。こんなちっちゃな運の浪費をして、いつか人生最大に運を必要とする時が来ても、すでに運の貯蔵庫がスッカラカンになっているのでは?とチョット心配。

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「いとしの第六惑星・いとしの中村宏先生」
アンニュイな赤い花、女学生入り土星の2冊は特大号/現代詩年鑑で、なんと巻末付録は「詩人住所録」サインをもらいに詩人宅に押しかけることも可能だが失礼なのでやめようネ(天沢先生は現在も弥生荘にお住まいか?)

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「地底人の存在を暴いた元CIA」
なぬ?スノーデンさんが地底人の謎を知ってるとは初耳!お友達になりたい!

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「一人遊びの方法」
通常2名以上で遊ぶゲームだけど、ハダリーと四次元ボーヤにはカルタの相手は無理なので、唯一一人で遊べる「ESPトレーニング」で第六感を鍛えてみようかな?

ひみつの靴下

靴下を履くために二階の部屋に行ったのに、目的をすっかり忘れて裸足のまま一階に降りてくる…自分の脳を疑うくらい年々記憶力の低下は著しい。
そして一昨日。女子美術大学版画科にて特別講師を務めるのにあたり、講演中に自分の作品タイトルや制作年を思い出せないなど、記憶力の衰えを露呈して、格好悪い中年の末路をうら若き女学生達に見せたくない!と前日から準備しておいた秘密兵器が写真のコレ。靴下で記憶力低下を阻止できるとはなんとも有難い!
で…結果はというと。40名以上いた学生のうち3名ぐらいしか名前が覚えられず、残念ながら靴下の効果は十分発揮されなかったと言える。(もしかしたら左右を履き間違えたのかもしれない)

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商品名『つぼックス』特別価格60円
「こんな方におススメ 記憶力の衰えを感じる方」まさにピッタリ該当!
呪術的なツブツブ文様が足裏のツボを刺激して記憶力アップしてくれる筈だったのだが…

南部へ!

3ヶ月半余りの地獄の季節(ヨコトリ制作期間)を経て、我が心の天国「南部古書会館」に出向く余裕がやっとやっとできた!今週末22か23日は久しぶりの遊古会へ…
ヨコトリ事務局からの新作要望を二つ返事で快諾したものの、己に課した成功への期待、それを待ってはくれぬ時間の制約が…。焦燥感は非情な泥濘のごとく足元を掬い、すっ転ぶ私をせせら笑うように時間は通り過ぎてゆくではないか!なるほど、作品の制作はヨコトリに限らず毎度似たり寄ったりの地獄の連続ではあるが、舞台が大きいほどその重圧は比例して大きい。…おお、しかし結果はともあれ烈火の季節は終わり(十円ハゲにも産毛が生え)心優しい自然の摂理において秋は訪れた!そして私は南へ向かうのだ。

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以前に南部古書会館で購入した「ホン」の一部です
やくざの生活/家畜人ヤプー/アナキズム藝術論/辻潤/魚の超能力/神曲物語/ゲーリング傳…などの多様な(支離滅裂な)本が格安で購入できる!

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「奇本・珍本・良書で人気 !! 」なので早い者勝ち!変な本を沢山買いたい人は五反田遊古会へ急げ!

動物と別れて

13年間住んでた老朽家屋が取り壊されて気がかりなことは、あの家に住み着いてた人間以外の存在(獣や霊)の安否です。
思い起こせば、ネズミの気配に怯え、夜な夜な1m定規で天井を叩き防御したり、そのネズミが風呂桶で溺死してたり、野良猫がフニャフニャになった天井ごと落ちてきたり、美術書(原始美術)の表紙がアフリカの仮面の部分だけ(何故か)シロアリの餌食になってたりと、生物たちが活発で賑やかすぎる我が家でした。(野生の勘で逃げ出して皆んな無事にお引越しできただろうか?)
本当の家主(死んだ老婦人)の霊は、新築計画を喜んでることだろう。私も古い庭石を利用した造園が楽しみです。

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この庭には土葬したホトケドジョウのお墓が10基ほどあったのだが…。

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(生前の)チャコちゃんとマルちゃん
ホトケドジョウの性質は穏やかでお利口。育魚ノイローゼになるほど可愛いすぎるので二度と飼うことはない!

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ニアミス寸前のヤモリ達
蛾を捕食させるために朝まで懐中電灯で誘蛾活動したことも。

物販コーナー

コミュ障/ゲー廃/ゴミ/厨二etc…不愉快な文字が羅列する新商品「ぼんやり階級トートバッグ」が横浜美術館売店にて陳列販売中であることが確認できました。そのほかドボッケン/ニシキゴインTシャツ、水がヌルくて死にそうですタンブラーなども販売中!

静謐な長谷川潔銅版画とはまったく無関係の(邪悪な)風間コーナー
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(私は見てないけど)昨日めざましTVにて(何故か)鯉彦さんタンブラーが紹介されたらしい。
高級オシャレ洋品店で無料でくれるバッグをイメージしたペラペラのトートは有料(三千円)

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黒地に金色の印刷が不気味なニシキゴインTシャツ(鯉彦さん、ニシキゴインとまるでコイ推しのようですが、一番好きな淡水魚はホトケドジョウ)

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来年の手帳の表紙にスタンプしたヨ!
エゴイスト&ぼっち。両者は常に表裏一体である。

ゆく石くる石

歳月と残留思念の棺のように放置されていた旧居の解体工事がやっと始まりました。なかなか剥がれないカサブタのように憎たらしい存在でしたが、いざ幕に囲われて準備が整うと、いくばくか惜別の情が湧いてきます。
侘しい心持ちで古ぼけた玄関にふと目をやると、そこには、かつて私が気に入っていた石に「残す」と赤い字のシールが貼られているでは!本当に?信じられない!庭石などは残土や瓦礫とともに、知らない山にでも投棄されると思っていたので、こんな起死回生のチャンスを石に与えられるとは有難い!…施工予定表には造園の計画もあり、どうやら新しい庭に飾られるようです(楽しみだ〜)万物流転の世にあっても再生の光明はたしかに在る!

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ああ、歳月よ憧れよ!かつての幸福よサヨウナラ!

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玄関脇には「残す」決定の下された幸運の石が、倒木や小石を配して私が遊んだままの姿で残存していた。(小石は私物だが引越しのとき運び忘れた!)

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ここにも残留組!
石灯籠の目玉状の石…本当はすご〜く欲しかった。

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(しかし実は…)水石を一つ失敬してしてきたのだ。虎の背後に鎮座する没個性的な石がそれ(大家さんゴメンなさい)その隣の最新水石は、自然に欠けた形が不思議でかっこいい。台座は原始美術のような味がある。

幻惑大戦(登場人物)

「近代的な諸徳その他の南風のもとに生きるより、むしろ氷の上に生きるにしかず!」
このニーチェの吐いたありがた〜い暴言をスローガンに掲げて20余年、もちろん今も実践中でーす!
ヨコトリ展示中の新作「第一次幻惑大戦」の画面向かって右側は、この冷たく排他的な「氷上」の世界を設定して描いてます。今日はその登場人物(物品)をご紹介しましょう。

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妖術使い児雷也と大ガマは、さっぽろ雪祭りの雪像(陸自第11旅団制作)という設定。
幻の大渦潮に乗って攻めてくる四角い物体は流氷で、これは網走流氷祭りのイメージ(圭子の網走番外地は心の歌)。ファミコン、テレビ、ゲームウォッチ上で待機する忍者軍団も見える。
こう取り上げてみたものの、北海道は未踏の地だし、ファミコンもサーフィンもしないのが現実…

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ファンタスティックな絵葉書ケースに魅せられて…。この素晴らしい雪像の数々は、北の護り陸自第11師団(現旅団)隊員が制作しているという。さっぽろ雪祭りこそ恒久平和の象徴だ!

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ガマの口から吐き出される冷気「怠けガス」には、たちまちサボりたくなる効果がある。

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怠けガスの幻影は、社会不適合者の王国「かざまランド」の一軍選手たち。
左から..チンアナゴ(マグネット)ピラミッド灰皿(南部鉄器)手裏剣(マグネット)恐竜ゴマ(中国製)ハダリー(アルミ人形)A7V戦車(プラモデル)四次元ボーヤ(水石)パイライト(鉱物)

【お詫びと訂正】
先日お知らせした「日曜美術館」の再放送は9/3ではなく
『9/10午後8時(つまり明日)』の誤りでした。またしてもガセ情報を流してしまい申し訳ございません!ご視聴のほどよろしくお願いします。

うたえ!大竜宮城

茅ヶ崎と千葉県東金では、久しぶりの小旅行で開放感が爆発し、歌ってばかりいました。酔って歌唱スイッチが入るとノンストップに歌い続ける酒癖は、周りに迷惑なのでそろそろ自重しなくては!でも、バーベキューで炭火を囲みながらの「度胸千両入り」は最高〜(だったのは自分だけ)

…で、何となく海と歌つながりで『うたう!大竜宮城』という子供向け特撮ドラマを思い出しました。25年前に放送された大好きな番組でしたが、登場人物?が魚貝類でミュージカル風という奇抜さが勝り、どんなお話だったのか失念。そこで調べてみたら「海洋リゾート開発で破壊された竜宮城の再建を夢見て、陸に避難したヒロイン乙姫と魚貝類たちが人間界で奮起する」という社会派な内容でした。海の住人からすれば人間は侵略者という、ノンマルトの使者からのメッセージはここにも!
そして、なぜ乙姫や魚貝類たちは歌を歌うのか?そこには「歌って踊ってた竜宮城での暮らしを地上でも続けることで、人間界で荒んでしまった魚貝類たちを改心させ、また(共存すべき)人間の心を歌で学ぶため」という深い意味が!たしかに歌は浮世の憂さを忘れさせ、義理人情の勉強もできる。うっかり侮れない東映不思議コメディーシリーズ!!(というシリーズだったのか!)

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東金の片貝海岸(ユーロビートとオメガトライブの昼下がり)

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イワシ料理の美味い店「マルニ」(憤怒の表情をしたサインは会田誠さんの色紙)

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海の家では使用料を値引きしてくれて、食事処ではトマトを大量にくれたマルニさん。
このご恩を返すべく私もサインをしたかったが、有名人でないのでもちろん所望されず…。なのでここに掲示しま〜す。顔サインを真似てみた。(無許可)

黒のクレール

日曜美術館をご覧になった皆様ありがとうございました〜!これでヨコトリPRの役目が一通り終わりホッとしてます。当事者として見なくては、という義務感に苛まれつつ結局見れなかったけど..。

早くも今日でヨコトリ開催初日からちょうど1ヶ月です。…思い起こされるは苛烈な制作期間よ!かの地獄の断片は今もなお十円ハゲとしてしつこく頭部に存在しているのです(なんたることよ!)自分の気弱さを証明するような憎っくき十円ハゲ。私は地獄の季節の置き土産(ハゲ)を捨てに海へ行ってきました!なんと約35年ぶりの海水浴です。しかも2箇所!Aチーム茅ヶ崎、Bチーム東金の各チームのバカンスに便乗参加。ドラキュラ生活と呼ばれて久しく、暗室栽培されたウドのような私には晩夏の太陽すら眩しかった!(カナヅチなので水遊びしただけ)

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ここは茅ヶ崎の海岸(深夜)ビール片手に佇む中央の人物は私です。ピースサインにフラッシュ光線を横取りされて海も私も闇の中。