日別アーカイブ: 2023年2月6日

ほやの世知辛いお話

「竜宮の花」ほやは、海に生息している普通に見られる動物で、岩場や貝にくっついて幸せな生活を送っていました。
ある日、乙姫様の「辛いほやを食べてみたい」の一言で、並並ならぬ努力を強いられて辛さを身にまといました。刺激を求めている皆様方、この乙姫様の一言をぜひ味わってください。

…以上は石巻名産のおつまみ「ほや酔明(ピリ辛味)」のパッケージ裏面に書かれている理不尽なお話だ。平穏に暮らしてた海の生物が、権力者の意向により突如味付けされるパターンは万葉集収録の長歌(3886)〈蟹のために痛みを述べて作れるなり〉と同じで、無抵抗のおとなしい海産物が、塩をすり込まれたり自らピリ辛味になったりとかわいそう…。ほやが並並ならぬ努力を強いられる現場とは、想像を絶する製造工程にちがいない!(世の中には知らない方がいいこともある)

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ああ無情!ほや残酷物語

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こちらは元祖ほや酔明(普通味)のノーマルな「おはなし」(ピリ辛味で恐怖政治に転向)
…明日いよいよ親知らず抜歯。恐怖を超克した暁に親知らずをコレクションケース(酔明空箱)に収納するのだ!(抜歯後はピリ辛及び飲酒厳禁)