日別アーカイブ: 2023年5月21日

カラー時代(1)

現在、白黒木版画専門と周知さるる私だが、30年前には色付きの絵も描いており、それらは今もファイルに収められ保存されている。当時流行のニューペインティングに触発され、自動記述的に描かれた絵画たちは最初から意味はなく今も意味不明。ただ20代前半の若者心理を窺い知るのみである。たまたま作品の存在を思い出したので本日から数点を読者諸君にご紹介しよう。

藁半紙にクレヨン
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任侠映画『緋牡丹博徒』お竜の弟分(不死身の富士松)がモデル。
クライマックスの殴り込みシーンにて、他の者は短刀や長ドスが武器なのに、富士松だけがダイナマイトを腹に巻きつけて奮闘!その異色の戦闘スタイルに衝撃を受け、当時好きだったピンストライプの灰色スラックスを着用させた姿で描いたと記憶 。燃えさかる松明を持たせたが、もちろん深い意味はない。