駅伝不発弾

掃除をしていたら20年以上前に描いた箱根駅伝ポスターのイラスト下絵が出てきた。これは当時読売新聞から「やってみないか?」と声をかけられ、作家選考のために提出したラフ画だ。あらためて絵を見ると箱根駅伝の風物詩が盛り込まれ、なかなか良い絵だと思った。富士山/ヘリコプター/白バイの伴走/報道車両/沿道の旗振り応援/自転車で追いかける若者/アフリカ人留学生選手/疲労で老け込んだ走者の顔/手袋などである。箱根にちなんで温泉まで描いたサービス精神旺盛なこの作品が採用されたかというと。もちろん不採用であった。(皆さんがこの不気味なスポーツ画を街頭で見た記憶がないのは尤もなことである)

(燃える選手とスニーカー)
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突出した能力を発揮するアフリカから来た留学生。

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選手よりも私が注目したのは白バイと自転車だ。
部分的に気持ち悪い色で塗られているのは「白黒ではちょっと…」という新聞社からの要望にお応えし着彩したから(着色は私の専門外)。