モヘアちゃん

夕方、繭を作る場所を探してノロノロとコンクリート床を這うヤママユの幼虫を見つけ「がんばれ〜」と声援を送っていたのに、夜中この幼虫を誤って蹴飛ばす(感触は踏んだかんじ)という失態をおかしてしまいました。あんなにかわいい、かわいいとはしゃいでたのに本当に愚かです!!人間の気まぐれな愛情や憐憫のしおらしい感情など、少しの油断や不注意(飲酒後の歩行)でその浅墓さが露呈されてしまうものです。私はそれを知っていたはずなのに。否、知ってるつもりだったのに…「私、幼虫を殺してしまった!」創作棟のベランダに絶叫はこだまし、グッタリうなだれて萩原朔太郎の『雲雀の巣』を涙目で三度黙読して自戒の念を心に刻みなおしました。
一時間ほど経過したでしょうか、ガラス越しにレジデンス仲間の永岡氏の影。ホラホラと指差す先には地べたを元気に這う幼虫の姿が…「おお神よ」創作棟の創作の神に感謝!私は最悪の失敗を償えるチャンスを与えられた。
その後、幼虫は優柔不断な性格から右往左往し、10mぐらいの長距離を行ったり来たりして姿を消しました。無事にアメージングな蛾になれるかな?

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「名前をつけようよ」というギル氏の提案で『モヘア』と命名。
ドイツ製の突っ掛けが小さく見えるほど幼虫は巨大。

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柱のてっぺんで繭になりつつあるモヘアの先輩。