木枯らしにも吹かれず

死に支度をする夢をみた。余命を告げられた私(私は50代の八千草薫の姿をしてる)は、死ぬまでの時間を心穏やかに過ごそうと、好きな曲をカセットテープに集めて母親に贈ったり、絵手紙を書いたり、昔の恋人である(らしい)中村敦夫と古いお寺で待ち合わせをしたり、と実に充実した日々を送っていて、今の自分が覚醒している時よりずっと楽しそうだ。
「ぼんやり階級ハンコ改訂版」を寝る間際まで制作。我ながらその冷笑にみちた作品にイヤ〜な気分にさせられて、こんなイジワルな自分から逃げたい!と布団にもぐって見た夢は望んだとおりの幸福な夢だったなぁ。(どこかに木枯らし紋次郎みたいなカッコいい人はいないかな?)

名刺
こんな名刺では友情も人脈も望むべくもない

ギシツキ
殺伐としたハンコを押し続けた私の顔は、かのギシツキー大公爵のように灰色く無表情だ