こけしと水兵

いつか北朝鮮との緊張関係が解消される日が来たら、もしそんな平和な日が訪れたとしたら、任務を解かれた巨大原子力空母ロナルド.レーガン搭乗員5000人とともに、遥か彼方の米国に渡る近代こけしも多くあることだろう。

この群馬県発行の近代こけしPRパンフレットには、こけしの購入者の7〜8割が外国人であり「横田基地や沖縄の米軍関係者もこけしが大好きで、軍艦の入港時は一度に2〜3千人が上陸するため、大量のこけしが売れるのだといいます。」と書いてある。
対北作戦で日本海沖で威嚇演習をしたり、牽制の為に釜山港に入ったりと、しばらくは横須賀港配備が続きそうな巨大空母もいずれ退役を迎える。母国へ帰還する晴れの日、水兵やパイロット達の屈強な腕に近代こけしは抱かれているだろうか?こけしは兵士の帰りを待ちわびる家族や恋人のための可愛いプレゼントにちがいない。

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『ぐんまのこけしがスゴい!』群馬県発行のパンフレット
可愛い表紙だが…木地師の後継者不足、外国人以外の販路拡大などを切実に訴えるシビアな内容だ。

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「コラボこけし」の実例
沖縄には胴に和紙のメッセージカードを巻くこけしがあるらしく、それは米兵に人気らしい(当事者なのに説明が曖昧なのはどうしたことか?)
東京ではアーティストが個性的なデザインをし、前衛的なアートマルチプルを産み出している。実例:私のサバイバルこけし(前衛的ではない)