石上二十余年

先月28日付東京新聞朝刊《美を楽しむ》欄にてインタビュー記事が掲載されました。20年余り作業部屋に掲げている、漫画『空手バカ一代』から引用の〈一撃必殺〉スローガンの解釈に始まり、巨大版画『ディスリンピック2680』の内容とそれにまつわるエピソードが語られ、そして活動の根底には、ニーチェの(何の本か忘れた)書物から得た〈近代悪と対峙せよ〉という啓示があるという告白で記事は締めくくられています。
今回も取材陣に人気の作業机コーナーで撮影が行われました。この写真にはバベル版木を片手に下絵の上でポーズをとる私が写っていますが、おそらく読者の皆様は私よりもその背後の物品に関心があると思うので、今日は私が邪魔で見えない作業机周りをお見せしましょう。

(東京新聞朝刊5月28日付)
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見出しで「100年後、見た人が捨てられないような、おぞましい作品を残したい」と啖呵を切っているが、容易に捨てられないモノを作るのは案外難しい。

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記事の冒頭でご紹介の〈一撃必殺〉の紙切れ

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特に変化の見られないインテリアの中で、最近のお気に入りは(もちろん)クブシュのプラモ。

ありがとうございました@αM

昨日のαM展トーク会及びパーティにご参加してくださった皆様、本当にありがとうございました!東海道/北陸/東北新幹線に乗車し駆けつけてくださったお客様、遠路遥々ご足労いただき心より感謝申し上げます。それから、お菓子、お惣菜、おもちゃ等のお土産を持参してくださった方々、大変に痛み入ります…。食べて遊んで楽しみたいと思います。
窓黒読者諸君から完成を危惧された新作『バベル』でしたが、どうにか無事にギリギリ間に合いました!「1日あれば貼れるだろう」とタカをくくってたコラージュ作業は、各パーツを切り抜くだけで丸一日かかり自分の読みの甘さを猛省。結局オープニング前日の夜9時にやっと仕上がり、帰宅は深夜12時になってしまった(αMの皆様スミマセン!!)。
トークではこの「じっと見てると気持ち悪くなる」と好評のバベルを前に、バブル期の珍妙なウォーターフロント計画や、その黒幕的存在である丹下健三についてお喋りしましたが、バベルに生気を吸い取られた私の語り口は及第点かそれ以下だったに違いない。

(第三ディスリンピック)
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今回で3回目となるディスリンピック展示。
前回の恵比寿ナディッフ地下での部分公開を見て「ディスリンピックってこんなものか」と思われた皆様には是非とも全貌を(柱越しですが)ご覧いただきたい。

(カザマの本コーナー)
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αMギャラリー奥にある図書室では『東京計画2019』と新作バベル&青丹記にちなんだ私物の本が閲覧できます。科学雑誌ニュートン5冊 21世紀はこうなる特集号「近未来最新情報」(よく考えると変な題)/ 超科学雑誌ムー「UFOと空洞地球の真実」(たぶん真実)/「フランス革命期の巨大建築設計図集」(面白いヨ)/我が「予感の帝国」とこれに「未来都市の考古学展図録」を追加。

『東京計画2019』vol.2
「風間サチコ(バベル)展」
ギャラリーαMにて〜7/13まで!
詳細以下→gallery αM

 

明日αM展トーク&パーティ

いよいよ明日6/1から馬喰町のギャラリーαMにて個展が始まります。昨日は搬入と展示作業をしましたが、予想どおり新作(バベル)が間に合わず…今日も現場で作業です。しかし明日オープニングには必ずや皆様にご覧になっていただけるよう、血眼で滑り込むつもりなので安心して会場にいらしてください。初日1日は午後6時からトーク会、7時からパーティ、8時から飲み会(たぶん中華を予定)です。皆様のご来場をお待ちしております!

(αMのMは武蔵野美術大学のM)
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ディスリンピック展示作業をしてくれた若きムサ美男子たち

(丹は丹下健三の丹)
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こちらの新作『青丹記』は16Pに渡る漫画のような縁起絵巻のような代物。
どんなお話かは会場で見てみよう!

『東京計画2019』6月1日(土)〜7月13日(土)
於:ギャラリーαM (馬喰町)

6/1(土) 18:00〜19:00
アーティストトーク(無料)
*東京都現代美術館キュレーター藪前知子さんと対談!
*同日 19:00〜OPパーティ
詳細コチラ→『東京計画2019』

水耕栽培

一昨日の深夜、シンク台の蛇口付け根に謎の双葉を発見!掃除のとき見落とし続け蓄積した水垢コーナーに何かよくわからない種子が落下して発芽したらしいが、明らかに生える場所を間違えている。そこで私は、約2mmの丸い種からピョロっとのびた不明植物の赤ちゃんを、使い古しの食器洗いスポンジに移植し水耕栽培を試みることにした。成長し将来は何の植物か判明するはず?

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全く養分のない不潔なスポンジに植えられた赤ちゃん草。(無事に育つだろうか)

まとめて告知

「余の辞書に余裕という文字は無い!」展覧会を間近に控えてるのに作品が出来てない。このような逼迫した状況は私にとって通常運転である。時間の無いなか畢竟この窓黒も停滞し、ともすると肝心の告知を忘れちゃいそうなので今日はまとめて情報掲載しまーす。

【東京新聞掲載】
5月28日(火)付
東京新聞/朝刊にインタビュー記事掲載 (新聞購読者は読んでみてね)

【馬喰町αM展開催】
『東京計画2019』6月1日(土)〜7月13日(土)
6/1(土) 18:00~19:00
アーティストトーク(無料)
*東京都現代美術館キュレーター藪前知子さんと対談
*同日 19:00〜OPパーティ
詳細コチラ→『東京計画2019』

【スロベニア展参加】
『第33回リュブリャナ・グラフィックアート・ビエンナーレ』
6月7日〜9月29日
詳細コチラ→33rd Biennial of Graphic Arts
(中央欧州からグラフィック界に進出か?!)

【下北沢トーク会】
6月20日(火) 20:00〜22:00 (有料)
下北沢〈本屋 B&B〉に於いて
〈歴史とアートのこれまでとこれからを考える・戦時下のフジタの活動を通じて〉
『予感の帝国』『旅する画家 藤田嗣治』W刊行記念トーク
文化庁文化調査官でフジタ研究第一人者の林洋子さんと対談します。
詳細コチラ→〈本屋 B&B〉

…以上よろしくお願いいたします!

キン肉マン作者のゆでたまご先生は…
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一般公募の超人アイディア採用のさい、意識的に若年層を優遇したという。
しかし、ここにある『ベンキマン』はいかにも児童の発想だが、意外なことに先生自作の超人なのだ。(超人募集はしてないけど皆んなも予感の帝国読者ハガキを朝日出版にどしどし送ろう!編集者の裁量により、マグロくんのような優秀作は私に報告される。)

止まったら死ぬ

先日出版社に届いた「予感の帝国:読者カード」特選作を見せてもらった。中には感想文の代わりにイラストで読後感を伝えるハガキがあり、そこには「一匹の巨大マグロが予感の帝国表紙を突き破って跳躍している」図が描かれている。このマグロには人間同様に手足があり、さらに丸みをおびたエビスシイラ似の顔を見ると、口にはピースサインをした人間の腕をくわえている。背景の放射状の線と「衝撃」の二文字が画面の迫力を増幅させるマグロ画、その寓意とは何か?

おそらく「泳ぎを止めたら死ぬ」宿命の魚マグロとVサインの腕は、私が創作活動をやめる時が即ち「死」であり、泳ぎ続けた先にはピースサインで祝福されるほどの栄光があることを示唆しているのであろう。読書後の衝動を率直な気持ちで描き、送ってくれた若き匿名読者よ有難う!他にも「この本をどこで知りましたか」という定番の質問に「念力で引き寄せた」と回答してくれた読者、君は正しい。読者カード以外にもAmazonに好意的感想を寄せてくれた2名にもこの場を借りて感謝申し上げます。今後もさっしーに負けない痛快さでマグロのように泳ぎ続ける所存だヨ。

(ネットリテラシーの都合上)
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面白いマグロの代わりにブリューゲルの魚図をごらんください

座りながら急いでる

先日のTCAA授賞式にて、小池都知事から「細かいお仕事で大変でしょう?普段はどちらで作業なさってるの?」と聞かれ私は「世田谷区の自宅でエコノミークラス症候群に気をつけながら作業してます。」と答えたのであった。左様、私は今日もこのように切羽詰まって(座りっぱなしで)版画作業をしているのだ。別名.旅行者症候群とも呼ばれるこの血栓症は、連休中旅行にも行けずマンションばかり彫っていた旅客ではない私でも発症しうる病である。

そして既に発症してる足のむくみ、円形ハゲ等の諸症状改善のためも、屋外を歩き回って血流を良くしなければならない(それを口実に退屈なマンション版画作業から逃亡したい)。しかし遠出や散策は個展が無事に開催されるまでお預けだ!絶対間に合うように急ぎ、座ったまま頑張ろうと思う。

(コラージュ版画:バベルのためにその1)
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(コラージュ版画:バベルのためにその2)
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(版画よりプラモで座りっぱなしが良い)
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ワルシャワ蜂起名物・クブシュの紙モデルとプラモデル(保存/観賞/組立用)
たとえ即製装甲車ファン諸君が「くれ」と言ってもあげない。

やまのてせんゲーム

5月5日のこどもの日は、私の兄の誕生日でもある。実家の廊下に張られた『お父さんへおくるミニゲーム』と書かれた紙は、兄の娘 (姪10歳)が企画したお誕生会のプログラムで、小さなイベント5種で構成されている。
1.やまのてせんゲーム アンコール(初っ端からアンコール!?) 2.友情じゃんけん(とは?)  3.風間の詩をつくろうの会 (風間の詩!! 笑) 4.やまのてせんゲーム〜お父さんありがとう〜 5.終わりのことば 。で終会と思いきや…「 5.のやまのてせんゲームをスペシャルルールだよ。」と注釈があり、このお誕生会では計3回も山手線ゲームをやることになっている。
〈山手線の始発駅と終着駅は何処か?〉この循環する疑問のように、アンコールで開会し、閉会の言葉代わりの山手線ゲームは延々と続く…。終着を見出せないお誕生会は、2日前倒しの一昨日に開催されて、参加者の大人たちが疲れたという理由で無事に散会したとの報告があった。(終わって安心したよ!)

(なぜ子供なのに宴会ゲームが好きなのか?)
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兄だけが風間の詩を作り、それは昆虫が好きな理由を書いた詩だったらしいが、姪から酷評されたという。

京都から博多まで

平成から令和に移行する瞬間、君は何をしていたかな?私は藤圭子の歌う『京都から博多まで』を部屋で聴いてたよ。おそらく歌の中の女が瀬戸内沿いを在来線で通過するあたりで元号が変わったとのではないかと推測される。この女は九州に逃げた男を追って、新幹線を利用せずに博多駅まで移動している模様だが、わざわざ酔狂に鈍行列車一人旅を楽しんでいるわけではなく、当時は山陽新幹線開業2ヶ月前で博多行きの新幹線は存在せず、乗車しようにも乗れなかったのだ!でも京都訛りが消えるほど博多に滞在してるようなので、帰りは開通したての新幹線に乗ったことだろう。

(神武天皇は126歳まで生きた?!)
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神武天皇即位から2600年を祝う奉祝電車の記念乗車券。
三国同盟の国旗が花を添えてる (今年は紀元2679年)

祝★一周年

(改元と無関係な)一周年とは何か?それは巨大木版画『ディスリンピック2680』が完成して今日でちょうど一年ということ。この事実をグーグルフォトからの一方的通信「この日の思い出を見てみよう」で今朝思い出しました。「見てみよ」と促され思い出フォトを見ると、搬入前に自宅で準備する私、美術館入りしてからもまだ彫りの作業をしている私が写っており、最後らへんの写真に完成作品の前で喋ってる私が…。ここには搬入日4月28日から展覧会初日30日までの三日間の奮闘が記録されていました。
〈オープン後もメイン作品が未完成だった〉という逸話は人づてに広まり「ディスリンピック間に合わなかったんだってねえ」と今でも言われることがしばしば。そんな悪夢のうちに誕生したディス・オリンピック(愚民の祭典)でしたが、憎悪すべきディス国家の祝典は、予感の帝国からTCAA受賞に至るまで私に幸運をもたらし(空想世界だけど)国家的メディアイベントの威力を実感してます(万歳)。そして、昨年は埼玉県まで行けなかった人に東京で観覧のチャンス到来!6月1日より開催、馬喰町αM『東京計画2019』展でディスリンピックを展示します。一ヵ月後を待たれよ!

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焦りまくって作業する姿 (あれからもう一年経ったのか!!)

〈副題 : バベル〉
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これはαM展のDM原稿で、マンションコラージュは平成7年に作ったもの。今回はこれを下絵に木版画を作る。(ということは23年越しの作品ということになる)

【展覧会予告】
藪前知子企画『東京計画2019』於:αMギャラリー
風間サチコ 6/1〜7/13
(5/18まで毒山凡太郎くん開催中!)