ご来場ありがとうございました

昨日8日をもちまして、無事に『セメントセメタリー』展が終了いたしました。思えばオープニング当初は「北京市で宴会禁止令発布」との報道を聞いても、ウイルス感染拡大の騒擾はまだ海の向こうのお話しのような楽観ムードでしたが、会期中あれよあれよと日本はウイルス汚染当事国となり、不気味な非生物が席巻する動乱の世の中に変わってしまいました。
このような不穏な時局にあっても美術鑑賞を諦めずご来場くださった皆様に、心より感謝申し上げます!本当にありがとうございました!不安要素しか見当たらない世相ですが、恐ろしい中にも滑稽さを探して制作及び発表を続けるつもりで~す。(美術は変だったり面白かったり怖いものが良い)

(皆様ありがとう)
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展評:毎日新聞
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展評:読売新聞
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無人島に来られなかった貴方は、新聞の展評を読んで展覧会を観たつもりになろう.
(セメント展は芸術新潮展覧会レビュー、共同通信社配信記事でも紹介される予定)

セメント展★本日最終日!!

本日いよいよセメント展最終日です。今回は初のNEW無人島展でしたが、ギャラリー建物の下部構造物に転用された大横川護岸(コンクリート堤防)と、私の作品との相性があまりにもピッタリだったので「展覧会のためにわざわざ堤防をこしらえたのか〜」と早合点されるお客様が複数名おられるほどでした。室内で異様な存在感を放つ土木遺産と美術作品とのコラボレーションを見ることができるのは (たぶん) 無人島プロダクションだけ!
戦争遺跡ファンの間で有名な、大阪の高射砲塔転用住宅が (私のように) お好きな方にオススメの『セメントセメタリー』展が見物できるのは今日が最後です。(お越しの際は、世界的脅威COVID-19に対する防御を抜かりなきようお願いします。)

(たぶん今日で見納め)
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おそらく取り壊される運命の捨てコン墓を見よう。

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5人の掘削亡霊戦士が諸君の来場を待っている

風間サチコ 展「セメントセメタリー」
本日最終日!!!午後5時終了〜!
会場:無人島プロダクション

魔ノ山ノボレ

お正月に今年の課題図書はトーマス・マン『魔の山』と決定してからどれだけ読めたかというと、上巻下巻の計1233ページのうちの260ページしか読んでない。(富士山で例えると2合目ぐらいまでしか魔の山を登ってない換算になる)。私は以前、ドストエフスキー『悪霊』を上巻で挫折し、その後再び読もうと思ったが内容をすっかり忘れたので諦めてしまった経験がある。挫折の一因であるあのペラペラと饒舌なピョートルのお喋りに付き合う気力はもう無い。
『魔の山』にもピョートルと負けず劣らず饒舌な人物〈セテムブリーニさん〉が登場するが、この同じ服ばかり着てる啓蒙主義者の喋るお話は軽妙かつ意味深長なので、若いハンス・カストロプ君が思索のヒントがあるのでは?と傾聴を心がけるように、読者の私も聞き入ってしまう魅惑的な語り口だ。(だが油断は禁物)今は好感度の高いセテムブリーニさんだが、彼の西欧合理主義の一端を見てガッカリし、またもや読破できず途中下山の恐れも否めないのだから。

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『魔の山 』(上/下) トーマス・マン作
関泰祐・望月市恵訳 岩波文庫

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途中下山の危機が訪れても内容を忘れないように記録することにした。
「ドイツのモラトリアム青年ハンス・カストルプは、結核に侵され将校の夢を中断された従兄弟ヨーアヒムを訪ねて、スイス高地の高級国際サナトリウムへと旅立つ。初めて目にする病人の楽天地に異様な興奮を覚える。40p」「孤児ハンス・カストルプは、幼少期より裕福な親族に養われ品位を重んじているが、性質はニュートラルで単純である。56p」などなど
ショーシャ夫人との関係、ヨーアヒムとセテムブリーニさんの安否、結末がどうしても知りたくて、このように飛ばし読みをしている。(ヨーアヒム君は天に召され、徴兵で下界に降りたハンス・カストルプの運命は、戦場で死神の管轄に落ち安否不明…終。)

セメント展★最終週

〈本日月曜は休廊〉無人島プロダクションで開催中『セメントセメタリー』展は、今週末8日(日曜)で終了となります。大勢のお客様から祝福を受けて華々しくオープンした本展でしたが、中国伝来の新型ウイルスの猛威と比例するかのごとく客足が激減!平時なら駆け込み需要が見込まれる最終週も、今回だけは寂しいものとなりそうです…。集会の自粛が要請されてますが、無人島の人口密度は無人島だけに高くなく(少ない)ので濃厚接触に関しては心配無用です。ただし公共交通機関を利用して来るお客様はどうぞ防疫対策を万全にしてお越しください。(密室を避け屋外を歩いて来るのが一番安全と思われますが、おそらくどこからも遠い) 無理して来てネとは言いませんが…よろしくお願いいたしま〜す!

(ビニル袋に封入されたこの物体は)
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吉岡秀典さんがデザインし、無人島女性陣の手で一つ一つ千客万来の願いを込めてセメントを付着させた素晴らしいDM。この労力に見合う展覧会になるよう私も注力した展示でしたが…ウイルス禍に巻き込まれ残念!(皆さんの無人島チャンスは8日まで!

黄色信号

各種報道の見出しに踊る延期・休止・中止の文字がウイルス伝染禍の風雲急を告げる。マグロが泳ぎを止めた時すなわち死であることと同様に、この世界はスケジュールを忠実に遂行し前進することで回っている。予め、と言いつつも絶えず信頼を置いていた「予定」の歯車が狂うという想定外かつ巨大な不安に我々は耐えられるだろうか?(さあ大変!)

個人主義を標榜し、将来は雑草を食みながら(経済活動に貢献せず)生活したいと願っている私でさえも、この混乱と無関係でいられず、来月のドイツ渡航への不安は日を追うごとに募るばかりだ。今は消極的検査で感染者発見が抑えられているが、正確な数字が出たらあっという間に全世界で一二を争う感染大国に躍り出るだろう。行けるのか行けないのか?このモヤモヤを解消するために、(ダメならダメと)諸外国のみなさんは入国制限をキッパリと日本に通達していただきたい。

〈夢のドイッチュラント首都ベルリン〉
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(窓黒読者諸君ご存知の)マックス・シュティルナーの墓がベルリンにあるという。
蚊に刺されて孤独死した個人主義先輩のお墓参りをぜひとも実現したいものだ。
(場所は中央付箋↑)

コンクリート組曲図録販売中!

ただいま無人島プロダクションにて開催中の〈セメントセメタリー〉展会場にて、黒部市美術館『コンクリート組曲』カタログの販売を開始しました!コンクリ展を記録したこの美しい図録は、今まで美術館以外での入手が困難でしたが、お客様のご要望にお応えしてセメント展会期中のみ無人島で販売いたします。部数に限りがありますので興味のある方はどうぞお早めに〜 (もちろん黒部市美術館では通年販売してまーす!)

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黒部市美術館刊行
図録〈SACHIKO KAZAMA CONCRETE SUITE〉
(税込1000円)

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クロベゴルト全作が大きい図版で見れます!(その他の写真も豊富)

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ウイルスのような太陽とそのコロナ、無観客…
もはや不吉な予感しかないディスリンピックもでっかく掲載。

風間サチコ 展「セメントセメタリー」
会期:3月8日(日)まで開催!
会場:無人島プロダクション
Open:火~土|12:00-19:00
日|12:00-17:00
Close:月・祝

山羊のように

「MoMAにコレクションされて、これから君は何を目標にしていくのかい?」と友人から質問されたけど、今まで目標など持ったことがなく具体的に何をどうしたいという事も殊更ないので、「今までどおり(精一杯)やることをやるだけだネ」と答えて「そりゃそうだよね」と友人の同意を得た。
(目標はないけど)将来どうしたいか?程度のことなら「無為に過ごしたい」という思いがある。それはグータラで有名な辻潤や尾形亀之助などの諸先輩のように、社会貢献に背を向けた暮らしがしたい願望で、締切や期日と無縁な『魔の山』のサナトリウム住人のように「ここでの時間の最小単位は1ヶ月ですぞ」と言ってみたい。どっかの海や川で石を拾って、たまにそれをヤフオクで売り(現金収入)、普段は沖縄のヤギみたいに草をモグモグ食みながら終日過ごしたい。

(あなたにオススメのオークション)
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ワタリガニ、ギターアンプ、エロビデオなど要らないものばかり勧めてくるヤフオクが、最近やたらと不動産の入札を勧めてくる。先日メールで送信されてきた〈あなたにイチオシの物件〉は沖縄県伊江島の飛行場(滑走路)だった。(あなたは滑走路が欲しいか?わたしは要らない)

永久会員

誕生日、郵便受けの中に封書が一通入っていたのでバースデーカードかと思ったら、MoMAのロゴで封がされたNY近代美術館からのお便りだった。中身は永久会員証とMoMAショップ20%offサービス券。それから「あなたを美術館の永久会員としてお迎えします」と書かれたお手紙が添えられており、MoMAがこの世に存在する限り私は会員として扱われるらしいです。なんと光栄なことでしょう(オーケーストアの会員証しか持ってなかったのに、2枚目の会員証がMoMA!) 。
私がなぜ会員になったのかというと、(ドサ回り用でない)『ディスリンピック2680』が美術館に収蔵されたからで、コレクション作家になると自動的に会員資格が与えられるとのこと。NYにいつ行けるか不明ですが、この証明書を受付で見せるだけでタダで入場できる特典付きです。(サービス券は表参道店でも使えるのかな?冗談グッズを20%offで買いたい。)

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オシャレですね

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ニューヨークに行きたいか?(どうだろう)

新しい自戒

本日、大して目出度くない48回目の誕生日を迎え、これを機にかざまランドにおける戒律を一つ増やすことにした。それは〈卵パックを購入しない〉という新ルールで、2年程前から続けている牛乳パック不買と同様に、この立法には畜産現場への嫌悪が根底にある。
まだ羽毛が濡れている生まれたての大量のオスヒヨコが、卵の殻と一緒に汚いカゴに廃棄されてる気持ちの悪い写真を先日うっかり見てしまい、スーパーで陳列されてる卵パックを見るたび、この採卵場残虐写真が自動的に脳裏に浮かぶようになってしまった。もう買うのは無理だと思う。フランスでは今まで不用なオスヒヨコはシュレッダーで切断処理してたが、残酷だという理由で殺処分方法がガス室送りに限定されたらしい。日本ではゴミ箱に投棄し窒息・圧死させる雑な殺害方法がとられているというが、どっちにしろ人間のすることは恐ろしい!
と、このように卵は買わないと決めたものの、私はホットケーキもオムレツも卵焼きも好きだから本当に困った。なので、この戒律はランド内のみ執行。ランド外でなら天津飯食べてもオーケーという法に改正(牛乳もこれに準ずる)。頑ななマイルールを外で披露し、面倒くさい変人と思われるのは本意ではないのでこの程度で丁度よかろう。(皆様の前では柔軟性のある人間を装う)

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ピヨピヨピヨ!かわいいピヨコとウナギたち!
愛らしい歓喜の歌声は断末魔の悲鳴と変わるのに!

(私から私へ。お誕生日おめでとう!)
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48歳。自分へのプレゼントは『大木伸夫全曲集(CD)』
今年こそ名曲〈涙の酒〉を上手に歌えるように(夜の暗さをはしご酒)

マネーロンダリング

都心の商業ビル地下街でガマグチを開き、小銭に混ざってる5百円硬貨大の干しアンズを取出して「どうぞ召上ってください」と周囲の人々に勧めると、一様に怪訝な顔で「いりません」と言って立ち去って行くのだった。仕方なく自分だけでペタンコに干からびたそれを食べると、甘酸っぱさが口いっぱいに広がりとても美味しいので「皆さん神経質になりすぎなんだ」と最近の衛生意識の向上を不満に思った。というのはむろん夢のお話しで、私だって財布から出てきた食べ物は絶対に食べない。お金もウイルスに汚染されてるかも知れず、タクシー会社ではお札の洗浄が検討されているぐらいなのだ。(洗濯機で洗った衣類のポケットから発見されたお札のように、一枚一枚ガラスに貼って乾かしたりするのだろうか?)

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(追記) 小6のとき遠足で行った鎌倉・銭洗弁天にて、金運向上を狙い小銭を洗ったが、その洗い場で小銭を流してしまい損失という本末転倒な出来事が!(安易な願掛けにご注意)