間に合うのか

漸くZauberberg (魔の山)を下山。しかし麓に広がるLungenwald (肺の森)の闇黒を抜けなければ私に安息の地はないのだ!どうしてこんな多数の新作に取り掛かってしまったのでしょうか?(1)ヤル気最優先 (2)所要時間を逆算できない (3) 締切スリル中毒【答え】は全部 (無謀さの理由)。すでに賽は振られたのだ!後戻りのできないこの冒険的賭博に勝利はあるのか?

〈ビニカバの守護天使〉
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多摩川 (仮想利根川)の河原で採取した四つ葉のクローバーと萩原朔太郎(写真展チケット)は26年間この『遺稿詩集』ビニカバ内から私の幸運と勝利を祈ってくれている(はず)。
みよわが賽は空にあり 賽は純銀…賭博は風にながれて さかづきはみ空に高く鳴りもわれたり(「純銀の賽」より)…スリル満点な賭博を風に流したあとは、昔のように川のほとりでこの詩集を読もう。そして新しい四つ葉を探そう。それは春の陽光と長閑な時間が戻ってきたら。
(たったいま地震が!…心配。東北は大丈夫だろうか?)

凡庸な、あまりにも凡庸な××

私の父はCO大学在学中、60年安保闘争に学生運動員として参加。もちろん父は安保条約断固反対のグループ所属だったが、同大学内には考えの異なる対立グループも存在し、ある日父達のアジトがその敵対グループに急襲(殴り込み)され、なんと暴徒の面子のなかに2F 幹事長がいたという。老父の思い出話に裏ボス2F誕生の歴史を垣間見た。(脅しの効果とその常習性)

永遠のディスリンピア
ディスリン
ディスリンピック2680のコピー選別と差別の祭典ディスリンピックに出場の乙(=女性)チームは永遠の二番手であり産む機械。

T4管理局はティーアガルテンst.4番地(ベルリンフィルの向かい)
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T4とはナチス政権下で実行された障害者安楽死計画。病院=ガス室に「患者」を運んだバス運転手、ガス室のボタンを押した医療従事者など関わった人々の多くが「これは仕事だから」と思考停止したまま、罪悪感もなく淡々と殺人行為に加担したのだという。悪はいたって凡庸で平凡な(とぼけた)顔をしている。

招福ハウエル

22歳頃に『幸福について』を読んで以来、ショウペンハウアーの著作を読んでなかったが、最近になって『意志と表象としての世界(全巻)』が欲しくなりネットで購入できないかと連日検索。しかし電車内でも読めるような(大きさも値段も)手頃な本がなかなか無く、これは当分買えないなぁと諦め気分だった。が、それも節分の日までだった!
今年124年ぶりに2月2日という珍しい節分を私は忘れず、オーケー用賀店で豆まき用豆を用意しその日に備えていた。そして一昨日の夜更け、玄関でひっそりと豆をまき、2021年の幸運を祈念、それから部屋に戻り『意志と表象としての世界(全巻)』をスマホで検索すると「なんと!」古書店の新着商品の中に新書版(全巻揃)3千3百円で売り出されているのを発見した。なんという豆まきの招福パワー!その即効性!豆まき後ものの10分で願い事が叶った!やっぱり川崎大師で祈祷を受けた豆の呪力は違う。

『意志と表象としての世界(全巻)』
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早い!!もう届いた(今は読む時間がないけど)

〈川崎大師祈祷済み煎り大豆〉
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「熱烈なオーケーファンのお幸せを願って」
どうして私が熱烈なオーケーファンとご存知か!?
いつ何時もオーケー神は私たちを見守っている…

「福は内〜」ナイスキャッチ!虎
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外の豆は鳥か小動物に食べられたのか?翌朝にはもうない

繰り返される(遺失物)物語

警視庁遺失物センター発行チラシ『とうきょうのおとしもの』の観音開きを開くと、落し物がたどるストーリーが漫画風に描かれている。その運命は落とし主が現れた場合と、落とし主が現れない場合にわかれパラレルな展開を見せる。気になる遺失物物語を早速お見せしよう!

〈茶色い鞄のパラレル物語〉
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落し物の代表選手である鞄やバック類が、どのようなシチュエーションで遺失され、また発見されるか?それが物語の始まり…。タクシー座席に、デパート店内に、電車及びバス車内に、そして路傍(自販機前)で!「ママ〜!かばんが落ちてるよ!」「あら、本当!交番に届けましょうね。」
持ち主不明の鞄はおまわりさんが事務処理し交番や署で一ヶ月保管。その間に落とした本人が交番に現れたら一件落着だ。だがしかし不明なまま半年過ぎると「拾った人がもらうか」「都帰属」となる…。

〈さあどうぞ!善行の記念に…〉
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「坊やよく届けてくれたね!かばん欲しいかい?」「うん!やったぁ僕かばんもらっちゃたヨ!」「よかったわネ」
…どこぞのおじさんが使用してた中古鞄がそんなに欲しいか?(私は要らない)
それに路上は不衛生な上に、鞄の中身が爆発物/麻薬/遺体の可能性もあり、子供が触れるのは危険!(みだりに拾ってはいけない)
感染症やテロの危険性のある昨今では、このような坊やの善行は推奨されない。と思いきや、現在も遺失物センターHPでは、同じ茶色い鞄を拾う児童が主役の遺失物ストーリーが(今様なイラストで)描かれているのだ!もしかしたら落とし主は大人に成長したこの坊やかも?流転の鞄物語…

〈乗務員も唖然の異常事態!〉
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このシートに座ってた乗客たちに何が起きたというのだ?

とうきょうのおとしもの

レンコンホンポ・ハスだっぺの空き箱に長期保管されていたチラシ『とうきょうのおとしもの』は、平成16年の1年間に警視庁遺失物センターで処理された「落し物」についての報告及び広報のリーフレットである。この観音開き状の警視庁チラシを読むと西暦2004年落し物トレンドが見えてくる!それではさっそく17年前のウッカリ傾向を見てみよう。

〈とうきょうのおとしもの〉
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「遺失物センター」はここ警視庁飯田橋庁舎内にある。

〈遺失物トレンド〉
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★多い落とし物ベスト5 (平成16年中)
1位:傘 (33万本)
2位:衣類 (25万枚)
3位:財布類 (18万個)
4位:カード類(16万枚)
5位:有価証券(15万枚)

1位は納得の傘 (私も頻繁に電車内に忘れる)。5位は意外にも有価証券。普段から手形/小切手/株券などを多量に持ち歩いてる人がいることに驚く。携帯電話がランクインしてないのは当時の普及率が今ほどでなかったからであろう。

〈落し物がこんなに!!写真〉
右:21世紀初頭には携帯電話の主流がまだ二つ折りだったことがわかる。ズラリと並べられたその様はまるで甲虫の標本のようだ。鞄は中年サラリーマン愛用の茶色いビジネス鞄と男物セカンドポーチが多いことが特徴的 (落とした男のポッカリ空いた小脇に隙間風吹くだろう)。
左:ザックリ編みセーターが散見される衣類写真 (流行してたっけ?)『傘、傘、傘…….▼一雨3,100本。』一回の雨でこれだけの大量の傘が!それにしても木の柄の雨傘が多く、ビニ傘が少ないのは驚きだ(既にゴミとして処分されたのか?)。私も今年はビニ傘を廃止しサステナブルな木の把手傘を持とうかな?(高価な傘を持つ緊張感で落し物防止)

★落し物処理状況
遺失物品半数以上(58%)を拾った人がもらってることにビックリ!現金ならわかるけど。(私は封筒入り4万円を拾って届けその後もらった)

。。観音開き内側は次号ご紹介!

ハスだっぺの箱

16年前、陸上自衛隊土浦駐屯地内の武器学校へ一人でふらりと出かけ、武器学校校庭にある予科練史料室と陸自の特殊車両や国内外の火器、自走砲、戦車などを見物した。現在メンテ終了しお化粧直しでピカピカになってる八九式中戦車は、この時はまだ汚い状態でクラシックな風情があり格好良かった。
その帰りに土浦駅売店で購入したのが、昨年末かざまランド忘年会に参加した蓮根キーホルダーと「れんこんサブレー・ハスだっぺ」だ。先日れんこんサブレーの空箱を作業室で発見。中に何をしまったけ?開けてみたらゴミでも宝物でもない警視庁関連の紙モノ蒐集品だった。(特に面白い一枚を後日詳しくご紹介しよう)

レンコンホンポ ハスだっぺ れんこんサブレー
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サブレーは当時のバイト先(スーパー鮮魚部)の皆さんに配布し一枚しか食べられなかったが、バターと蓮根の風味が香ばしく大変美味しいお菓子だったと記憶。また食べたい。

夢のフィヨルド

ピッケルの代わりに彫刻刀を持って挑んだツァウバーベルクは、幾つものピークを越え昨日やっと湖畔の針葉樹林帯まで下りてきた。転げ落ちそうな急峻を彫るときはグッと息を殺して刃先に集中!この連続で脳に酸素が足らなくなったのか(頭がおかしく)就寝中に変な寝言を発し、さらに血行不良で発症した足の凍瘡(シモヤケ)の痒みで目が覚める。(私は山に登らずして山の病になった)
先日の夢では〈キール湾〉について誰かに解説してて、日常では話さないようなドイツ地理の知識を寝言で発表してる自分にびっくりした。「キール湾とはバルト海の最西端にある湾で、氷河時代の最後に生成されたフィヨルドの一つ。鰻の寝床のように細長い形をしている。」

(分け入っても分け入っても)
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どの山がアイガー/メンヒ/ユングフラウ/ヴァイスホルンだか分からぬまま登る。

(人面魚船は謎のまま)
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キール運河沿いにあるズックスドルフという町のノートゲルト。これを調べていてキール湾を知り、そして寝言を言った(ノートゲルトは勉強にも寝言のネタにもなる)。
人面魚船の腹に第一次世界大戦時代の軍艦の名が書かれているので、キール軍港で勃発した「水兵反乱」とドイツ革命に関する図かと早合点したがそうではなかった。このシリーズ16枚全部を見ると、どうやらデンマークvsプロイセンの抗争の物語らしい。

デルタの食卓

183×91.5センチの巨大版木に作業机兼食卓を占拠され、食事の際は落っこちない程度に版木を斜めにずらして僅かなデルタ地帯を確保しそこを食卓とする。

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不注意で障子に穴を開けちゃった。版木の移動は慎重に!

〈1月1日の三角地帯〉
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(ハレもケも無く)元日の晩餐もいつもどおりの備蓄缶メニューで…
四次元ボーヤ(石)とハダリー(アルミ人形)とで新春を寿ぎ激安ワインで乾杯した。

見知らぬ誰かの

『魔の山』の主人公ハンス・カストルプは自分の肺病を証明するX線写真を、まるでサナトリウムの通行手形であるかのように常にジャケットの胸ポケットにしまっている。それは現在のベロンと大きな樹脂製のレントゲン写真ではなく、たなごころに乗るぐらい小さなかわいいガラス板だ。(カーニヴァルの夜に)想いを寄せるショーシャ夫人のガラス板と自分のガラス板とをプレゼント交換することに成功したハンス・カストルプは、ガラスに焼付いたショーシャ夫人の美しいトルソーとそれを蝕む病巣の影を透かして見ては夢心地で悦に入るのであった。
…いいな私もこういう素敵なガラスX線写真(風のもの)を持ちたい!そこで思いついたのが写真用ガラス板を蝋燭のススで焦がし、黒く煤けた面を削って肺の絵を描くという方法で、早速材料のガラス乾板を取り寄せてみた。しかし2ダースの内1ダースは撮影済み、もう片方は未使用だと勘違いして買った「ポートレートオルソ(オリエンタルプレート)」という商品は全て使用済みだった!なんたることか。いま私の手元には見知らぬ誰かの思い出(ネガ)が24枚もある。

(昼も夜も)
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箱に入ってた封筒には「台北市京町三丁目」「晝夜撮影・勝山寫眞館」と書いてある。なのでこれらは日本統治下の台湾の写真なのだろう。写ってる人物の服装から1930年代と推定(ガラス乾板からフィルムに移行した時期は1935年頃らしい)。昼夜撮影とは?何のことか全くもって不明!

(見知らぬ若い人たちの影)
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緑陰に憩う学生・記念撮影をする若者・窓辺でチェロを弾く青年・水辺の子供

おとしだま

今年も姪にお年玉(5百円玉)をあげた。そして自分自身には木製戦車(Mark1)をお年玉として与えた。これは年末にヤフオクで(3千円で)落札し正月3日に届いたのだ。かねてから巨大で重たく鈍いフォルムをした黎明期戦車にはプラモデルの精密さや質感が合わないと思ってたので、そこらへんにある木片や釘で作られたこの素朴戦車を発見して「私が求めていたのはコレだ!」と感激。農民美術の一刀彫りのように簡素な写実が素晴らしい戦車模型を作った昔の誰かさんに感謝。

(知らない誰かの工夫)
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木製の車体を釘/ハトメ/蝶番/ゴム等そこらへんにある材料で装飾。おそらく作者は実物写真をよく見て研究したのであろう、素晴らしい再現力。私もこれを参考に大好きなA7V (シュトルムパンツァーヴァーゲン)を作りたい!

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玄関の置物としても威力を発揮

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今年は5百円玉何枚かな?(ヒントはウィルスの数だヨ)