無事に終了しました!

22日をもちまして日産AA展と大阪高島屋展が終了しました。ご高覧&応援ありがとうございました!日産パビリオンは噂によると、新車見学者でパビリオン入場がごった返して大変だったそうですが、そのような関所を越え(ぜんぜん混んでない)ギャラリーまでお越しいただいた奇特な皆様に感謝いたします。
新型コロナのせいで一時は開催が危ぶまれた日産AA展も、無事に最終日を迎えることができて何よりでした。ディスリンピック巡業(ドサ廻り)はコロナで2件中止となり、日産展でやっと巡業5回目…。第6回は来年3月の東京現代美術館(マジックマウンテン)展の予定です。第7回は是非とも夏季オリンピックと同時開催したいところですが、どうなることやら…幻の(ディス)五輪ピックは!

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ありがとうございました!

ステレオスコープ

小説『魔の山』にも〈遊戯室で不人気の光学玩具〉として登場するステレオスコープは、我ランド遊戯室でも微妙な人気のオモチャである。というのも、肝心のステレオ写真を持っていないからで、並んだ二つの画像を二枚の凸レンズで覗いたときに現れる驚きの立体効果など試しようがないのだ。仕方がないので私は「別々の石を二枚のレンズで同時に見る」という試みを思いつき、さっそく日曜日に実行してみた。結果「二つの石の像が重なると、一枚のノッペリとした岩肌に見えるだけで、かえって立体感がなくなる。」ということが判り、この遊びは全く面白くないことが判った。

(携帯式ステレオスコープ)
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本来なら写真を差す枠の向こうに石二つ

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左: 用賀の高校で拾った石
右: ワルシャワで拾った石
この立体鏡は伸縮自在。携帯サイズになるよ!(電話の代りに持って歩こうかな?)

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正しく遊べないけどインテリアにはピッタリ!

【お知らせ】
日産アートアワード展(於:ニッサンパビリオン/横浜)と大阪高島屋展は明日22日が最終日!よろしくお願いいたしま〜す。

『死後無限を凝視するその眼』

去る8月の夕方。ニコタマのカフェーで友人から聞いた話によると「品川にある食肉市場の横を深夜に通ると、屠殺される牛や豚の断末魔の叫びが聞こえる」というのだ。私はこの身の毛のよだつ話で、或る小説の一節を想起したのだった。それは19世紀末に書かれたヴィリエ.ド.リラダンの小説『トリビュラ・ボノメ』内の〈クレール・ルノワール(四、不可思議なる記事)〉で、主人公のボノメ博士がサン.マロの港のカフェーで偶然目にした古新聞の不思議な報道記事である。

『パリ科學學士院は、最近最も驚くべき一事實の眞實性を確認するに至つた。我々の食用に供せられる動物、例えば羊、牛、子羊、馬、猫の如き動物は、屠殺者の鐡槌なり庖丁なりの打撃を加えられた後に於いても、そのいまはの際の視野に宿った物體の印象を眼底に保つものであるといふことが、今後はまぎれもない事實となつたわけである。舗石とか、肉屋の爼だとか、下水流しだとか、とりとめもない様々な物の形が、そのまま〝撮影〟されるわけであるが、その中には殆ど常に、手を下した人間の面影がはつきり寫つて居るといふ。この現象は、肉體的腐敗に至るまで持續するものである。』

以上の記事を読んで、奇妙な感慨に打たれたボノメ博士は、自身の変態的嗜好も相まり終いには『死後無限を凝視するその眼』を検証するまでに至るのだが、もしも、このリラダン伯爵の想像した〈眼底に断末魔の光景を焼き付ける写真〉が本当に発明されたならば…。この世の虐殺場面の真実は、犠牲者の眼球につぶさに記録され、子供及び動物への虐待の抑止につながることであろう。と私は思うのだ。(そして皆様は死んだ牛の巨大眼球を覗き、以後は肉食をやめるであろう)
 

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5年前、青森ACAC滞在中に弘前の古本屋で偶然手にした『トリビュラ・ボノメ』

(2021年の抱負)
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3年前に揃えて未だ1頁も読んでいない『リラダン全集』は、電車内はおろか寝床でも読めないほど大型で非常に重たく、読書環境は卓上に限られている。(来年は読もう!)

本日は・・・

【本日18日】
東京都美術館で開催中『都市の見る夢』展の関連イベントトーク『都市計画は誰の夢?』にて建築家の藤村龍至さんとトークをします。こちらのトーク会は無観客でオンライン配信のみです。興味のある方は展覧会ウェヴサイトにある配信URLからご覧ください。建築家の方とお話するのは初めてでドキドキしますが楽しみです!
詳細コチラ→『都市計画は誰の夢?』トーク配信 9月18日(金) 18:00〜19:30

【22日まで】
日産アートアワード・ファイナリスト展及び、大阪高島屋メトロポリス展は9月22日までです!こちらもよろしくお願いいたします!

(本日も…)
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〈世界の紙幣研究会〉より今日も届いたノートゲルト
下は不気味なハーメルンの笛吹き男、中央は何かよくわからない飛行機。
上の大型ノートゲルトは悲壮感漂う貧困家庭の絵!!
超インフレで大量の紙幣が宙に舞う…このように世相を赤裸々に描いた紙幣(それが許容された社会)に興味津々!どんどん集めちゃおう!(散財しない程度に)

ハザードマップ

弦巻から三軒茶屋に通じる「蛇崩川緑道」という名前の素敵な散歩道がある。小川を塞いだ暗渠の小径は緑陰が深く、わたしはそこが住宅地であることを忘れてプーランク「愛の小径」など上機嫌に歌いながら三軒茶屋に向かって歩いていく。と、次第に小径は幅の広い舗装路に変わっていき、沿道の植え込みには白黒モジャ猫たちの生息が確認できる。
先日ポストに投げ込まれてた〈世田谷区 洪水・内水氾濫ハザードマップ(多摩川洪水版/内水氾濫.中小河川洪水版)〉を見ると、普段はなんでもない緑道や一般道路の地下に潜む昔の水脈が、大雨の際には氾濫を起こす可能性があり、いかにもかつて暴れ川であったことを連想させる名の「蛇崩川」も例外ではないという。どの水脈や河川からも離れた風間ランドは危険区域に該当しないが、白黒モジャ猫生息地は内水氾濫の危険性を示す水色に塗られていた。

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ここが(危険とされてる)蛇崩川緑道にゃーん

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洪水になっても(このように)高い所に登っちゃえば大丈夫にゃーん

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[内水氾濫・中小河川洪水版]ぜんぜん川でない場所も水色の危険区域に!!

TDK謹製CD棚

今まで100均購入のプラスチック製小物入れを2個積んでCD棚の代用としていたが、先日ヤフオクで素晴らしいTDK謹製CD専用ラックを発見し、(送料込み)1800円で購入!重厚な合板製の家具調高級棚には、底部中央に金字でTDKのマークとロゴがあしらわれている。私は小さな三角形の集合体が結晶のようにデザインされているTDKマークが昔から好きで、TDKマークのあるカセットテープに殊更魅力を感じていた。(そして今!)この素敵な棚が幸運にも手に入り、雑然としたCDコーナーが(やっと)整理整頓できた!

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奇跡的にぴったりサイズ!TDKの神に感謝!

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(スッキリ収納!!上段には…)竜鉄也 演歌60分/大川栄策・冠二郎のカセットテ〜プの横にリーフェンシュタールのナチ礼賛三部作のDVD。そしてマイスタージンガー全曲集/プフィッツナー室内楽集/艶.怨.演歌 藤圭子CD集が並ぶ理想的な陳列の完成。

大阪高島屋メトロポリス展は明日から

今年1月のタカシマヤ賞授賞式では、本番を前に控室で重役の皆さんと顔合わせがあり歓談をしました。「生まれて初めて強烈な印象を受けた絵画作品が、幼少期に見た玉川高島屋1Fエレベーターの扉の絵だった」ことと「プール型噴水の円形ライトが点滅し不気味だった」ことをお話しすると社長さんたちも心なしか懐かしそうでした。
その印象深い絵というのは、三台のエレベーターの扉に壁画風に描かれた作品で、不思議な植物の生えた丘に大勢の若い男女が集い、乗馬をしたり寛いだりしてる中世ヨーロッパのような雰囲気の絵でした。漆黒の背景に暖色系で描かれた植物や人物はデフォルメされ、植物の枝葉は模様でビッシリ埋まり、装飾過多な感じが子供の私には異様に見えました(それはヤン・トーロップの絵を初めて見たときの感覚に似る)。この扉がとても気になり、家族からふらっと離れて一人でボ〜っと眺めてた記憶があります。

【明日9日から】大阪高島屋6F美術画廊〈メトロポリス2020〉9/9(水)〜9/22(火)★
以上のような文化的原体験を提供してくださった高島屋。先の日本橋店に続き、大阪高島屋にてグループ展〈メトロポリス〉が巡回開催されま〜す。関西地方の皆様はぜひお立寄りくださいませ!(僕の代:額装バージョン出品です)

(玉川湯)
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これは私が高校生の時に撮影した二子玉川の風景。
現在のキラキラなニコタマからは想像できない、古い銭湯の似合う町だった。(白黒だから大昔に見えるけど30年前だよ)

ノートゲルトに夢中

私の新しい紙モノ趣味は〈ノートゲルト〉というドイツやオーストリアの古紙幣の収集です。これは第一次大戦期から戦後の混乱期に、地方自治体や地方銀行などで発行されたハイパーインフレ対策の緊急紙幣だそうで、超インフレでいくら本物の紙幣を刷っても追いつかない上に資源の無駄になるので、地域内だけで流通する手作りお札を暫定的に作ったというワケ。
本当にこれがお金として使えるのか?と目を疑うような色とりどりの美しい紙切れには、古城や田園などクラシックな風景画や、童話や伝説の挿絵、農業や工業のイラスト、さらには世相を風刺した絵などが印刷されバラエティー豊富!ノートゲルト入門したばかりで、いまいち価値がわからないので、面白い絵やタイポグラフィの優れた緊急紙幣を(散財しない程度に)集めてまーす。

(集めてもかさばらないペラペラ小型紙幣の誘惑)
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この緊急紙幣は本来の用途を超え、発行当時からコレクションアイテムとして大流行し、発行元として架空の市町村が登場したり、また、集めて楽しいように4コマ漫画風のシリーズ物などが作られたという。(ドン底でも能天気で文化的なワイマール時代の不思議さよ)

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4コマ漫画風のドラゴン退治・暴風雨・かっこいい死神
下段の左の25Pf.の絵は「溺れる者は藁をも摑む」の諺だろうか?
右は屋外排便のシーンが美しい装飾的な線で描かれている(1マルクの1がウンチ!?)

駅伝不発弾

掃除をしていたら20年以上前に描いた箱根駅伝ポスターのイラスト下絵が出てきた。これは当時読売新聞から「やってみないか?」と声をかけられ、作家選考のために提出したラフ画だ。あらためて絵を見ると箱根駅伝の風物詩が盛り込まれ、なかなか良い絵だと思った。富士山/ヘリコプター/白バイの伴走/報道車両/沿道の旗振り応援/自転車で追いかける若者/アフリカ人留学生選手/疲労で老け込んだ走者の顔/手袋などである。箱根にちなんで温泉まで描いたサービス精神旺盛なこの作品が採用されたかというと。もちろん不採用であった。(皆さんがこの不気味なスポーツ画を街頭で見た記憶がないのは尤もなことである)

(燃える選手とスニーカー)
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突出した能力を発揮するアフリカから来た留学生。

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選手よりも私が注目したのは白バイと自転車だ。
部分的に気持ち悪い色で塗られているのは「白黒ではちょっと…」という新聞社からの要望にお応えし着彩したから(着色は私の専門外)。

暗黒の園

昨日をもって練馬区の遊園地「としまえん」は94年の歴史に幕を降ろしたという。私は高校生時代に、西武の社員だった父がくれた大量のタダ券を利用しここで何度も遊ばせてもらった。内臓が背後に置き去りになる感覚の絶叫マシーンが苦手なので、チビッコでもOKな乗り物で遊ぶのが常であったが、中でも一番お気に入りのアトラクションは『アフリカ館』だ。
これは博覧会のパノラマ館を継承したようなマネキンを陳列した見世物で、軌道を流れるジープに乗って、未開の暗黒世界アフリカを探検する仕掛けになっている。エジプトの王族やマサイ族に歓迎されながら暗くカビ臭い館内をジープが進んで行くと、次は野生の王国が待っている。すごく暗くてよく見えないが、密林に潜む動物が単純な動作を繰り返し、突如ジャガーが「ガオー」と叫びながら頭上を飛んで消えていくのがアフリカ館唯一のドキドキ場面だ。カバの池が発する湿気と匂いでだんだん息苦しくなるが(安心しろ)出口はすぐそこだ!…眼前が明るくなると何故かそこは空港のゲートで、4~5人のスチュワーデスがへんな発音で「サヨウナラ・サヨウナラ・サヨウナラ」と手を振りながら見送ってくれる。当時この機械的なサヨウナラを口真似するのが大流行(私とトヨミの間だけで)。原住民や動物の自動人形が醸し出すうら寂しさと、モワっとした空気が懐かしい。

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サヨウナラ・サヨウナラ…