ネズミのお正月

今年の干支はネズミ年で、子年生まれの私は4度目の年女であるという現実は、十二支という12年周期の概念上のことで別段たいしたことでは無い。それよりも、かざまランド執務室天井裏で毎晩疾走するネズミのほうが問題だ。このネズミ君の基本行動は、夕方に外壁の小さな穴から侵入し〈疾走〉と〈静止〉を朝まで繰り返すだけで、途中で〈歩く〉気配は無い。静止中はガリガリ、コリコリと何か作業をしてるようだが、それが済むとまた走る。なぜ歩かないで走るのだろうか?耳をすまし動向を伺うと、彼はまだ所帯を持っていない単身者ようだ。これでファミリー世帯になって殖えてしまうと厄介なので、非情な判断だが、独身のうちに退去していただかねばなるまい。

(常に拡大する宇宙と新年)
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今年のお正月も最初のお出かけは大型コピー店(渋谷)
年中無休24h営業のコピー店従業員と私とネズミは拡大し続ける宇宙同様に休み知らずだ。

何枚でしょうか?

「あれ?来年は何枚だったかな?」と姪にあげるお年玉の金額がわからなくなり、前回のお年玉袋を写真で確認すると、ポチ袋に5百円玉ボーヤが4名描かれている、ということは今回は1枚増量で5枚が正解。枚といっても無論お札ではなく5百円玉で、今年は500×5枚だから総額2500円になる。

昨日(元日)、5百円玉お年玉の由来を本人が全く覚えてない様子だったので「幼稚園の時に千円札であげたら〈お母さんに預けなきゃダメだから、お札はヤダ~〉ってベソをかいて面倒くさくなったので、それ以来ずっと玉にしてるんだよ」と教えると「ふ~ん」とまるで他人事のような態度であった。(手書きの袋に対しても「かわいい〜おもしろい」程度の感想でさほどウケてない…)

こんな感じで、玉のお年玉にも袋にも特段の思い入れのない小学5年生の姪っ子に〈中学に進学したら玉からお札に昇格〉とあと一回で5百円玉の呪縛を解くことを私は宣告した。(これで年末の5百円玉集めから解放される)

〈重大ミス発覚!〉
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2017年 2枚(¥1000)

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2018年も2枚(!?) 増やすの忘れた!

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2019年 急に4枚!(¥2000)

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「今年2020年は何か大きな運動会があるヨ なんでしょう?」
答=5輪ピックに相応しく5枚(¥2500)
(姪もこのような子供騙しに付合ってくれない年齢となりつつある)

あけましておめでとう!

「皆様あけましておめでとうございます。」
例年通り個人での年賀状は出してませんが、新年早々うっかりこのブログをのぞいてしまった(ちょっぴりヒマな)キミたちには、この月並みな年始挨拶を読むことで年賀状が届いたような気になっていただきたい。〈今年もよろしくね〉

年の明ける数日前に苦手だったネット予約を克服し、航空券もホテルも全部エコノミー級で予約することに成功!もし半日遅れていたら分不相応な高級座席と高級ホテルしか残っていない状況で滑り込みセーフでした。このように海外渡航への不安材料をひとつ解消し、私は心穏やかに2020年を迎えました。

今春決行のドイツ渡航ミッションは、3月中旬にミュンヘン入りしニュルンベルク→ベルリン→ハンブルクとドイツ本土を北上する作戦で、目的はナチス遺構や退廃芸術を視察することにあります。ディスリンピック研究で幾度となく観た、映画『意志の勝利』に記録されたナチ党大会場面の中でも特に印象的だった、ツェッペリン広場での国家労働奉仕団の点呼シーン。地方から集結した男達が出身地を大声で発表してたあの広場にも行けちゃう(やったネ!!)…と浮足だってはいけない。現地で運良くフリードリヒ『氷海』やA7V戦車といった我が好物と対面できても(またタイミングが悪く見れなくても)、私は冷徹な態度と無表情で旅を続け、この作戦の完遂を誓う。左様.これは仕事なのだから!

…今年はドイッチュラント以外に北九州市小倉と宮崎市平和台への出張を予定(勿論仕事)。
ニュルンベルクには歌の親方がいるのかな?遠賀川堤防には(高倉)健さんみたいな風体のアウトローが歩いているかな?楽しみ〜(無論仕事)。

〈新年の古本〉
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『Entartete Kunst』
この重さ2kg以上ある大型本には、1937年7月、ゲッベルスの発案で『大ドイツ芸術展』と対比させるためミュンヘンで同時開催された『退廃芸術展』の詳細が記録されている。

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ミュンヘン大学内にある石膏模型倉庫の細長い空間に、どのように(ゴミ扱いの)作品が展示されたか、当時の会場写真と書起こされた図面で全て再現されている。(退廃扱いの)作家と作品も図版付きで丁寧に紹介されているので読みたいが、ドイツ語なので全く読めない。

(さあ勉強だ)
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今年の課題図書はトーマス.マン『魔の山』に決定

憶い出はモノクローム

忙しかった2019年もあと46時間ちょいで終了でーす(もう終わっちゃうのか!)。今年は馬喰町と黒部市の個展に加え、東京/ワルシャワ/リュブリャナ/NY/金沢/ウィーン/台北と各都市の展覧会に参加させていただきました。一年間ご支援ご協力くださった美術関係者の皆様、お客様、無人島、友人知人、窓黒読者諸君の全てに感謝申し上げます!
(未だにちゃんと言えない)首都リュブリャナのあるスロベニアや、他にも現地に行けなかった展覧会会場が多数あり残念ですが、来年はもう少し積極的に参加できれば(と思う)。本年中の不義理を何卒ご容赦いただきたい。

追憶のワルシャワ
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軍事博物館庭園に野ざらしになってたカッコいい(鹵獲)sd.kfz251
来年は同型車両を本場ドイツ(戦車博物館)で見る予定〜

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ふしぎな造形美・即製装甲車クブシュ(のレプリカ)
ムンスターの戦車博物館には巨大箱型ドイツ戦車A7V(のレプリカ)があるという

追憶の黒部
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小屋平ダム水門をカバーするコンクリ構造物.
もう一体と対面する形で建っており、巨大な双璧が厳格な威容を放っている。
小屋平ダムと黒部第二発電所は建築家・山口文象の設計で、深い峡谷に突如現れるモダンな国際様式建築にギョっとする!

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宇奈月ダムで初めてダムカードをもらった

奇跡のリンゴ

11月末に金沢21美術館で開催された、トーク会とワークショップの両日とも参加してくれた主婦のHさんは、私のことを約27年前から知っているという。それも当時『公募ガイド』に掲載された2×3cmぐらいの極小漫画カット(GOMESマンガグランプリ記事)を見てずっと覚えていたのだというから驚きだ(なんという奇跡!!)。
この奇特なお方は、幼少期より『月刊ムー』に親しんでおり、私に有力な超科学情報をもたらしてくれた。それは「風間さんが金沢に来る数日前に、無農薬リンゴの伝道師が能登半島・羽咋市のUFO施設にやってきて、UFOに拉致された体験談を語った」という話で、その伝道師のおじいさんはUFO機内で異星人から〈人類の破滅を回避する唯一の方法は無農薬栽培だ〉と教わったのだという。(異星人はテレパシーで喋り、その声は背後から反響する音のように聞こえるらしい)
大変に興味深いお話で、羽咋市はこのおじいさんの教えを守り、学校給食に無農薬野菜を使っているという。以前、武蔵美油絵科助手の女の子が教えてくれた福島県飯野町のUFOの里よりも少し新しいこの羽咋市UFO施設にもいつか行って見たいと思う。

GOMESマンガグランプリ‘93 (岡崎京子賞)
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『風間サチコのヒトコマハンガ』
露骨な売名意欲に赤面を禁じ得ない(恥かしい)タイトル

(私の漫画よりも…)
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タナカカツキ先生に認められたこの作品が素晴らしい
平凡な一人の男の出征/戦闘/復員を虚無なタッチで描写。
この傑出した才能を持つ12歳の少年も現在おそらく40歳。きっと大いに活躍していることだろう!

 (←こいつ)
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個の人格を失った兵士たち…〈主人公はこいつである〉という矢印が!

こたえあわせ

この前、秩父取材のために地図等の遠足資料を求めて図書館に行ったら、地下の推薦図書コーナーで、水棲ドラゴン(夢)にそっくりのディスプレイに遭遇した。長方形のガラスケース内に色とりどり(夢に登場の橙色はいないけど…)の竜の子供が十数匹いて、階段の上から見えるこの光景が夢の内容に符合していてビックリ!あの神秘的な夢は予知夢?そして夢のメッセージは〈この『エルマーとりゅう』を読みなさい〉ということなのか?来年で48歳の中年だけど児童文学でも読もうかな。きっと2020年の指針となるような有難いヒントが隠されているに違いない。
夢の啓示が、タナゴ釣りの帰りに橋の上で片足切断とかの衝撃的予言でなくてよかった!(そもそも釣りはしないが)

(竜の子たちは図書館にいた)
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(夢占いでは)水中に泳ぐ竜は中途半端になってる仕事への警告だという。
…だが私は年内の締切りを全て守り完成させた!

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かわいい竜のお人形 (一匹ほしい)

ありがとう北陸

金沢21世紀美術館『現在地』展は19日、そして黒部市美術館『コンクリート組曲』は昨日22日をもって無事に終了いたしました。お世話になった関係者各位、遠方より来館の皆様に心より感謝申し上げます。これといって恩返しもできないので、せめて北陸観光PRでもしようかと北陸出張の思い出フォトを追加しま〜す。皆様ほんとうに有難うございました!

〈日本海の幸〉
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美味い寿司と富山の酒&カニ
このご馳走は魚津市『大黒屋寿司店』で食べられまーす

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金沢市内で生まれて初めて『香箱蟹』というものを食した。美味い!
晩秋から冬のカニシーズンに食べられまーす(お店の名前は失念…)

〈黒部市美術館近辺の観光〉
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(美術館は山よりも海が近い) かわいい石が拾える海岸・生地の浜にある元漁師経営のカフェ兼お土産店『北洋の館』。元漁船格納庫内に旧式漁具を多数展示!
全波受信機/大型コンパス/魚群探知機など珍しい機器を無料で見学できる。ご主人曰く「一台あたり1千万円ぐらいしたので捨てるのが勿体無くて見せてる」とのこと。

〈地の果てのような寂寥感〉
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やるせない感情に襲われる…
高速増殖炉もんじゅの渚

〈ダイヤ浜の観念的バス停〉
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「ボクも私もエルンスト(風)岩石が見た〜い」と思った読者諸君に注意喚起!
ここ[ダイヤ浜]には復路バス停が無く、往路のみ設置されたバス停の反対車線に渡り「もしバス停が存在するならこの辺かな?」と君の想像する場所で、乗車の意思表示をしながら待機しなければならない。
そのような現地ルールを知らず、幻の停車位置をスルーし海岸沿道を2km先まで歩いた末「こんなに遠いはずがない」と不安になりUターンしてやっと〈反対車線路肩で待機〉のわかりづらい注意書きを発見!5時間に1本しかないバスを逃さずに済んだ…。約13km歩いてパカッと剥がれちゃったスニーカーのソールを労わりつつ、エルンスト岩を眺めシュールな半島を振りかえりながら、目には見えない停留所で私はバスを待った。(終点白木まで200円、それより7kmも走行距離の短いダイヤ浜まで880円…?未だに釈然としない変な運賃だ。)

パンのオペラグラス

どこか異国のホールで変わったオペラグラス2種を使用している紳士淑女を目撃する夢を見た。
紳士の方は輪切りのフランスパン2つを横に連結させたオペラグラスで、焼くときに発生した気泡から覗き観ている。淑女の方は6枚切りの食パンで、目の位置に合わせて空けた2つの穴から舞台を観ている。双方ともパンにさした棒を片手に持って上品に観劇中だ。
「随分と粋狂なお金持ちだなぁ!」と私は(夢の中で)たいそう感心した。

(おそらく望遠機能は無い)
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彼等はパン越しになんの劇を観ているのかな? 私は昨夜もワルキューレ(DVD)を観た。

山食う人々

快晴すぎて掘削箇所がはっきり見えなかった武甲山だったが、もしも好条件であったならマヤの超文明ピラミッドのような形に削られてしまった異様な山体が確認できたはずである。
大正時代から石灰石の採掘が始まり、戦後の高度経済成長期になってセメントの需要が爆発的に高まって掘削量が激増、たったの半世紀で今のような姿になってしまったそうだ。
新生代第四紀の降灰と古秩父湾の海中生物の遺骸の堆積物などで武甲山の石灰岩は生成されたという。その約6千5百万年もの悠久の年月の産物を50年ぽっちの短期間であそこまで貪ってしまうとは!交通網がぐんぐん延び、高層建築が空高く伸びるとセメントが産出される山が低くなるという現実をこの武甲山は如実に物語っている。(自然破壊のわかりやすい教材)

私はセメント工場見物をやめて〈横瀬町歴史民俗資料館〉にふらりと入館
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白く色を失ったホルマリン漬けのイワナ/アマゴ/ヤマメ/ナマズ等の川魚と蛙/蛇/ヤモリ/イモリなど両生類爬虫類、枯れた草(標本)それと山の禽獣(剥製)、大量の昆虫(標本)が来館者をお出迎え…

秩父の考古学及び民俗資料もたくさん!
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この石には〈大般若経第578巻〉が写経されている。
『ダイヤモンドのように美しく均整のとれた菩薩の理想世界にどう近づけるか?』その秘密と呪文が書いてあるのだろう。(先人の願いも虚しくダイヤモンドの世界は到来せず…石灰石の墓標が林立する新秩序世界に!)

羊山を登ると〈武甲山資料館〉がある
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「秩父のメガロドン?」(私も持ってる)超巨大ザメの歯の化石が何故ここに?
なんと!1500万年前に消滅した古秩父湾にはメガロドンが生息しており、これは秩父産の化石だという。(にわかには信じ難い)

このボーヤの名前は〈コンクリガンセキ君〉
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私たちの生活には石灰石が必要不可欠で「君の大好きなチョコレートにも入ってるヨ」と教えてくれる。要するに採掘した企業だけが悪でなく、これを見てる君も共犯であると言いたいのだ。(緑化事業への取組みも紹介)

光暈に消えた山岳

「太陽が眩しかったから」という変な殺人動機がフランス小説の中にあるが、私が山を見に行って山が見えなかった原因もまさにこれと同じである。ただし、地理と太陽の方角を事前に知ってたら回避できたミスであり不条理ではない。(よく見えないだけで山はそこに実存するのだ)
改札窓口で不足の乗車料を精算し西武秩父駅前に見たものは、初冬の力強い太陽を従えた武甲山らしき灰色の巨大な影で、ハレーションに霞んだ山塊は稜線すら確認できずのっぺりしている。「み、見えない…」しまったなぁと出鼻をくじかれた形で始まった旅程は〈羊山公園に登って武甲山を展望〉を後に回しにして〈横瀬のセメント工場を見物〉を先にしてから、日が傾くことを期待し夕方羊山に登ることにした。
だがしかし一駅前の横瀬に向かって逆行を決めたものの、都会ではお目にかかれない特大ダンプカーがガンガン走る日陰の無い国道を歩くのがイヤになってしまった。異邦人として石灰岩積載のダンプに轢かれるか?よしんば武州で死なずとも、容赦ない光線で眉間のシワと顔面のシミが悪化することは必至であろう。私は不安要素に負けて、セメント工場のある地域に到達する前にUターンし羊山を登ることにした。

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太陽に隠された全貌

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ヒツジヤマノボレ

(羊山公園からの眺め)
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日が西に傾きボンヤリと見えてきたが…

(スイッチバックで背後から流れる車窓風景)
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帰りの特急ちちぶ車中。やっと痛ましい山肌が見えた!