カテゴリー別アーカイブ: 出来事

ビニルハウス

Y字郎を庭に移植してから早2ヶ月。放任主義を貫きほったらかしにしてたのですが、今季一番の冷込みを記録した一昨々日に、Y字郎が瀕死の状態に陥っていることに気がつきました。葉っぱの半数は水分が無くなり、残った葉も生気無く黄色い…。このままでは確実に枯れてしまうので、私は彼を日陰の隅っこから庭中央の日向に移植し、百均で購入した用途不明の金属枠を利用した即製ビニルハウスを被せてみました。不明な植物のまま死んではいけない!正体が判明するまで頑張って!

11月、庭師への手紙
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たぶん雑草だけど抜かないよう庭師のお姉さんに懇願する。

なんて素敵!
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心優しい女庭師の機転によりプラスチック鉢で護られたY字郎くん

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ありがとうございました

12月、命危うし
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(何の草だか判るまでは) 死なないでー

無酸素事変

黒部滞在中、学芸員の尺戸さんから貰ったこの石は黒部の海岸で採取したもので、地元の地質学者によると、海洋中の酸素が欠乏した〈海洋無酸素事変〉時代の石とのことだ。1億4500万年前から区分される地質年代史の中で、火山の噴火や地殻変動が原因と推測される〈事変〉が幾度か起き、そのつど海洋中の生物は死滅し、その死骸は(バクテリアの類も死んじゃうので)分解されずに堆積物になったという。それらは形態を維持した化石や、また多くは化石燃料(石油)となって海底に永く眠っていたのだ。

〈事変〉と聞いて不穏な気持ちに駆られる今日は日本が米国に真珠湾攻撃を仕掛けた12月8日だ。太平洋戦争開戦から78年、(通称)大東亜戦争の発火点である支那事変からは今年で82年目になる。
第一次世界大戦開戦からは100年あまり経ったが、なんと、この近代戦争が始まってから僅か100年間で、地球の化石燃料の半分を人間が掘削し、消費してしまったのだというからビックリ!屍の上に屍を重ねて千万年単位の年月で生成された尊い化石を、つまらないことで浪費し、さらに屍を重ねる人類の愚行を、無酸素事変で亡くなられた有機物ご一同は許して下さるだろうか?

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去る10月11日。台風19号の影響により翌12日の黒部展オープニング式典及びトーク会の中止が決定され「明日はお客さん来ないだろうな〜」とアクア黒部H客室でぼんやりしながら貰った石を鑑賞していたのだ。この時は新幹線水没や、地元世田谷区が浸水被害に遇うことなど予想だにせず。

13日、台風一過の生地海岸にて
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恐れを知らないジークフリート!!

電気の国で

広報印刷物の陳列棚でチラシやパンフレットを集めていたら、「あのぅ…よろしかったらこちらを使ってください」とコンパニオンの女の子がおずおずと薄緑色の封筒を差出してきた。関電美浜のロゴ入り封筒を見て「わ〜助かります!ありがとうございます!」と喜びを表現した私の率直な態度で、彼女達の警戒心は少しばかり解けただろうか?
原発PR施設のコンパニオン達が、退屈な待機時間を世間話に費やしてるだけではないことを私は知っている。不審人物が入館した場合(このように)やんわりと接触して探りを入れたり、原子力推進に反する剣呑な質問をされたら、あえて論点のずれた無意味な返答でけむに巻く任務もあるのだ。(暖簾に腕押しの不毛な問答は不条理小説のようでもある)

丸眼鏡に半ズボン、大きなリュックを背負った中年(=私)が一人でふらりとやってきて、チラシ集めに夢中になってる様を怪しく思ったのも無理はない。だが安心し給えお嬢さん!私は紙モノ好きの善良な市民で危険な者ではない。そして至って正常だ(と思う)。

タダでたくさんもらったヨ
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子供向け啓蒙絵本『電気の国へようこそ』や大人向け科学的解説などいろいろ。
粗品をもらうためアンケートを(無難に)記入。タオルハンカチ(無地)とアブラ取り紙「どちらがいいですか?」と受付嬢に尋ねられ、PRセンターの文字入りアブラ取り紙を選んだ。タオルハンカチの方が高そうなのに何故こっち(真に
粗品)を選んだか?それは珍しいし面白いから。(この二者択一は何かの試金石だったのかも)

ゴミでも宝でもない。
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原子力チラシ軍に新加入した薄緑封筒には〈大地に根ざす根上りの松 地域に根ざす美浜発電所〉とスローガンが書かれている。広報無料チラシを集めるなら原発PR施設と陸自駐屯地がおススメで〜す。

原子力の箱
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自慢のグッズは、刈羽柏崎原発ジグソーパズル/原子力テレカ(使用済み)/プルト君ボールペン 

砂上の楼閣

長いトンネルを抜け、歩行スペースの無い危険な国道を5km近く歩いて美浜原発へ。途中フェンス上に丸まって寄添う可愛いサル2匹と至近距離で遭遇するが、突如野生の牙を剥いてきたら怖いので、刺激しないようにそ〜っと離れた。(国道で何かを待っているのか?)

行きのバスで丹生大橋を渡り原発の入口前をぐるりと経由したため「普通に通行できる」と勘違いし、今度は歩いて橋を渡ろうとしたら警備員に止められた。「朝は通ってきましたよ?」と言うと「始発と最終のバスのみ通行が許可されてる」とのことだった。関係者でないのに渡れて得しちゃったな!(運賃200円で)
巨大出島のような原子力発電所と丹生の浦を繋ぐこの鉄橋のたもとにUFO風の〈関電美浜原子力PRセンター〉は建っている。ここは原発の宣伝を無料で見学のできる施設で、1時間滞在するのもやっとな位い見るものが少ないが、タダなので文句は言うまい。

2004年に美浜原発3号機タービン建屋で起きた配管破裂事故により、11名の作業員が死傷し内5名が死亡。この重大事故の反省からか、私が今まで見てきたPR施設の中では一番謙虚な姿勢の展示だった。…にしても御多分に洩れずここもコンパニオンの人数が多すぎる!滅多に来ない来館者のために毎日待機するのはさぞかし退屈だろうと思うのだが。(私なら我慢できず一日で脱走)

(朝は海上の橋を渡って…)
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どんどん近づいてくる原子炉建屋に見惚れて車窓からの撮影を忘れる

(UFO基地ではないPRセンター)
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立派な建物と、それほどでも無い展示。

(丹生の浦より砂上の楼閣を臨む)
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1号機2号機(右の2基)は廃炉。(解体撤去に30年も要する)

(風光明媚な水晶浜:天然岩の神社からの眺め)
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この砂浜は鳴砂保護区。
鳥居の上の石ころはどうやって乗せたのか?とても不思議

巨象の渚

「200円です」「え???」…始点(敦賀駅前)から終点(白木)まで1時間かけて20km以上の長距離を走行してきたのにバスの運賃がそんな安いはずがない。現に2つ前の停留所では電光掲示板に1050円と表示されていたのだ。もう一度運転手さんに「敦賀駅からですよ?」と確認すると「ここは敦賀市内なので200円です」とキッパリ言われ、終点まで乗車した唯一の客となった私は、釈然とせぬまま百円玉二枚を代金箱に投入し降車する。
この白木地区は敦賀半島の西側にあり、公共交通機関(路線バス)で行くことが可能な北端に位置する。今でも僻地の感のある鄙びた集落だが、高速増殖炉もんじゅの建設が始まるまでは山中の峠道しかなく、もんじゅのおかげでバスが来るような拓けた地域になったという。だが廃炉が決定した現在は、建設車両が頻繁に行き交ったであろう国道に自動車が時折通過するのみである。

「200円です」と運転手さんに言われ「ん?これも原子力開発機構の恩恵か?」と私が邪推した理由はこの〈もんじゅ〉の存在にある。原子力施設周辺のおごり体質は、過去20年の見学で既に知っているので、この激安運賃もその一つかと穿った考えが頭をよぎった。が、後で地図を見ると半島は西に美浜町、東に敦賀市と二分されており、敦賀市は中世のドラゴンのような形状だ。首の付け根に敦賀駅、そして口の先っぽにあたる白木が美浜町に食い込んでいる。確かに敦賀市内で間違いないが、経由してきた美浜町では妥当な料金を支払い、越境した途端に初乗り運賃に戻るとは?!キツネにつままれたような心持ちだ。

バスを降りると(誰もいない)
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この美しい秘密の入江には誰もいない。
遠くの防波堤に2~3名 釣り人の影が見えるだけ…

(あれに見えるはもんじゅじゃないか)
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砂の浜辺の隣に石ころの浜辺(そしてもんじゅ)
吹き荒ぶ風と打ち寄せる波の音だけが寂寞を破る。だんだん怖くなってきた…

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莫大な金を飲み込んだ白い巨象=無用の長物

(白木漁港にて)
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勇気を出して堤防を歩いてみたがここまでが限界(こわい!!)

(歩いて美浜に移動)
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もんじゅ建設のために開通された白木トンネル(全長736m)
無人のトンネルにゴーーゴーーゴーーーと絶えず大音響で風が吹き抜け大変に恐ろしい。ここは「あの世の入口」のような気がしてきた!(歩行中3台の車両しか通過せず)

啓示探し

先日の変な夢には何か特別な啓示が潜んでいるに違いない。そう確信し先ずは三代目金馬の経歴を調べて見た。〈59歳のとき、タナゴ釣りの帰りに鉄橋上で列車にはねられ左足を切断〉という晩年のエピソードが特に衝撃的だが、ありがたい啓示はこれでは無いと思いたい。
それなら落語の演目にヒントがあるのかも?と中学以来聴かなくなった落語テープを聴いてみる。『夢金』は強欲な船頭が、機転を利かして殺人事件を回避し、過分な褒美をもらって歓喜に沸くが全て夢だった、という夢オチ。『堪忍袋』は怒声を吹き込んだ布製袋が最後に大爆発するナンセンス噺。『小言念仏』は小言のうるさいオヤジが、念仏の合間に残酷な(酒に泳がせる)方法でドジョウを殺す鍋料理の指示を出す噺….などなど。笑えるはずの落語は暗い不条理に満ち、慶兆の片鱗も見当たらないのだった。(夢占いによると、竜が水中を泳ぐ夢は中途半端になってる仕事を完遂せよというお告げだという。なるほどそっちか!)

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顔が面白すぎて講談師を断念し落語家に転身したという。

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日淡部隊所属のミヤコタナゴ、ムサシトミヨ一等兵
(日淡ハンコ全7種類はたぶんもう売ってないだろう)

五歳児ホテル

十月。冬の旅コンサート鑑賞のために行った京都で、京都在住の八木良太くんファミリーと合流、1日目は居酒屋で飲み会で、2日目は八木くんのスタジオに訪問した。連日私のお相手をしてくれたのは5歳になる可愛いご息女で、私には関係の無い仕事の打合せが2時間ほど続き、何もすることがなく手持ち無沙汰なところ一緒に遊んでくれた。
初日の酒席で女児からホテルの招待券を受け取り、次の日はスタジオ床で7連泊。このリゾートホテルでは手書きの優待券の提示で〈一名様宿泊代無料・2千8百万円お釣り〉の超特大サービスが受けられる。作業場の床に敷かれたブルーシートが客室兼ベッドで、朝食には再生紙でこしらえた焼き芋/サンドウィッチ/バナナ/リンゴ/おにぎり等が提供される。支配人から「なにが食べたいですか?」と聞かれたので「イチゴが食べたい」とリクエストすると「ダメッ。イチゴは朝ごはんじゃありません!」と無下に断られた。同じ果物でもバナナとリンゴは良くてイチゴはダメなのか?となんだか腑に落ちないが、このホテルでは五歳児支配人の言うことは絶対なのでしょうがない。

(反省:ビジホの食べ放題モーニングで料理を大量に盛りすぎて、午前の仕事に響くほど満腹になってしまう癖をそろそろ直そうかと思う。)

〈スペシャル優待券〉
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左は箸袋に書かれた招待券(プールとカニの特典)
黄色い札は動物園の入場券(ピアノ練習帳の見開き2ページに貼られた大量のシールを見物できる)
手書き優待券の提示で1名無料さらに2千8百万円お釣りがもらえる!(プール/カニ/マッサージ/温泉。すーたーりぞうと・えひめ。よろしくおねがいします〜) 最上階の特等室から京都タワーが見えるこのホテルは愛媛にあるという。

イチョウと記憶

先日魚津のホテルのフロントで、チェックインカードの電話番号を書く欄に5年以上前に廃止した固定電話の番号を書いてしまった。忘却の大河に投棄され二度と浮上するはずのない電話番号を、私は何のためらいもなく記入したのだ(おそろしい!!)。
このように記憶の混乱と物忘れに翻弄される中高年(=私)にピッタリのガムを黒部市内のコンビニで購入(処分価格:30円)。その名もズバリ『記憶力を維持する・歯につきにくいガム』だ。パッケージの表示によると記憶力とは〈言葉や図形などを覚え、思い出す能力〉を指すそうで、人の顔形・名前が思い出せず、お菓子が歯にくっつきやすい私に最適なガムだと言える(顔貌は図形か?)。

この機能性表示食品ガムに期待される効能は、配合されたイチョウ葉エキスによるものだそうで、何かの学会ですでに効果が報告されているのだという。だとすると、この有力情報が記憶力低下に悩む全国中高年の周知するものとなれば、煎じ薬を作るために神宮外苑のイチョウ並木に中高年が殺到し葉っぱをむしり取る恐れがあるが、理性ある大人が斯様に我欲を剝きだす可能性は低く、また公園で葉っぱをむしっていたら善良な都民に注意される(だからやめよう)。

LOTTE 記憶力を維持する
歯につきにくいガム(中高年向け)
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アマゾンの購入者感想文によると、変な味/おもしろい味/本当に歯にくっつかない!と好評の声多数だが、一方で「どれだけの量を噛み続けたら効果が出るのか?」「効果が出る前に販売中止になるのでは?」という疑問も呈されている。(おもしろい味と効能に期待)

秋日〔若い男の会話〕

A「戦争で死んだひと集めた寺あるじゃん」B「ああ靖国?」A「あの辺ってさ伝統のある有名な場所とかけっこうあんの」B「あ皇居っすね。デカっ」A「皇居デカっ。…ねえ昼何食った?」B「カップラーメン」A「ぜんぜん栄養ないw」B「自分で料理する?」A「え親。親がずっと旅行に行っててさびしい。弟は修学旅行…料理とかする?」B「作るよ、カレーとかオムライス。」A「すごっ。この前オムライス作ってさ、卵そのまんま焼いちゃった」B「それ目玉焼き」A「焦ってかき混ぜたらぐちゃぐちゃになった」B「スクランブルエッグすね」A「そん時つくづく思った、料理って要領だなって。要領無いとマジで詰む。」

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十月某日(竹橋)

ガソリンで見た妙義山

26日に黒部入りするにあたり、JR告示の〈25日に北陸新幹線再開〉という情報を信じて新幹線で行こうか迷ったが、確実に運行している高速バスを利用することに決定。約6時間のバス旅行に心を躍らせ早朝の池袋駅前に集合すると、座席予約表で満席だったはずのバスは1台目はスカスカ、2台目はガラガラだった。原因は復旧した新幹線のせいで、とりあえずバスを予約しておいて急遽鉄道に変更したドタキャン客が大量発生したようだ。バス会社が臨時に増発した2台の車両は大赤字….大型バスに乗客4名では気の毒すぎる!落胆を隠せない運転手さんに同情を禁じ得ない。

池袋を発車した高速バスは関越〜上信越道を辿り終点富山を目指す。埼玉-群馬-長野の山間を縫い、日本海を臨む新潟-富山へと抜ける。見知らぬ4人を乗せた二号車は快走し定刻どおり黒部 ICに到着した。最前列席を予約したので車窓風景は最高で、絵葉書でしか見たことのない妙義山の異様な巨岩の連なりを存分に見ることができた。私はひとり興奮しシャッターを押し続けたが、車内の静寂にシャッター音ですら騒音に聞こえた。なんだか申し訳ない気分の乗車だったが、爽快なドライブと奇勝が堪能できたので、キャンセルせず高速バスに乗って良かった!(男の誓いは鉄道より堅い)

(動体視力に挑む稜線)
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あの変わった山は?

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道路標識で妙義山と知る

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あっという間に離れゆく山山

(人心に不安を呼ぶ岩山)
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山頂にちょこんと乗った奇岩は現存するのか