日別アーカイブ: 2018年3月4日

万人の石

先日、素晴らしい光景を目にしました。なんと!再会をあきらめていた旧居の庭石たちが新しいお家に飾られていたのです!庭ではなく敷地を縁取る植え込みに彼等は居ました。しかも、私がトーチカに擬して鑑賞してた当時の姿そのままに…思わずウルっと感涙。♪庭石かわいや別れのつらさ/せめて又逢うそれまでは/おなじ姿で (ララ)いてたも〜れ ♪ とカチューシャの唄(庭石バージョン)がとびだすほどの歓喜が込み上げてきます。
彼等は道ゆくすべての皆様に、潤いと安らぎを提供する「万人の石」として立派に戻ってきた!建設中、現場から撤去されたとき、一時の気の迷いでも「貰っちゃえばよかったなぁ」など我が物にしたいという所有欲に駆られた自分の卑しさが恥ずかしい…。
あの日、赤い「残す」シールに見た再生の予感と光明は本物でした。

おかえりなさい
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おお!懐かしいその姿!かわいい!

そして不正解のまま…
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(不正解の答案用紙をカンニングしたかのように)石灯籠は誤った積み方で再建された。おそらく私がトーチカ石に改造したことを知らず、家主さんはそれを正解と勘違いし再現したのであろう。

三年前の旧居庭園
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かつてこの元石灯籠は、作為を感じさせない野趣あふれる格好いい石灯籠だったが、その自然に溶け込んだ姿が災いして(存在を忘れ)私の不注意で倒壊させてしまった。

トーチカ風にしてみたの
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各パーツ、特に笠の石が非常に重く自力での再建不可能(仕方なく)陣地の防御を担う監視哨に見立て楽しませてもらった。そしてこれからも楽しませてもらえる!