月別アーカイブ: 2023年7月

月世界進出

4月から始まった朝日新聞【論壇時評】挿画のお仕事は先週木曜日で4回目を迎え、記事の内容に関わらず勝手に展開したお話「月世界進出」は4話で終了しました。

当初は3話(6月号)で完結の予定だったのですが、月面進出(侵略)の場面に描いた銃がラフ提出の段階で「昨年7月の安倍晋三暗殺事件を連想させる可能性がある」ということで見送りに…(無関係な私にまで死後も影響を及ぼす安倍氏の不気味な力)
そして6月は穏便に月面探査シーンを挟み、ボツ下絵は7月用にと採用をお願いしたけど「7月も安倍氏関連の内容かも?」とまたしてもNG!さすがにこれ以上お話を延ばせないので「銃がダメなら戦車か自走砲に変更したらどうでしょう?」と提案したらあっさりOKが出て無事に最終回『進出と銃後』が掲載されました。日露戦争っぽい白兵戦から機械化された戦争の絵になって結果こちらの方がよかったです。

【論壇時評】4月号
4:27原画(風間加工済み)のコピー
『ダム底の自在』
ダムに沈んだ村を調査する潜水夫。そこには古民家に集う自在鉤(木彫り鯉)の姿が…

5月号
5月原稿のコピー
『月のステージへ!』
巨大鯉(自在鉤)の餌食となった潜水夫を招集する宇宙飛行士「君には次の(月の)活躍の場がある!」

6月号
論壇時評6月原稿のコピー
『招かれざる者』
月面探査車で移動する地球軍隊員とクレーターに身を潜め警戒するウサギ先住民

7月号
論壇時評7月風間原稿のコピー
『進出と銃後』銃NG→自走砲OK
天体望遠鏡で月面戦線を見物する母子。襲撃されるウサギ先住民、自走砲操縦にもたつく元潜水夫のコミカルな様子は、遠く離れた地球から見ればTVか映画みたいな面白い娯楽の一部。

顔サイン

似顔絵用に新しいサインを考えてみたよ。そしてこの新サインを過日開催の夏祭りにて初使用。似顔絵の余白(黒い紙だから余黒か?)に銀色ポスカで記入しお客様にお渡ししたのだが、書いてる内に不安定なサチコ部がどんどん崩れて、自分でも正解かわからなくなってしまった!安定感のないサインはお祭り気分で許していただきたい。

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顔に見える漢字「風間」を更に顔に見えるように強調したサインです。

町名が江東橋なので江東区だと思ってた無人島プロダクション(実は墨田区)で開催の「Four Elements 2023 Summer」展は明日29日終了です。

フリーダより愛を込めて

昨日の夏祭り『愛=酒』は盛会裡に終了。殺人的な暑さのなか無人島にご来場の皆様ありがとうございました!眉ペンシルで繋げたフリーダ眉も最後まで落ちずに頑張ったことをここにご報告いたします。
たぶん自分自身とディエゴの似顔絵しか描かなかったであろうフリーダ・カーロの扮装をしながら実施した私の似顔絵コーナーも盛況で、6時間(休憩10分)の間ひっきりなしに描いた数34枚。人数としては家族・カップル・仲良しグループもいたので総数43名になります。カモメ眉のへんな顔をみて吹き出さずに皆さん真顔でモデルをつとめてくださった (ご苦労さまでした)。初めての似顔絵描きでヘタくそでしたがお祭り気分で楽しんで頂けたのなら幸いです。

窓黒愛読者さまからのお土産に感謝!ありがとうございます。また遊びに来てね!

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真由美さんマロンさんをモデルに描いてるところ

(ポスカと髷)
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複雑な三つ編みヘアーを研究し、ヤフオク購入の中古ヅラを利用して自作した「フリーダ髷」花飾りは百均の造花を使用。再現度が高い!!と絶讃された髷制作費はたった¥596と低予算

23日詳細(なんとなくメキシカン)

23日開催・無人島プロダクション.イベント(愛=酒)の詳細情報を告知↓よろしくね↓

Four Elements 2023 Summer展 スペシャルイベント
5th Elements(愛=酒)
7月23日(日)12:00~18:00
入場料500円(1ドリンク付き)

会場では…
★ 朝海陽子のサマーカクテル
★ 風間サチコの似顔絵コーナー
★ Leggy_のサボテン即売会
★ 青山|目黒の「間違えたタコス」
★健ちゃんのカレー
★ 香り部《FISHKOM》のアロマ「抗芸術疲労」
がお待ちしています(それぞれ有料)

以上、中年の学園祭のようなイベント内容
ちなみに私はフリーダ・カーロの扮装をして似顔絵を描きます。1枚1000円のお代はそのまま陽子カクテルの購入費用に当てるつもり!似てないフリーダ・カーロと似顔絵はお祭り気分でご容赦!!

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奇妙で素敵なサボテンたちが皆様が来るのを待っている (撮影:森田兼次)

信州某所へ

(昨年に続き)先週土曜からの三連休を利用し計画された某アナキストM氏調査団に参加。
最初のミッションは松本駅12時集合だったのに、なんと私は15時着で3時間もの巨大遅刻を犯してしまった!世間一般では連休が観光最盛期であることを放念したのが痛恨のミスだった…気づいたら既に特急(あずさ)は満席で、代わりに高速バスを選択した結果がこの失態だ。

乗車前から「40㌔以上の大渋滞発生」と交通会社から宣告され、もう焦っても仕方がない(皆さんに謝罪するしかない)ので居直って居眠りすることにした。ウトウト眠っては目を覚まし、車窓風景の変化の無さに絶望する連続(6時間弱)を体験して得た教訓は《時間厳守の旅ではバスの利用は避けよう!》の一点である。

信州の朝
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松本駅から日本アルプスを望む
暑い熱いアナキスト研究2日目朝だ。
前夜の飲み会で「川崎市民ミュージアム水没事故で1級資料(漫画雑誌)がダメになってしまった」と我々調査団一同で嘆いていたのだが…希望の光はこの先に待っていた!

Água de Beber?

〈A.ジルベルト『おいしい水』の直訳は飲める水〉
いつもボサノバ(歌無し)がBGMで流れてる歯科医にて奥歯4本の治療を続け、いよいよ現在治療中の歯が最後の1本となった。銀の被せ物を外して虫歯を削り、再度銀歯を被せる工事は時間がかかるのだが、今日は掘削工事に加え、レントゲンを撮ったり歯型を取ったりとさらに時間を要し、そのおかげで今まで気がつかなかった設備を発見した!

治療椅子の傍に置かれたニュートン記念堂に似た球体(バスケットボール大)。不透明の上半球には無数の穴が空いており、透明の下半球にはゆらゆら波打つ水が入っている。穴から気体が出る様子はなく、永久機関のように運動し続ける液体をボーっと眺めても、これが一体なんなのかトンと見当がつかぬ。
私はたまらず 歯科衛生士のお姉さんに「あの球体はなんですか?」と尋ねると「空気清浄機のような機械で水には薬品が数滴入ってます(なので変な色)、水は超音波で動いててオーロラのように発光させることもできます。」とのことだった。5~6年前に流行って現在もネットで購入可能とも教えてくれたけど、欲しいのではなく不思議だったから訊いてみただけです。(オーロラ発光機能は見たい)

(開催中)
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風間サチコの四大元素コーナー(水はダム2点)

(展示中)
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渋谷二丁目再開発地区仮囲いにて朝海陽子サンの写真展示中

告知(四大元素)

今週末7/8(土)より無人島プロダクションにて開催のグループ展『Four Elements 2021 Summr』に参加します。今回のお楽しみ夏企画は「四大元素」がテーマで、選抜四大元素(水.火.風.土)無人島作家+αで構成された展覧会です。
私は各元素の担当ではなく〈風間サチコの四大元素〉というコーナーでの展示参加で、なんとなくお笑い漫画道場の〈だん吉なお美のおまけコーナー〉ぽいが、お便りの採用やプレゼントは無い。

23日にはイベント「5th elements(愛=酒)」を予定。私も出し物を計画中!!なんでしょう?詳細は後日

展覧会及びイベント情報はコチラ↓
無人島プロダクション『Four Elements 2021 Summr』7/8~7/29

エルンストの七大元素は…
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泥/水/火/血/黒/黒/視覚
あれ?黒がダブってる…気にしない気にしない

昨日府中でヤバい展覧会を観た!
(チラシの絵は『最終虚無僧』)
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植竹邦良は中村宏先生と同じくルポルタージュ絵画の画家(初めて知った)
地形模型の有機的な稜線を執拗なタッチで表現した『佐渡より』は、死んだ豚の冷え切った腸壁を撫で回すような、夜の海で溺れるような…..不気味な冷たさがまとわりつく感触。

『発掘・植竹邦良 ニッポンの戦後を映す夢想空間』
府中市美術館にて7月9日(日)まで!おすすめで〜す

さよならサンプラザ

昨年冬『年忘れにっぽんの歌』の公開収録を観に行った中野サンプラザが、過日2日に50年の歴史に幕を下ろし今後取り壊されると報道で知る。サンプラザホールで音楽鑑賞したのはあれが最初で最後になってしまったが、私が生まれた翌年(1973年)に竣工された三角ビルには、死んだ母方の祖母との楽しい思い出がある。

私が子供の頃、おばあちゃんは中野サンプラザ向かいのビル4階に住んでおり、ベランダからはサンプラザホールの通用口がよく見えた。私たち兄妹が遊びに行くと「ほら!五郎だよ」「ひろみが出てきたよ」とおばあちゃんがベランダに呼んでくれて、大好きだったカックラキン大放送で親しんでた芸能人を生で見ることができた。
今思うと、おばあちゃんは老人なのに目が良かったなぁ!(私にはあの距離から顔を判別することはできない)

居住用ビルからスナイパーみたいに見張ってた
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二間しかない仮住まいで印象的だったものは、寝泊りしにくる息子たちの置き漫画「ゴルゴ13」と仏壇に飾られてた高さ40cmもある翡翠色の観音様キャンドル。

白い夕餉

1925年7月1日。エリック・サティはアルコール常飲による肝硬変のため59歳でお亡くなりになった。…ということは本日7月1日はサティの98年目の命日にあたる。
理由は不明だが、エリック・サティは「白い食品だけを常食した」という。なので今晩のおかずは全て白で統一し、98年前にこの世を去った愛すべき変人に追悼を捧げる。

〈白い夕餉〉エリック・サティを悼んで…
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白だしぶっかけうどん(大根おろし乗っけ)
白い竹輪クリームチーズ詰め
白髪ネギ冷奴(塩と胡麻油)
白いクリーム大福(食後のデザート)
水道水
白髭に眼鏡の代表的なポートレートは53歳ごろに撮影した写真だと知り、自分と2つしか違わないことに驚いた。やはりお酒は若さと健康の敵だなぁ…せめて今日はお酒なしで!(お水で)

BGM『家具の音楽』
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「幕間」と「家具の音楽」が収録されたお気に入りCD
日常生活の邪魔をしない室内楽として作曲されたのが「家具の音楽」で、3曲のタイトルは…県知事の私室の壁紙 / 錬鉄のタペストリー / 音のタイル張り舗道
レコードの針飛びのように何度も何度も同じメロディーが繰返されるが音響機器の故障ではない。