寄生するプラモデル

ワタリウム美術館で来年3/12まで開催『寄生するプラモデル』と題された加藤泉さん個展のオープニングに行った。タイトル通り特徴的な立体作品にプラモデルがくっついた作品群が大変面白く、特に使用済みのプラモ空箱を展示した最上階では可笑しさが込み上げて大きな声で笑ってしまった(展覧会場で静かにできずごめんなさい)。
見たことのない解剖模型の数々は、コロナ緊急事態宣言発令下に集め始めたコレクションで、この物欲を刺激する珍しい動物解体スケスケプラモの入手について加藤さんに訊くと「ネットオークション出品物は、凡そ自分が総ナメしたのでもう売ってないだろう」とのことだった。残念と思ったが、また新たな購買分野が開拓されず良かったとも言える。

『寄生するプラモデル』展示会場2F
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透視生体模型と彫像の遭遇 (内臓を露わにした乳牛模型を使用)

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小鳥模型に餌付け(幼虫の無理強い)される子供

(解剖スケスケ模型空箱)
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〈平和をよぶ鳩〉と誉めそやして解体する非情(注:子供向け). 丸枠内の内臓が生々しいがこの学習玩具は一般家庭用と書いてある。
他にも〈忠実なる犬〉が学童の医学への関心向上に献体してる。

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2F作品で使用されてた〈乳牛の秘密〉の空箱
「牛の構造が一目でわかる」このプラモは学校、家庭ならびに「病院用に!」と推奨されている。
牛の足元にはカラフルな臓物がフルーツ盛合せのように置かれているが、まさか入院患者への進物用ではあるまい。(病人の枕元にどうぞ)