ノン・コミュニケーション

昨日は朝からお腹の調子が悪かった。シャツがペロ〜ンとめくれたまま寝ていて寝冷えをしたのと、午後からプレゼンの予定がありそのプレッシャーが要因だったと思われます。まるで下痢止め薬のコマーシャルのサラリーマンのようでなのであります。
過度のプレッシャーの理由、それは「英語」。まるっきし出来ないうえに苦手なんです…。昨日はロンドンから来日したギャラリー関係者と面会できる機会を与えられ美術館に行ったのですが、しっかりプレゼンしなければ!という意気込みを阻む言葉の壁。もちろん通訳してくれる人はいます、しかし直接お話しするのと人を介するのとでは大きな差があります。一朝一夕に克服出来ない英語力ゼロ問題に「ストッパ」したい!だがとにかく目前のVIP面談を気分で乗り切ろう(やり過ごす方向)と、CDJ気分(?)でグルーミーからハップにチェンジする「TELEX」を朝から3時間ぶっ通しで聴きまくり「これで少しは英語に耳がなれたかな?」って、ほとんどフランス語だしー!ギャフン。そして、この大好きなアルバム『Looking For Saint.Tropez』のコンセプトはズバリ「ノン・コミュニケーション」ハ〜イ、幸先いい感じで〜ス。ハヴァバッドデ〜イ!
このベルギーの3人組テクノユニット「TELEX」の79年発表のファーストアルバム『Looking For Saint.Tropez』は、94年に小西康陽がリミックスしたりで注目され「テクノ革命」という勘弁してほしいダっさい邦題で日本で再発売されて人気になりました。わたしも当時は借りて聴いてましたが、最近やっと入手できて改めて感動!ちゃんと読んだことのなかったライナーノートに書かれた、マルク・ムーラン氏自身による作品解説に「そういう意図があったのか!」と目からウロコな心境になりました。どれも甲乙付け難い名曲がそろってるなか「Something to say」のこれぞテクノポップという曲調がいいな〜と、歌詞の内容もわからず気に入ってました。解説によると、この曲はアルバムの「ノン・コミュニケーション」というコンセプトの意欲的テーマだそうです。ふ〜む、なるほど!
「大陸が世界を分けていたのはもう昔のこと、世界はますます小さくなって、そこで発言せねば」「では、天気でも気にしてみようか」「何か言うべきことが将来でてくるだろうか?」「うまく何かを伝えられるようになるだろうか?」・・・という歌詞です。情報網は発達したけど、じっさい何を発言すればいい?手段以上に内容が問われる、それがノン・コミュニケーション。
「うまく何かを伝えられるようになるだろうか?」YMOは以心電信。以心伝心というわけにもいかないので、まずは英語。だよね。

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TELEXの未来予想図。真ん中のマルク翁はこんな老け方をせず6年まえに66才で他界…
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なんとなく、グルーミー・・・。そんな時はモスコゥ・ディスコゥ!
♪ ダンスがおわったらデッカいダイキリを飲もう、TOKYO行きのモスクワ列車みたいだ ♪

…高校生の時、授業で「迫害されるネイティブ・アメリカン」のビデオを見て、侵略者の言葉と早合点し更に英語嫌いに… なんて英語が出来ない「言い訳」のひとつですが。
でもって、ここで告知☆『無人島∞』最後のイベント、加藤翼クンの映画試写会がありま〜す!
アメリカ先住民居留地での「引き興し&引き倒し」ドキュメンタリーを先行上映!

『ミタケオヤシン』試写会:
無人島プロダクション13日(土)14日(日)19:00より(タダだよ〜)