作成者別アーカイブ: 風間 サチコ

趣味の園芸

サンセベリアという観葉植物は、置いておくだけで部屋の空気を浄化し、風水的に運気向上の働きをする良い植物なのだという。風水を全く信じない私が昨年5月から育てていたサンセベリアは、寒すぎる室温に敗北し、越冬すること叶わずして枯れたことをここにご報告する。

(更に…)葉っぱが居なくなり土だけになった植木鉢をつい先ほど掃除機で引っ掛けてひっくり返し、全ての土を絨毯にぶちまけ、落下の要因となった掃除機で土を全て吸引したこともここにご報告したい。(運気下降の前兆でないことを祈る)

(昨年7月のあいつ)
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子株が3つも出てきて絶好調だった頃
(狭くなり一回り大きい鉢に植替えた)

(葉挿しチャレンジの3月)
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人間(私)の耳がシモヤケになるほどの低温で細胞組織がブヨブヨになり再起不能に陥る。
辛うじて残った3枚の葉っぱの先を利用して葉挿し再生に挑戦!…だが全て失敗(腐った)

(誰も居なくなった4月)
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残った土に何か植えようか?と思いを巡らし土だけ鑑賞する(それも全てひっくり返して終了)

FLOW(沖つ国/不老山)

石巻展用新作『FLOW(沖つ国/不老山)は、3月に宮城県東松島市の野蒜海岸で見た岩・不老山がモチーフで、主題に関しては昨年1月の段階で既に出来上がっていた。
防潮堤のきわにある不老山をあの世とこの世の境界に見立て、左右対称の作品にするという記述が1月のメモ写真に残されており、メモの内容は難解で書いた本人(私)にしかわからず、メモの実物は今どこにあるのかわからない。(このようなアイデアメモの紛失がままあるので記録写真が不可欠)

茶封筒メモ (怕物歌三首より、万16-3888)
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〈奥つ国 領く君の柒屋形 黄柒の屋形 神之門渡る〉
生死を隔てる境界線=防潮堤の内と外、現世(陸地)と常世(海上)を去来する船のイメージが完全一致の不気味な歌は、万葉集こわい歌シリーズ3首のうちの一つ。
他の2首は「天国みたいに静かな大草原で突如ウズラが一斉に羽ばたいたからビックリしちゃった」というあまり怖くないものと、「雨の降る通夜で青い顔の人魂になった君と再会したよ…」という少し怖い歌。

(下絵)
FLOW(沖つ国/不老山)下絵のコピー
〈黄柒の屋形〉は木製軍艦「安宅船」かムー読者にはお馴染みの「うつろ船」のような巨大船と想像する。(技法は昨年作『ツァウバーベルク』と同じく木版画と版木を使用する予定)

見慣れない漢字「柒(ぬり)」は漆の俗字で、「染」とは別の字。岩波文庫『新訓万葉集』では「染(しめ)」と訓読されており、これは誤読ではないかと思っている。また「丹塗り」の解釈が多勢だけど、私は朝鮮半島産の「黄漆」なのでは?と推測している。

泥鰌鍋ダメ絶対!

全国の蟹関係者が参列するなか、魚市場で仕入れた約300匹の沢蟹を寺の手水鉢に放つ儀式、それが過日4月18日に行われた蟹満寺の恒例行事「蟹供養」の概要だという。通常あまり需要の無さそうな沢蟹(って美味しいの?)をこの縁日のために大量捕獲し、わざわざ業者が用意するのなら本末転倒のような気がするが…。自由になった沢蟹たちが手水鉢からどこに行ってどこで暮らすのかも気になる。

20年ほど前に働いてたスーパーの鮮魚コーナーでも似たようなことがあった。
ある日のこと、険しい表情の女性客が発砲スチロール箱の生け簀を指差し「このドジョウを全部売ってください!可哀想だから川に放流します。」と言って売場の活きドジョウをビニール袋一杯買い上げた。おそらく近くの多摩川に放流したと思われるが、休耕田育ちの養殖ドジョウが一級河川で生きていけるだろうか?私はドジョウをお客さんに手渡した後もモヤモヤした気分だった。
しかしよくよく考えみると、悪食愛好者が好んで食べる泥鰌鍋(特に丸鍋、地獄鍋)のようにドジョウを生きたまま火にかける残酷な調理法で死ぬよりも、束の間の自由を享受する方が断然幸せなはず。動物愛護活動のお客様に感謝せねばなるまい。(ドウジョウから恩返しされたかな?)

私はホトケドジョウを飼育してたとき、TV画面に泥鰌鍋が映し出されると「見ちゃダメー!」と叫んで急いでスイッチを切った。それはTV好きの平和なドジョ君たちに人間の残虐性を知られたくなかったから…。
じわじわと沸滾ってゆく鍋の熱さと恐怖に暴れながら死に至るドジョウの様を、酔狂に楽しむ悪趣味料理に断固反対!泥鰌鍋を食べた人間は殺生の罪該当。八熱地獄の中で5番目に厳しい叫喚地獄に堕ち大釜で茹でられる刑にでも処されたらよい!(ドジョウの苦痛を想像してみて)

2010年執筆の戦争漫画『ドジョ戦記』
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舞台は多摩川、登場人物(淡水魚)は…
ホトケドジョウ/ムサシトミヨ/ミヤコタナゴ/コイ/ニホンナマズ/メダカ/カダヤシ(スパイ)

蟹の恩返し

私の手元にある古い宝塚少女歌劇絵葉書には、青年に扮した少女と蟹を頭に乗せ蟹爪型の槍を持ってポージングする蟹役の少女が写っている。これは京都府木津川市にある蟹満寺にまつわる故事『蟹満寺縁起』のお芝居の場面で、それはこんなお話だった。

〈昔むかし、とある村で慈悲深い娘が父母と三人で暮らしてました。ある日のこと、娘は蟹を大量捕獲した村人を見つけ「その蟹を全部売ってください」と申し出て買った蟹を解放してあげました。また後日には、娘の父親が畑仕事中に蛙を飲み込もうとしてる蛇を発見。「ちょっと待て!娘をお嫁さんにあげるから蛙を食べないで」と言って蛙を助けました。
父親は帰宅後この事実を娘に話し「大変な約束をしてしまった!」と後悔し泣きましたが、娘は「どうにもならないから観音様にお祈りしましょう」と寛大な言葉で逆に父を慰めました。
夜になって約束どおり男に化けた蛇が来訪するも「まだ準備が整ってないので…」と断り、翌日は家中の雨戸を閉めて完全無視。すると男は怒り狂った大蛇になり家屋をグルグル巻きにして破壊しようと暴れ始めました。「観音様!助けて〜」一心不乱に救済を唱えると観音様が現れ「安心しなさい。娘の善行により事無きを得るでしょう」と告げて消えたのです。
すると不思議なことに、次第に暴れる大蛇の気配はなくなり静かな朝を迎えました。「どうしたことだろう?」と一家が外に出て目にしたものは、ズタズタに切断された大蛇の死体と、無数の蟹の死体が散乱する凄惨な光景でした。「蟹の決死隊が助けてくれたのか…ありがとう蟹!」家族は義理堅い蟹たちの死体を集め埋葬し、その上に観音堂を建立して蟹と観音様への感謝を捧げました。以上が蟹満寺の縁起だと言い伝えられてます。おしまい〉

お父さんの軽はずみな善行で蟹が犠牲に…なんだかやるせないなあ。私はこの蟹の恩返しを読んで魚コーナーバイト時代の出来事を思い出した。(次号に続く)

宝塚少女歌劇「蟹満寺縁起」
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このような演目は最近の宝塚でも上演してるのか?(やってるのなら見てみたい)

塵埃観音

先月お邪魔したコロタイプ印刷会社・便利堂の玄関フロアには明治時代に使用していた古い印刷機が展示され、石製のプレス台に法隆寺金堂壁画の菩薩像部分を写したガラス原版が置いてありました。
私はこれを見て「そういえば、ランド執務室(四畳半)にも同じく観音菩薩の額が掲げてあるなぁ…」と思い出し、今まであれが何なのか気にしてなかったので一度確認してみることにした。もしかすると便利堂のコロタイプかもしれないし!現ランドに居を移して早6年、全く触ることなく放置されたままの額縁を先日やっと降ろしてみました。

便利堂は文化財の記録と復元に貢献
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電気座布団発火事件で焼失する前の法隆寺金堂壁画を便利堂で撮影していたので、この記録写真が後の復元に必要な一級資料となったという。
また、カビ大発生で真っ黒けになってしまった高松塚古墳壁画も、まだ綺麗なうちに便利堂が撮影してたので、修復の際に大いに役立ったそうです。

四畳半を見守り続ける仏画
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便利堂コロタイプならいいな

※閲覧注意!
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ギャーーーー!すごいホコリ・・・
これではバチが当たる(既に当たってるかも?)
菩薩の慈悲で赦して給れ〜

裏面の謎ハンコは判読できず
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プリントの表面をよく見ると、多色版のズレが見受けられこの複製画はコロタイプではなく木版画のようだ…残念。

可愛い とりちゃん♪

2ヶ月前の50歳記念誕プレで、74式戦車キーホルダー「発心集」カウンタック柄ビニール鞄「夢中問答集」など多数の品を購入しましたが、その中で断トツのお気に入りは「可愛い とりちゃん♪」です。ヤフオクで500円落札のとりちゃんは、ボリス.ジョンソン氏ばりにフワフワボサボサな羽毛が特徴のなんの種類かわからない(雷鳥とカルガモの中間のような) 幼鳥ぬいぐるみです♪

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ヤフオク出品時代の「可愛い とりちゃん♪」
大きさ見本の二つ折りガラケーを見つめる後姿ですら可愛い!

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カザマランドおでん会の会長を務める可愛いとりちゃん♪

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いつも真顔の可愛いとりちゃん♪

板碑の美

この『板碑の美』という写真集は私の蔵書ではなく世田谷中央図書館の本で、3月9日から借り続けて今日で1ヶ月目です。シャープな梵字がかっこいい板碑写真が多数掲載された良書なので古本で購入しようか迷っている最中ですが、長期レンタルでなんとなく自分の本のようになった錯覚が…。返却後どうしても欲しくなったら買おうと思います。(鴨ライフ標榜で大型本購入を控えてるから)

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(板碑写真集) 板碑の美  鈴木道也著

写真集より転載
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埼玉県行田の山林に佇むかっこいいモノリス(板碑)
カリグラフィーぽい梵字は「種子(しゅじ)」というマークで、仏像を刻むことなく種子のみで仏を表すことができるのだ!この梵字「キリーク」は阿弥陀を表現しているという。

地下書庫(保存庫)より
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世田谷中央図書館の地下に眠る名著『板碑の美』
過去に所蔵の烏山図書館での貸出履歴は…なんと
1988 / 89 / 93 / 98 / 99年…11年間にわずか5回!
板碑人気を数字で見ることはできないが、美の真価は数で計れるものではない。

(板碑アイランド雄島)
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残¥300のパスモを落とした松島.雄島は石造厨子/石仏/五輪塔/板碑が多数残る石LOVEアイランド

4月7日ワルシャワで

1944年ワルシャワ・夏。ソ連から対ドイツの共闘を持ちかけられ武装蜂起するに至ったが、いざ火蓋が切られると赤軍からのまともな援護はなく、結局は梯子を外され、見殺しにされるような形となった。協力者だったはずのソ連は、ドイツ軍によって市街が破壊され廃墟になったのを見計ってワルシャワを占領し、ポーランドを赤化したのだという。8月から10月までのたった2ヶ月間でレジスタンスと市民を合わせて22万人、ポーランド軍兵士1万6千人が犠牲に。しかしこの人数は推定で実際はもっと多いと言われている。

…以上のような凄惨極まる戦史を外国人でも勉強できる〈ワルシャワ蜂起博物館〉を見学し終わって、復元された旧市街地までブラブラ歩いて行くと、WW2時代の軍服をまとった仮装行列に出くわした。「いったい何のお祭りだろう?」と不思議な気持ちで眺めていたのだが、帰国して調べてみると、おそらくあの大行列は〈カチンの森事件〉の犠牲者を追悼するための行事だったようだ。大量虐殺事件の詳細は現在も不明というが、その概要は背筋も凍る残虐性に満ちたものだった。

4月7日: ワルシャワ蜂起博物館で
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上空にイギリス軍輸送機が飛来してきたとき、地上の戦闘員はどんなに期待したことか!
ロンドンに拠点を置く亡命政府からの支援物資は投下されたが…

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落ちてきた鉄製カプセルの中身は、機関銃一丁/缶詰1個/クラッカー数枚/手榴弾3個ぐらいと期待を大きく裏切るわずかな物量で、駆け寄り拾った者は皆んな落胆したと解説イヤホンは語る。

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旧市街広場に向かう隊列は2千人ほどに見えたが、現実の犠牲者はこれの約10倍、2万2千人のポーランド軍将校、警備隊、官吏、聖職者だったという。
1940年4月、ソ連に捕らえられた多数のポーランド人捕虜が、スターリンの指令でNKVD (KGBの前身) によって虐殺され、スモレンスク近郊カチンの森に埋められた。
プーチンは言わずも知れたKGB出身で、ボルシェビキ古参であるスターリンの嗜虐性をも継承してると言えるが、どうして21世紀にもなってそんな男が独裁者として存在しうるのか?ロシア人に問うてみたい。

3年前ワルシャワで

2019年の4月、ポーランドの首都ワルシャワに出張旅行をした。ドイツ軍による空爆で壊滅したことが嘘のように復興した美しい街並みに驚き、また歴史に明るくない私のような旅行者でも、侵略された当時の緊迫感を知ることができる博物館やモニュメントなど気軽に見学することが出来て、戦争を忘れないための教育の充実と展示の工夫にとても感心させられたものだ。

此度グーグルフォトから届いた〈3年前の思い出写真〉には、現在のような有事だったらもっと違った見え方がしたであろうワルシャワの長閑な風景が多数残されていた。

4月6日: ポーランド軍事博物館にて
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1944年ワルシャワ蜂起のシンボル・KUBUS (クブシュ)実物。子供までレジスタンスに協力したというナチスに対する熾烈な抵抗。普通のトラックに装甲を施した即製装輪装甲車は、ワルシャワ市民の士気の高さを今に伝える貴重な車両だ。

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ドイツ軍から鹵獲したSd.kfz.251(愛称.灰色狼)
クブシュと一緒にワルシャワ大学の突破に参加

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こちらも鹵獲車両のヘッツァー
バリケードに利用され後部が大破

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この気持ち悪い航空機はソ連の攻撃ヘリコプターMi-24Dで、ポーランドが共産主義国だった時代に運用。

…私はこの場にてお腹の不調で携帯してた大切な征露丸入りジップロックを紛失!(あとで発見)。不気味な人面ヘリをみて当時の焦りと気分の悪さを思い出す…

京都土産(工業用石鹸)

注意を払っていても手にべっとり黒インクを付けてしまい、更に汚れたその手で紙や道具をベタベタ触って汚染を拡大させてしまう癖のある私の前に〈ユーゲルパウダー〉という名の救世主が現れた!

神洗剤ユーゲルとの出会いは京都便利堂でのインク練り体験でのこと。受講者の皆さんは手を汚さず練っているのに何故か私だけ手が真っ黒…。いつものことだしまあいいか、と思ってたら「手洗い場にあるピンクの粉を手にまぶしてから水洗いしてください」とご指導が。先生の言いつけ通り洗ってみると「す、凄い!」しつこい油性インクがみるみる溶け、流水とともに流れて行くではないか!洗浄力の感動をそのまま先生に伝えると帰り際に「作業台をようけキレイにしてあげてください」ジップロックにたっぷり入ったピンクの粉を手渡してくださった。有難うございます!ユーゲルのご恩は決して忘れません。

(京都のお土産)
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「油性インクは洗っても落ちないからしょうがない」と開き直り、爪や指紋が黒いまま平気で外出していたのだが、ユーゲルの登場でその言い訳はもはや通用しない!27年間使用の灰色スチール机の古傷に染み込む黒インクもユーゲルで洗浄可能ではあるが、掃除が苦手なので本気でキレイにする日がいつになるかはわからない。
同類商品に〈ピンクの天使〉というファンシーな名前の魔法の粉もあるという。しかし私はドイツ語ではないけどドイツっぽい語感の〈ユーゲルパウダー〉一択だな!