日別アーカイブ: 2013年12月27日

靖國之繪巻

突然、安倍総理の靖国参拝。「国のために戦い、尊い命を犠牲にされた御英霊に対して、哀悼の誠を捧げるとともに、尊崇の念を表し御霊安らかなれとご冥福をお祈りしました。」と総理の発言。
靖国は慰霊にふさわしい場所なのか?「靖国之絵巻」という陸軍の刊行物を見てみましょう〜!

靖国1
「昭和18年春季大祭記念 靖国之絵巻」編纂:陸軍省・海軍省。陸軍美術協会謹製   表紙:川端龍子
靖国2
目次:宮本三郎、向井潤吉、小磯良平、猪熊弦一郎、山口蓬春などなど著名画家の名が並ぶ…。
戦争画に大日本帝国陸海軍の「戦果」を伝える記事が添えられる構成になってます。
靖国3
「消耗戦がはげしければ激しいほど補給戦においても断じて勝ちぬかねばならぬ!」江崎孝坪 画
靖国4
「第三次ソロモン海戦」 奥瀬英三 画
左に「大戦果」の報。右に大本営発表の新聞記事。
「わが軍の術策に陥りソロモン群島中の孤島に大軍を上陸させた敵アメリカが、その補給路を確保するため、死物狂ひの足掻きをならぬ様になったのは当然であります……..ガダルカナルの敵兵こそわが軍にとって絶好の囮となったわけであります。….」
「敵艦2艘撃沈、1艘中破、巡洋艦14艘撃沈破、駆逐艦9艘及至11艘撃沈破、他の艦艇と併せて32艘を撃沈破するという大戦果がわが艦隊及び海軍航空部隊の上に輝きました。」
——-以下、ウィキペディア調べ——-(参考までに)———
アメリカ海軍:
巡洋艦2沈没、駆逐艦7沈没、航空機36、戦死1,732(あれ…?「靖国之絵巻」盛ってる?)
大日本帝国海軍:
戦艦2沈没、巡洋艦1沈没、駆逐艦3沈没、輸送船11沈没、航空機64、戦死1,900

….「靖国之絵巻」には『大戦果』とありますが、実際の結果は日本軍の『敗北』です。
しかも絵巻には日本側の損失は一切書かれていません。この第三次ソロモン海戦の敗北で、ガダルカナル島への補給路は完全に断たれ、ガ島の悲惨な飢餓地獄が始まることになります。
靖国の境内にある「遊就館」には、アジア諸国の解放と大東亜共栄圏の建設という、戦争当時の大義がそのまま展示されています。出口に設置された「感想ノート」に『 Not True !! 』という言葉がありました。たぶん外国から来た人が書いたのでしょう、私も激しく同感です!
神社=宗教施設というトリックに騙されず、靖国がどんな役割の機関だったのか、冷静に見なければ!!(ちなみに戦中は内務省が人事を所管し、陸軍省と海軍省が祭事を統括。ここも内務省…)