写真特集のつづき。深谷の町ではこのような警告を発する作品も見れました。

「モシ・モシは 車に乗る前.降りたあと」
通行人よりも車の走行の方が断然多い郊外では、運転手のマナー向上は喫緊の課題である。
家主の手によって描かれた(のであろう)この壁画には、自宅のブロック塀を交通安全に捧げるほどの厚い公徳心が滲み出ている。
前々回につづき深谷の町で撮影した写真を紹介いたしましょう。

〈残像1〉
かつての栄華を偲ばせる煉瓦造りの倉とモダン建築
側面があられもない姿の建物が散見される寂れた商店街にて
隣家の残像(白線)が壁面にくっきりと残る。なぜ二重なのだろう?

〈残像2〉
櫛の歯が欠いたような町では空き地は駐車場に転用される。
以前ここに何が存在してたのか?日々見ていたはずの風景がいかに早く忘却されるか、この告知版はそれを問うている。抹消されたメガネの文字は私達の記憶の頼りなさと同様にボンヤリだ。

酒 売り始めました/ビール 売り始めました/焼酎 売り始めました
衰退の一途かと案じていたら、商いを果敢に広げるお店(氷屋)も!
ここの勇者(店主)の召喚はインターホン式のようです。
昨日の上毛新聞朝刊に、楠見清さんが執筆して下さったラッダイト学園の展評が掲載された。上毛新聞は群馬県前橋で発行されている地方紙なので、群馬の新聞購読者はすでに終業した我ラッダイト学園の存在をこの紙面で知ることになるだろう!
「いじめ体験 木版画に」と衝撃的なミダシがおどる!…否、いじめ体験というと語弊があるかもしれぬ。イヤなことがあれば速攻バックれ、自分の非を棚上げする不遜な態度の子供だったので(今もそうか)健気なイジメられっ子とはチョットまた別件というか…。
論評冒頭ではモダンアートの棟方から現代アートの風間へと木版画アウトロー伝承が記され、さらに中盤では〝1980年代のヤンキー漫画「熱笑!!花沢高校」から受けた影響を風間は隠さない″と、どおくまん先生へのリスペクトも紹介されいる(そう、私は芸術の先輩への尊敬をいつだって忘れない)棟方志功もどおくまんも独立した黒い世界が素晴らしい。
そしてこのように文章は締めくくられている〝風間の表現は回転速度を上げていく″…まさにこの前橋が輩出した詩人、萩原恭次郎の詩集 死刑宣告の序「最大無限のまたかかる虚無にまで到達せんとする回転!回転!この回転の止む時に私の生命は死である」の一文を彷彿とさせるではないか!回転は虚無にまで達し停止は死を意味する。コマのようにクルクルと回り続けることは可能か?虚無の域まで頑張ってみようか?
長きに渡る制作地獄から解放されたこの合間に、気晴らしと運動不足解消をかねて、久しく決行を忍んでいた戦跡見学をすることにしました。
ちょっと前に「アパート化した陸軍の給水塔」が埼玉県に存在すると知り、この眼で確認したくてウズウズしていたので、コレを目的に埼玉県は深谷市に遠出することにした。昨日は天気も気分も良好だったので思い立って高崎線に乗ってイザ永遠の遠国、さいのくに埼玉へ出発!
埼玉奥地は東松山までしか行った事がなく、その先の深谷はとてつもなく遠く感じた。車窓からの埼玉風景は田園とベットタウンらしい町並みの連続でいささか退屈…しかし深谷の町は宿場の面影の残る歩いてたのしい町でした。ふらっと深谷、どこまでも平坦なフラット深谷!どんどん歩けて5時間で10キロぐらい歩きまくった。当初計画してた荒川沿いの鹿島古墳群は、日が暮れてきたので断念しました。(もっと早起きして早く到着してたら行けたかも?)
埼玉の北の北から北へ地平を屠る行軍は貫徹できなかったけど、良い遠足になり満足です。

旧陸軍東京第二造兵厰深谷製造所跡地に遺る給水塔
軍が建設した給水塔に戦後になって人が居住しアパート化してる
羨望!わたしも住みたい(どうしたら住めるのか?)

深谷工業団地の陸橋から工場の解体現場がみえた(何の工場かは知らない)

空自熊谷基地と太平洋セメントを隔てる直線道路では、林立するタンクの偉容を眺めることができる( 複雑な構造のプラントよりこちらのほうが好み)

大型ダンプの出入りする危険な道路に迷い込むとそこに石灰の築山が
この象牙色の山脈にしばし見蕩れる(風が吹いたら目潰しにあうな)

この農道の先に鉄道の駅がある(ハズ)
街灯のない道はコワいので先を急ごう。

秩父鉄道明戸駅構内と暮れゆく鉄路
プレハブ無人駅には不釣り合いな高級ソファーに身を沈め今日の遠足を回想(スマホの写真チェック)
ずいぶん前の話題になりますが、三月三日の雛祭りに実家で釣り大会が開催されました。正月に五百円玉をあげた姪っ子の主催です。
いっちょまえにマイクをつかった開会の言葉からはじまり、7才の姪と71才の母による「たいかいのうた」という創作ダンスの披露、そして釣り大会のルール説明、それから順番をきめるジャンケン大会とクジ引き、クジに書かれた指示に従って釣る魚を決定、そのノルマを消化してからやっとメインの「つりたいかい」…これら一連の冗長なプログラムに従うだけでもグッタリ(長いのが超苦手)
大会ゴッコに子供はご満悦だが、私はそれに付合って楽しいフリをするほど大人じゃねえ!とっとと釣って早く帰りたい!私は姪の考えた難易度の高いゲームに容赦なく挑み全魚介類を53秒で釣り上げた!この無慈悲な取り組みが姪には真剣に見えたのか、意外にも「早い」と評価してくれました。。次回は影絵大会だそうです。

絨毯に泳ぐ魚介の数々。イカ、ウナギ、マンボウ、メガマウス等…
両手に持った金属の竿の先に輪ゴムとクリップを引っ掛けて魚を釣る。

毒ダコには引っ掛ける所がなく、竿の先から出るワイヤーで掴まないと捕れない。
そして釣り上げた魚を入れるイケスに毒ダコを入れたらアウトという厳しいルールが!

53秒という一分を切る好成績で「きんいろのメダルをかくとくしましたのでこれをしょうします」という賞状をもらった!でも肝心のメダルはもらってないぞ?
やま=手紙、じごく=占いゲーム、さいふ=指を入れると裂ける。これらは今まで姪がくれたカワイイ品々です。
去る日曜。無事にラッダイト学園を終業することができました!短い会期ではありましたが、沢山の方にご来場いただき心より感謝申し上げます。
ラッダイト学園のクラい生徒達と同様に、楽しいはずの学校生活ですら順応できなかった私は、今日もまた確定申告という人間社会の義務に打ちのめされ「動物(コツメカワウソ希望)になって遁走したい!社会の構成員なんてイチヌケた〜い!」と喚いて年老いた両親を心配させるのでした。この妄言に胸を痛めた母は血圧が急上昇してしまったのだ!なんたる親不孝!
そしてこの税金という社会契約のミソギのさきには、4月の引越という大きな関所が待っているのです。15年間に堆積した大量の収集物(半ばゴミ)に気が重い…のですが、これから冷徹な意志をもってドンドン淘汰&粛正していくつもりだよ。

腕から反物を垂らした流麗なスタイルの男性
彼のような優秀なフォルムを備えた者のみが、この置物選抜戦の勝者となるであろう。

「美しく無用で滑稽」という厳しい条件をクリアしたシード選手4名
淘汰不問の有形の強度を身につけた彼等!
無形化記号化する美術界をサヴァイブしてゆくのだ我々も!
いよいよ本日をもって楽しかった学園生活(ブリッツクリーク)も終了です。昨日から始まった現美MOTアニュアル見学のついでに駆込みご観覧などいかがでしょうか?有終の美を見届けるべく学園長(わたし)も無人島待機し、皆さんのお越しをお待ち申し上げております。

「水晶の夜」
反ユダヤ勢力の夜襲をうけたユダヤ街の路上一面に散乱したガラス片が、あたかも煌めく水晶のようだったので、この事件を「クリスタル・ナハト」とゲッベルスが名付けたと伝えられる。尾崎豊の卒業よろしく何者かへの復讐を夢見たところで、自分の正義も報復も後に振り返ってみれば空しいばかりだ。

「獲物は狩人になる夢を見る」
こちらも復讐の夢想。ちなみにわたしが中二のときに考えた(だけの)復讐は、黒魔術でムカつく生徒抹殺という恐ろしいものですが、儀式の場所(近所の四つ辻)は想定したものの、魔術に使用する薬草や動物の血など入手するすべもなく断念!実は生肉生魚を触るが苦手なので魔術の材料どころか、ラーメン屋の秘伝スープの原料も扱えないと思う。
今週末土日をもって我が学園も終業となります。たいへん名残おしいですが先日に引き続き作品の解説をいたしましょう。

「幽霊」
2点の上下の文様は漢字で「幽霊」これは中一の時の私のあだ名です。
蒼い顔で遅刻と早退を繰り返すトリッキーな登下校スタイルはまさに幽霊。
「幽霊のくせに学校にくるな!」と賤民生徒から罵声を浴びるので、なるだけ奴等に見つからずに上履きを履き替えたかった。

「登/下」
それを無表情のままやりすごしたかった。が、それでもウッカリ可笑しくて笑ってしまい「気持ちが悪いから笑うな」と更に追い打ちをかけれれるのでした。心の中の嘲りがつい顔に!
ところで、この背景が「幽霊」の流用であることは皆さんお気づきであろうか?
今回は制作時間がきわめて短かったので、このようなアイデアで乗り切ったのです。
バタバタと慌ただしく始まった「電撃!! ラッダイト学園」。ここいらやっと落ち着きを取り戻しつつあるなぁ、と呑気にくつろぐヒマもなく残す所あと5日!
たいへん遅くなりましたが、この期に及んで各作品と短いコメントを公開いたします。

「スクールウォーズマン(卒業)」
SWMことスクールウォーズマンは番長の姿をした善悪の彼岸的存在。
人間的な人望の厚さと、暴力での決着という無慈悲な方法。その相反する要素を矛盾なく彼は兼ね備えているのだ。(学ランの詰襟はアーマード仕様となっている)

「男の機械化」
都立(定時制)高校時代のエピソードをもとにした作品。
ある日の放課後(夜9時)下駄箱のある入り口まで、真っ白いベンツ(旧車)に乗った他校生(ヤンキー)がたった一人で乗り込んで来た!が先生に諭されてすぐ退却…。もしベンツがなかったら、彼だってああも威勢良くはなれなかっただろうに!機械化は男にハッタリと勇気を与える!
『電撃!! ラッダイト学園』は無人島プロダクションにて3月6日まで!急げ!