月別アーカイブ: 2018年6月

時の忘れ物

今日のトークショーでは、大変暑い中多くの皆さんにお集まりいただき心より感謝申し上げます!安冨さんのキレの良さとスピードに圧倒されましたが、その緊張感がスリリングで楽しいおしゃべり会でした。(もしかしたら)また丸木美術館で秘密イベント(音楽会)を安冨さんとやる(かもしれない)ので、決定したらコッソリ教えます。

〈続報〉先日かざまランドに来てくれた旧友から、24年前に私があげた紙片の画像が届いた。そこにはギターと電子音楽機材とFザッパのような人物が描かれているが、当時ザッパを聴いた記憶はない(この男は誰) 。友人曰くこれは私が美術学園から西荻の(自称)アンティークショップへバイトに出かける前に、彼女の作業机に置いていった手紙だという。これ以外の紙片に「高い位置にあるポッケに手を入れて歩く男」の絵もあるという。私は友人に何を伝えたかったのだろう?その真意と男の正体は今も不明のままである。

〈誰だろう〉
IMG_8721
未知なる電子音楽への憧憬?

店じまい

チリチリ事故パーマを施した美容師のお兄さんが「あ、治ってきてますね」と指摘したのは、当該チリパーではなく10円ハゲのこと。ディスリンピック事業で新規出店したニュー10円ショップ3店舗は、夏の到来とともに静かに閉店しつつある。気がつけばディスリンピック(愚民の祭典)の開催も残すところ1ヶ月。すでに黒いサポーターは外され、サボる口実はもうない。
5月21日付毎日新聞夕刊のディスリンピック記事には「右手首には黒いサポーターが巻かれていた。けんしょう炎になったそうだ」と記述され「そこまでしないと人をぎょっとさせるものは作れない」と私のコメントが書いてある。ぎょっとさせるための代償、その証である黒サポーターは、スタン・ハンセンみたいでかっこいいけど、あせもになりそうだから夏は巻かない。

〈10円ショップ実店舗も閉店〉
IMG_7236
私が最後に見た10円ショップの商品陳列(エンドーマメ双葉)
その後、オモチャ/雑貨/植物等の品々と料金箱、手書き看板も撤去され閉店す。

〈5/21毎日新聞夕刊より〉
IMG_8531
「偉大な事業は狂気に端を発し、狂気によって完成する」とニュルンベルクの歌の親方も歌ってる。社会の狂気照らす私自身も狂気と無縁ではない。
(毎日新聞記事はネットで閲覧可能です→「アートの扉」


【告知!!!】
安冨歩さんと対談『過去、そして未来ー幻のオリンピックをめぐって』は
明日6/9(土)午後2:15より開催
丸木美術館にぜひいらしてください!(展覧会は7/8まで!)

イエローシャーク

昨日兵庫県から遊びに来てくれた旧友は、非合理なことを否定しない(稀有な)存在なので、思い切ってかざまランドで起きた超常現象について意見を聞いてみた。
それは部屋の壁際に飾った小さいサメの歯がこっちを向いた不思議事件で、左向きに置いてあった歯が、半月ぐらいの時間をかけてじわじわと右向きに移動!振動で動いたにしては不可解な点が多く…もしや念力による遠隔操作?ちょうど私の着座する方向に向き直ったので何だか薄気味悪い。市松人形の髪が伸びたとか、首が動いたなどの事例は聞いたことがあるが、サメの歯が勝手に動くとは!?
ことのあらましを「そうか〜」と静かに聞いてくれた友と検証し、一つの説が浮上「右隣の黄鉄鉱がとても綺麗なのでそっちを見ようと移動した」…要するに、左隣の緑水晶に見飽きて右を向いた、という訳で私の方を見てくれたのではない。そうだとするとちょっと寂しい。

「理由を教えて」
IMG_8700
(初めて買った)F.ザッパ「イエローシャーク」を友人と聴こうと思ったのに、家にCDが届いたのは友人が帰った直後だった。このアルバムタイトルはザッパ自室のサメ置物に由来するという。

【告知!!】
今週末6/9(土)午後2:15〜丸木美術館にてトークイベントがあります
初めてお会いする安冨さんとどんなお話ができるかドキドキです!ぜひともご観覧ください。
詳細以下http://www.aya.or.jp/~marukimsn/

キャッチANDリリース

武蔵野美術学園時代に流行っていた遊びは、登校経路に何箇所かあるゴミ集積所から「これは!」と思えるゴミを拾ってきて、教室の作業机にデコレーションする遊びで、拾ったお宝はしばらく鑑賞したのち、また元のゴミ集積所に返す(捨てる)ゴミのキャッチ&リリースです。もちろんこの遊びをしてるのは私一人なので、クラスメイトの皆さんにとって目障り&邪魔ということで、時折先生に注意されましたが、もの珍しさから他の教室から見学者が来ることもたまにありました。

(これはまだ初期の頃)
IMG_8667
左下の火焔型土器の紙片には『コズミック・ダイナミックAND丁寧…』と書かれている。
「大胆に宇宙的であれ、しかも丁寧に!」この芸術への戒めは永続的スローガンである。

(流転のラジカセ)
IMG_8666
ノイズ専用(壊れてる)かっこいい銀色のラジカセやテレビのアンテナ、陶器製ソケットと電球などのオブジェが学園生活に潤いを与えてくれた。(級友には迷惑をかけた)

水禽とわたし

本日の思い出フォトは23年前の写真で、母校・武蔵野美術学園の本体である武蔵野美術大学に初めて行ったときの一枚。この日は浮世絵の摺師による実演を見学する授業があり、大学講師も兼任なさってた、今は亡き恩師・塙太久馬先生のお招きで、我等木版画クラス一行は吉祥寺からはるばる鷹の台まで遠足。授業終了後、大学の広大さにビックリしながらウロウロ見物してると、かわいいアヒル君に遭遇!その友好ムード満点の場面を記録した写真がコレ。
水鳥好きの私の方からアヒル君に声をかけると、ちょっと離れた水面からスイ〜っと近寄ってくれた!が、しかし友好的態度はここまで…。突如、なぜか私の革靴に対し敵意をむき出しにし、首をクイっと捻らせ、硬いクチバシで革靴をカカカカカと連打する猛攻撃!!余所者(学園生)が気に入らないのか、オシャレ革靴に立腹したのか知らないが、歓迎の挨拶にしては手荒すぎやしないか?きっとムサ美学生も強気なアヒル同様、広々とした大学構内で、自由にそして時には粗暴にキャンパスライフをエンジョイしていたことだろう。それに比べ、狭い校舎の我が学園生徒の多くは、温順しく控えめな手合いで(私のように)不遜な態度の学生は少数派だった。

〈ふれあいの水辺〉
IMG_8662
この時すでに彼の照準は革靴に定められていたのだ!