日別アーカイブ: 2018年12月15日

コワいトーチカ

富山トーチカ2基目を見つけるため、同じく南砺市内の城端という地区に向けてジムニーを走らせる。野焼きの煙、巨大な堆肥の山が発する臭気や、路上で車座になって休憩する労働者グループに行く手を阻まれながらも、カーナビ誘導で「たぶんこっちですよね」と畝った道を進入。すると路上のオジさん衆が見せた(あっちに何の用が?)という怪訝な顔の意味がわかった。その先は立ち入っても無意味なループ状奥の細道で、仕方なくターンをして再びオジさん衆の邪魔をして戻る。

地図(まっぷる)や市の観光HPで「ファミリー向け散策コース」と案内されていた監的壕周辺地域は、辿り着くと野獣出没の注意喚起のされている山林で、想像していた環境とはまるで違う…。そんな不穏な気配漂う林道のカーブに丸山監的壕は佇んでいたのだ。冷徹な薄眼でこちらを見てる!その深くえぐられた銃眼から放散される視線の冷たさに怯える私は「さっきのはかわいいトーチカで、こっちはコワいトーチカですね!」と見たままの感想を同行学芸員さんに告げるのであった。


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(かっこいい) 段々が深く刻まれた銃眼はコンクリートの堅牢な厚みを物語る。

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このようにデカい。そしてなんかコワい。

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背面にある90cm四方ほどの鉄扉の隙間から内部が見えた。
C字形のベンチがある。ここに座って銃を構えたのだろうか?