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くちマスク

私の悲壮感漂う蟄居報告を読んだ仲間から昨日電話があり「でも、それって普段のサチコさんの暮らしと全然変わらないよね」と教えてくれた。ありがとう。左様!そのとおり。小学3年生から始めた隠居(に等しい)生活のキャリアは伊達ではない。さてと、このまま普通に外出せず、落ち着いて布マスク(2枚)の到着を待つとしよう…。
安倍総理着用マスクは小さめの布マスクから大きめの布マスクにマイナーチェンジ。そして何故か昨日からは不織布へとバージョンアップされ、この意味深長なパフォーマンスに憶測が飛び交う。よし、このメッセージ性あふれるマスクが郵便受けに届いたらクチビルを描いてディスリンピックキャラ『くちマスク』仕様にカスタマイズしちゃおうかな?

〈丙丁戊バッジ〉
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ディスリンピックスタジアム右側・不健康チームの丙丁戊の選手たち
上の『くちマスク』は戊の字をかたどった人相。安倍総理と同様に顎の出ちゃう古風なマスクは、口が描いてあるので一見するとマスクをしてないように見える。
※缶バッジはナディッフ謹製で(たぶん)お店で購入可能ですが、現在お店は感染予防で長期休業中!

騎士の名は…

ここはノイシュヴァンシュタイン城ではない世田谷区の民家だ。私はこのブロック塀の城郭に護られし借家・かざまランドに籠城し、悪疫COVID-19の毒牙にかからぬよう身を潜めているのだ。
昨夜は狂王よろしくワーグナー楽劇『ローエングリン』をDVDで鑑賞した。このルートヴィヒ2世お気に入りのロマンチック・オペラの内容は、お姫様の窮地を救うため、突如現れた白鳥の騎士が「救済と結婚をする代わりに、私の名前と素姓について絶対に質問しないこと」とお姫様と約束して謀反者を倒し結婚。なのにその夜のうちにしつこく質問攻めされて「もういいよ!質問の答えは明日みんなの前で発表するから」と怒って、予告どおり「私の名前はローヘングリンです」と名乗り、身上を大々的に公表し神様の国へ帰っちゃうお話だった。

あの優しく気高いお方は誰?
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「私はローエングリンと申します。さようなら」

このカッコいいヘルデンテノールは誰?
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ナチスドイツ保護領(チェコ)生まれのペーター・ホフマンは、ドイツ連邦軍の落下傘部隊に8年間所属し、60回も投下訓練をしたという。その後ワーグナー楽劇の英雄的歌手に転職。ヴァルハラ神殿のあるオーバープファルツのお城に住み、楽劇王の聖地バイロイトでの仕事の際はロールスロイスもしくは白馬か大型オートバイで通勤したという。

スーパー150

昨年から予約していた世田谷区の定期検診を受けるため、下北沢の医院まで片道1時間をかけて歩いて行った。わざわざ往復10kmを徒歩で行ったのはむろん電車内での感染リスクを恐れてのことだ。
幼少より親しんだお茶の間のスターは急逝し、いつも乗れる電車には乗れない。そしていつも買えてたトイレットペーパーは買えない。昨日当り前にあったものが今日は存在せず、ザラザラと指から零れ落ちるのを術なく見届けるだけの日々を思い、悶々と歩を進めていると途中通過した松陰神社商店街の地味な薬局でトイレットペーパーを発見!(おお、久しく見なかったその姿!)
6ロールで499円。平時なら絶対に買わない値段の『スーパー150』は、その名のごとく1ロール150m巻で通常シングル60mの2.5倍の長さだ。見た目は一般ロールと同じなのに90mも長いことを不審に思いつつ、お得なのか高価なのか不明の四次元巻きペーパーを購入し、私はリュックに仕舞った少しの安堵感を背負って女医の元へ…。

君は不安に打ち勝つ自信があるか?
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私には不安に勝てない自信がある!