俎上の鯉ならぬカッターマット上の鯉たち。これらは朝日新聞〈論壇時評〉の挿絵下書きの一部で、鯉を模した自在鉤を描いて大中小にコピーしたものだ。
自在鉤とは囲炉裏の火の上に鉄鍋をかける道具で、梁から吊るされた鉤付き棒の下方には木彫りのオブジェと鎖や縄が付いており、この素朴な装置で鍋の上下や向きの調節ができる。
その木彫りの多くは魚類、おもに鯉で、なぜ鯉なのかは「鯉の滝登り」で縁起が良いとか、水神の龍に転ずる鯉が火の用心のお守りに適してるなど諸説あるという。「鯉は食いしん坊でなんか可愛いから毎日見ていたい」という説はないのかな?(可愛い鯉の自在鉤はほしい骨董品の一つだが邪魔になるから買わない)
4月最終木曜日から紙面リニューアル!を告知する記事
昨夜、朝日新聞本社にて論壇メンバー合評会に参加させていただき各方面のインテリゲンチャ先生のお話を拝聴した。3時間に及ぶ会は談論風発の裡に終わり、私には分からないことが多々あったが大変に勉強になった。反知性主義俗世間に抗う人達の人生は勉強や!