「人外交差点」について(3)

(ネタ:その2)
画面むかって左側の109メンズ館の街頭ビジョンには、望月桂の「遠眼鏡」という大正天皇のいわゆる「遠眼鏡事件」を未来派(ジャコモ・バッラ風?)の手法で描いた作品をはめこみました。
望月桂は大正時代に「平民美術協会」「黒耀会」を主催し、アンデパンダン展の先駆け的な展覧会を開催した画家です。この「遠眼鏡」も第二回黒耀会展に出品され、そして警察に撤回を命じられた作品だそうです。第二回黒耀会展の展示の参加者というのが、堺利彦、大杉栄、荒畑寒村、尾崎士郎、生田春月、辻潤、添田唖蝉坊 etc……とそうそうたるメンツ!しかもアナ系ボル系ごっちゃで美術家というよりか思想家が目立ちます。しかも誰でも参加OK。計140点の作品が展示され、その内の28点が撤回命令!警察の指導を無視しして展示してたら6点が押収されたということです。しかも押収された作品の「盗難届」を押収した警察に提出!ナイス・アイディア!
……そんな気骨あふれるアナキスト望月桂に敬意を表して作品に投入しました。遠眼鏡の絵柄もバッチリです。(戦中、翼賛に賛同した氏の変節には大ショック….。また後に触れようと思います。)
109
小さくて分かりづらいですが….。右上に「遠眼鏡」、チョットマテ標語のオバケは小早川秋声の
「国之楯」をイメージしてます。ヘイトスピーチの連中、八咫烏サポーター(足三本)隣組、憲兵
歩きスマホで合体!などなどです。