日別アーカイブ: 2014年3月14日

終わりの始まり

2011年3月12日。11日の大津波によって電源喪失した福島第一原発は、次々と冷却機能が失われメルトダウンし、発生した水素ガスの爆発によって建屋が損傷。この日、一号機爆発の映像をニュースで見た瞬間「ああ、終わったな。」と思いました。
2002年に田中角栄の列島改造論をテーマにした作品を制作したころから、この原発というものに懐疑心を持ち始めました。取材で新潟の田中角栄記念館(道の駅私物化!)や刈羽柏崎原発のPRセンターに行ってきましたが、コンパニオンのオネエちゃん(元ヤン風)の案内がひどくて「JCO
の臨界事故のようなことが原発でも起きる可能性はありますか?」との見学者の質問に「あぁ〜。あれはタマタマなのでぇ大丈夫ですっ!」。。。一瞬にして、もうこのコには何を訊いても無駄、これ以上訊くまいという空気に…。「あえて」知識の無いおバカを採用した防護壁!これは東電の防衛戦略にちがいない!おそるべし。
原発関連施設は他にも見学しましたが、おおよそこんなユル〜い空気でした。「原発は安全だからピリピリする必要は無いんだよー。」と現場から自己催眠のPR活動。だがしかし、この愚鈍な態度こそ怪しいと思ってました!デッカいエビフライ付き幕の内弁当を振る舞い「原発は安全だったよ〜、東電さんは良かったよ〜とお家の人にも教えてあげて下さいね!」って幼稚な刷り込み作戦に騙されるかーっ!(このPR費用も電気代に加算されてるのだからタチが悪いよね。)
「安全神話」を流布した側も、何度も何度も「安全です」と言っているうちに「本当に安全なんだ」と自分たちが洗脳されてしまったような安全への確信と無邪気さすら感じました。

原発の安全神話の崩壊は突然でした。けれども原因をたどれば必然だったとも言えます。単純に原子炉の設計寿命を40年から60年に延長したことから間違ってます。廃炉にするにしても金がかかるし、廃炉後に出る大量の核廃棄物の処理もメドが立たない…。それなら限界ギリギリまで働かせよう!…一度稼働させたら「終わり」にすることすらままならないのが原発です。
「収束宣言」も唇寒し。いまだ汚染水が増え続け、だだ漏れし続ける福島第一原発。「終わり」を見いだせないまま安全神話の再構築、原発の再稼働をすすめる安倍政権。はやく終わってほしい!

福一手紙
『東京電力福島原子力発電所』お知らせと完成予想図絵葉書(ヤフオクで購入!)
「東京電力では、長年の研究・調査の結果、安全で信頼性のある原子力発電所を建設できる確信を得ましたので、福島県に当社最初の原子力発電所を建設することにいたしました。現在工事は順調に進んでおります。」
(建屋建設の鍬入れ式が1967年なので、その頃に関係者各位に配布されたお知らせでしょうか?)
福一イラスト
上:東京電力福島原子力発電所1号機完成予想図(全景)
天然の防波堤、崖を23mも削って整地。GEとのターンキー契約の設備にあわせた結果低地に設置することに…揚水ポンプの建設をケチらなければ津波を避けられたかも?
下: 東京電力福島原子力発電所1号機完成予想図(主要設備)
真っ先に海水にさらされて電源喪失した「タービン発電機」建屋。一番海に近い場所に発電機!