カテゴリー別アーカイブ: 出来事

現状維持

眼鏡のレンズをティッシュでゴシゴシ拭いたら、一点の曇りがどんどん広がり、疾走するバイソンの形になった(それは汚れではなくレンズのコーティングが剥離した傷だった)。これはいけないと、バイソンが視界を遮り危険度の増した眼鏡をかけたまま、急ぎ足で二子玉川の眼鏡店へ向かう。
検眼係から「お仕事は書き物ですか?」と訊かれ「(どちらかというと)書き物です」と答えると「では、このままの度数の方が良いですよ」と助言され、旧眼鏡同等の〈遠くがよく霞む眼鏡〉を新調することとなった。(その度数はたったの0.5)

その前の日。近所の染髪専門店で「髪を茶色にしてください」とお願いすると「美容室でないので無理です」というので、今まで同様の暗色にしてもらった。茶色だと円形ハゲから生えてきた新生白髪だけが明るく染まり、所謂メッシュのように浮いてしまうと親切に教えてくれたあの人は、美容室でないので美容師ではない。(何という職業か?)

そのまた前日。実家の父「これは新しく買った携帯なのか?」私「そうだよ。前のと全く同じ機種だよ」父「古い型だから安かっただろ?」私「auショップだから値引きは無いよ」という会話をした。だがしかし、この一連のやりとりはスマホ買換え直後 (昨年12月上旬) に交わされた会話と一言一句すべて同じで、新旧の判別不能な新スマホのせいで、あたかも録音を再生したかのような奇妙な繰返し現象が起きた。(不思議だね!)

(マイナーチェンジ)
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〈時代は新幹線から恐竜へ…〉旧スマホと寸分たがわぬ新スマホとの差別化を図るため、とりあえず新作カバーを装着させた。この黄金色のキラキラ恐竜スマホが落ちてたら私に届けてね!

スーパームーン

先週月曜日の夕暮、街を歩いていると通常より巨大な月が出ていることに気がつき「これがスーパームーンか!」と驚いて、こんなにも月が不気味に明るく大きいので、きっと街の人もスーパームーンの噂をしているはずと期待し、路上で立ち話をしている二人の中年男性の会話に耳を攲てると「動物のアブラを全部溶かす薬品はどこで手に入るか?」という相談をしていた。聞いてはならないことを聞いてしまったような….うっかり他人の話を盗み聞きするものではない。動物の脂を全部溶かす必要にせまられる事態とは?(まさか動物とは人間を指す隠語ではないよね?) 満月は人心に悪いさざ波を起こさせるという。巨大満月ともなればその数倍の魔を呼ぶに違いない。

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(これがスーパームーンだったのか定かではないが)真正スーパームーンは来月19日に昇るという。そしてその日は奇しくも私の誕生日に当たる。巨大満月の影響を受けないように、おとなしく過ごそう。

滅亡諸説

森美術館『カタストロフ展』の最終日、来場者が展示室の壁やボートに「未来へのメッセージ」を寄書きしていくオノ・ヨーコさんの作品に、私は亡の字(なくなる君)を書いてきた。閉館までの数時間のうちに上書きされてなくなる可能性もあり、なくなる君の未来は危うい。

最新の研究によると、温暖化の影響で北極圏の永久凍土が溶けて、氷に封じ込められていた数万年前の古代ウイルスがゾンビのように蘇り、この未知の病原体によって世界的パンデミックが起きる可能性があるという。また凍った大地に眠る累々の屍が溶解すると大量のメタンガス、二酸化炭素などの温室効果ガスが発生し、さらに気温が上がり氷が溶けるとの予測も…。現在地球上に君臨する人類が、いついかなる原因で滅亡するか知れず、恐竜のように絶滅することだってあながち有りえないことではない。

恐竜からの警告(火の用心)
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この博物画カードには、ボーボーと火を吐くプラチオザウルスとヒプシロホドンが描かれている。さもあれば数多くある恐竜滅亡の学説に〈失火による山火事説〉も追加しなければなるまい。

(亡〜)
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どこにいるかわかるかな?

ペタンコ元年

新元号予想アンケートの結果、1位「平和」、2位「和平」、3位「安久」だったという。平成との混同をさけるため「平」の使用はまず無いだろう。3位の安久は〈あんきゅう〉と読むのだろうか?あんこがキュウっとはみ出たペタンコの餡パンを連想させるが悪いかんじはしない。

平成28年の海洋調査で、ものすごく平らでちっちゃい新種カニが小笠原海域で発見された。そして昨年のちょうど今頃『ペタンココユビピンノ』という可愛い名前がつけられた。ペタンコは平ら、コユビは小指。ピンノとは何だろう?私はこの名前がとても気に入ったので、フラットな新時代到来を切に願う皆様のためにも、ペタンコを新元号に採用していただき、ペタンコ元年を祝したい。

路面で車両に轢かれてペタンコになったリベット/ワッシャー/アルミの蓋などの円形の金属類が、近眼の私には小銭が落ちているように見える。小銭でないことを確認したのち、拾ってポケットにしまう。たぶん本物小銭であっても拾い、ポケットに収めオマワリさんに届けず使用する(かも)。


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子供でも拾わないが私は拾う。

昔ばなし

『まんが日本昔ばなし』のナレーションをしてた市原悦子さんの訃報をニュースで知りました。昨年夏に亡くなられた常田冨士男さんとともに、日本の鬼の話しを聞かせてくれたお二人が鬼籍に入られたわけですが、地獄極楽の審査の際には、まんがのような閻魔様にお会いできたでしょうか?
小さい時から『日本昔ばなし』を土曜の夕方に毎週欠かさず見ていたはずなのに、恐ろしい話しの回ばかりが記憶に残り、ほのぼのとした物語はほとんど忘れてしまいました。(夕食どきだったので、食卓のオカズに集中してたせいでもある。三人兄弟なのでうかうかしてられない!)
もののけ/呪い/因果応報/仇討ち/祟りなどの話も多く、子供向けにしてはハードな面のあるこのテレビ漫画は、あの昭和の大フィクサー川内康範先生の発案だと知りました。さすがは死ね死ね団の作者。暗黒面も公平に扱う康範先生です!

(識字率0%)
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隣家の屋外駐車場に『まんが日本昔ばなし』のミニ絵本が多数陳列されているのを見た。野良猫が読むにはちょうどよいが、字の読めない猫は絵をながめるしかない。

逃げ、破壊する。

千種総合教室の洋裁指導者が敵視する《着崩れ》とは一体なんなのか?
…それは『手を挙げると上着の前が開いてしまう』現象のことなのだ。

日常生活での何気ない動作、例えば電車の吊革につかまる、バンザイをするなど、そんな腕の上げ下げによって生じる「前とじの開き」を指導者は、〈逃げ破壊する〉着崩れた醜態だと糾弾している。私たちが腕を上げたその時、上着の左右の前合わせは「逃げ」そしてだらしなく開き「破壊」してしまう…無意識に繰り返されてきた現代衣服の敗走と破壊活動。世紀末的なこの状況を打開し勝利せんと、かの指導者が発明したのが『特許』であり、いまだ着崩れを許す大衆にむかって革命(特許)を宣傳したのがこの看板群である。

〈ハイセンスな羨望の素敵な魅力〉
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「此の開きを変える事出来る」
素敵な明日が見えてくる
あらゆるヒントと答えに出逢える
深く、美しく本物、時が贅沢に流れる
(上着を閉じれば…そこから理想郷が広がる)

〈逃げ 破壊する〉
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(理想を謳う革命家は、白を黒だと断言する勇気を持たねばならない。)
左の現代悪を示す破壊した着衣例と、特許スタイルのポーズは明らかに違う。
悪=一般の女性は手を頭より高く挙げ、善=特許の女性は脇を締め気味に、手は肩付近までしか挙げていない。要するに、条件が違うので全く比較になっていないと言えるが、これより腕が上がらない設計の (窮屈な) 上着である可能性もある。

〈人生勝利の源泉〉
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ちょうどこのとき自作の上着を着ていたので、門を叩き指導を仰ぐべきだったような気がする…(がそんな勇気は無い)。細かい採寸で体にピッタリ (窮屈) なこの服は、腕を上げても逃げ破壊しない!

人生勝利の源泉

今から27年前、武蔵美学園油絵科友人の実家(名古屋市)に遊びに行き「さっちゃんに見せたい場所があるの…」と案内された友人一推しの名所は、『千種総合教室』という名の人生勝利の源泉でした。洋裁教室から泉のごとく湧き出た発明と説諭(上着に関する愛憎)は、古ぼけた長屋のアウトサイドまで止めなく拡張していました。さすが一目置いていた友人が「ぜひ見て!」と推奨する物件。「わぁ!すごーい!!」という驚嘆の声を押し殺して、ヒソヒソ声で(これは素晴らしいね)と感想を述べながら、静かに勝利のヒント集を写真機に記録し現場を後にしました。

〈服は人間のパスポート〉
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「特許技術を廻せば 無限のデザインが生まれる 服は人間のパスポート わが身を包む服」二階の看板に大書きされたポリシー

〈宝の山〉
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特許洋裁の真理を通行人に啓蒙する展示品の数々

〈自由タイム〉
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「生徒募集:特許この宝の山本物の力どこよりももっと進んだ技術学ぶことの素晴らしさ自由タイム3ヶ月知恵こそ人生勝利の源泉です」

〈時代の音〉
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「基礎原型の発明/ほんとうの時代1991年がここから始まる。」

…楽聖らしき人物が「時代の音」を予言するこの看板には、旧来の上着の欠点『着崩れ』を駆逐し本物の豊かさを手に入れよう。という洋裁指導者の綱領が書かれている。
制圧すべき『着崩れ』とは何か?(真相は次回)

希望の泉

一昨日のニュースによると、名古屋テレビ塔が改装のため一年半休業するという。私は学生時代に名古屋へ遊びに行き、タワーを眺め記念撮影もしましたが特に感想はなく、ただエッフェル塔に似ているな〜と思っただけです。(と言っても本物のエッフェル塔の方は一度も見たことないけど)
あれから30年近く経ち、一種独特な看板が目につく名古屋市街の古臭い街角を懐かしく思い出しますが、テレビ塔リニューアルを機会にもう一度観に行くか?と問われれば、多分行かない。あの珍奇な看板を店頭に飾った主人はおそらく既に他界し、さらに再開発の波に洗われた一年半後、新元号〇〇時代に相応しくない看板は100%存在しないでしょう。(その貴重な看板写真は後日紹介)

テレビ塔と希望の泉
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「おー!シャンゼリゼ!」
と歓喜の声を上げる当時19歳ぐらいだった私。

松の内ギリギリ

昨年の正月は風に飛ばされてきた輪飾りを飾りました。今年はといえば(風向きのせいか) 4軒隣りの焼き鳥屋から焼き鳥を焼く香ばしい匂いが流れてくるばかりです。
今回も都合よくお飾りが飛んでくると思えないので、庭の千両を一枝切って部屋の花器に飾り、お正月を演出してみたところ「松の枝があった方がいいなぁ」という気持ちに駆られて、年末29日頃より一枝折っても大丈夫そうな松を探す。しかし近所には巨木しか存在せず、枝は頭上10m以上の高所にあり断念。年越しの準備の済んだお宅の前を通るたび「大きい門松なら一枝ぐらい拝借しても…」と良からぬアイディアが頭をよぎりましたが、さすがにこれは犯罪(窃盗)なので即刻却下。そんなツマライ「松の枝」への執着は除夜の鐘でも浄められず年を越し、そして昨日スーパーで半額(税込 51円)になった小さい若松を購入したことでようやく解決しました。もし出来ごごろで犯罪に手を染めていたら…本来招くべき歳神ではなく、古代アッシリアからやってきた泥棒の神様が我が家に来ちゃうところでした。

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私たちは清廉潔白を誓う

右目の秘密

「眼鏡とコンタクトレンズを新調しなければ!」と思いつつ、結局買わずに年を越してしまいました…。とっくに矯正能力が不足している眼鏡をかけて夕方外出すると、ボンヤリとしか風景の把握できず非常に危ない!そしてコンタクトレンズは、3年前の『電撃!!ラッダイト学園』展オープニング当日、うっかり右用を紛失しそれを機に両目レンズを新調。その際に販売員さんから「レンズを7年間も使用してた」という衝撃の事実を告げられました。自分の眼球の丈夫さと物持ちの良さにビックリ!!…で、このとき残された片割れの左用レンズはどうしたかというと〈いま私の右目に入っている〉
昨年11月のナディッフ展(またしても)オープニングの日に、帰宅後レンズケースにしまおうとして(これまた)右用を粉砕してしまいました。買いに行く時間がなかったので「まあいいか」と、3年前から捨てずに保存していた旧レンズを装着。幸い左右の視力に差がないのでちょうどよかったです。という訳で、私の目には両方とも「左目用レンズ」が入っており、しかも右目に装着しているのは〈since2009~10年もの〉熟成レンズ!また驚かせちゃうから販売員にはこの事実は秘密にしておこう。そして買換えは『お誕生日割引券』の利用できる2月(誕生日は2/19だから)、それまではヴィンテージレンズ続投で〜す。

(視力低下が原因と思われる)
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これは母にあげた「おもち代」の封筒
サチコの「サ」が重複したことに気付かず…

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こっちは姪にあげたお年玉袋
上下逆さに描いたことに500円玉封入するまで気付かなかった
度重なる失敗は、目が悪くて頭がハッキリしないせいだと推測される。