カテゴリー別アーカイブ: 出来事

額装成功

美しい絵画を手に入れると、喜びと不安が同時に発生する。飾って毎日眺めたいけど日焼けで劣化したらどうしよう?個人で独自の管理をしたことで、素晴らしい文化財の価値を下げ、後世への損失となったら大変(でも飾りたい)。そんな葛藤を解決する道具の一つにUVカット額縁があることは既に皆さんご存知だろう。

今年2月、セルフ誕プレの一つとして購入したタイトル及び制作年不明のペンキ絵(横山裕一氏作) も、文化財保存の観点からダンボールで隠して(日陰で安心だが見えない)展示をしていたが、昨日いよいよUVカット額縁が風間ランドに届き自ら額装。自分で言うのも何だけどすごく上手くできました!額縁通販店の累積ポイント利用で3200円で買えた正方形の薄い標本箱のような額縁が非常によく似合い大満足です。

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黒ペンキで描いた死刑宣告タペストリー&養生テープでマスキングし黒ペンキを塗って作ったトーチカの銃眼風オブジェ(築70年の旧かざまランドの建具を利用) とペンキ絵。

デカツワに変異

一昨年の8月に100均(キャンドゥ)で購入し、その際に店員おじさんから「大切にしてくださいね」と言われたことを忘れず大切に管理してきた3株のチランジアは、冬の寒さに負けて1株のみ残存となってしまった(丸いのとクネクネしたやつが枯死)。

そして昨年の5月、宅配ボックスに挟まれて植込みから植木鉢に引越したツワブキ〈ミニツワ君〉はというと、冬までは小型を維持してたが春になって突如巨大化!もはやミニツワではなくデカツワに!この恐ろしく急激な植物の変化を見て、ナガノ先生の漫画『ちいかわ』に出てくる巨大化変異体の悲劇を想起し、かわいい状態を継続する難しさを痛感するのであった。

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昨年5月、移植したばかりのミニツワ君

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1年でこんなにデカくなっちゃった!
エアプランツは青ネギみたいな株のみ辛うじて生存

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デカツワとミニミニツワを分離し、ボロ市で買った鉢に植え替えた。
カイワレ級に小さいミニミニツワ君の成長に期待!

対峙する石獣

多摩川で遭遇した(平場なのに山地の慣習を守る)中年カップルは、今日も二人だけのアウトドア世界に生きているのだろうか?大量のボラ幼魚はスクスク元気に育ってるか?そして二匹の石獣は今日もへんな顔で睨みあってるだろうか?

六郷水門から徒歩13分のところにある〈六郷神社〉は11世紀に創建されたと伝わる古い神社で、ここには富士塚代わりの富士山型ペッタンコ石碑やおもしろカワイイ狛犬などがある。
大田区最古の狛犬は、徳川綱吉の時代(1685年)に子供達の健康を願う地元有志により寄進されたそうで、丸っこい体型と変顔は江戸時代のちびっ子たちにも大人気だっただろう。(生類憐みの造形)

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境内の古い寄進物コーナーのような木立の中にあります。

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「ウ〜ウ〜〜」
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「ガルルルル〜〜」

(神社参道の獣)
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「おまえ何かくれる人間か?」
「くれないなら用はない」

WATERGATE (1)

幼児は保護者と(私は一人で) タイヤに乗ったり下りたり一頻り遊び、この奇観の公園を立ち去る。母親がちっちゃい子供に「ゴジラさんにまた会いに来ようね」とお話してるのを聞き「あの恐竜はゴジラだったのか?いやちがう」など自問しつつ20分ほど歩くと、六郷用水暗渠の上に整備された緑化公園にたどり着いた。その先に見えるのが赤いレンガ造の排水機場と〈六郷水門〉だ。

わ〜いと喜び勇んで近づきたいが強いヘドロ臭にたじろぐ。用水路跡の入江は釣船の船溜りになっていて、岸辺のあずまやには老人たちが公営賭博の話などしてたむろっており、臭いさえ無ければなかなか良い風情だ。とはいえ堤防の向こう側は爽やかな多摩川河川敷なのに、どうしてわざわざ(臭い)この場所に集うのか?(まあいいや) 私が長年見たかった水門はなんと重厚で美しいことか!!

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昭和6年竣工

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ぼってりとした重量感と、伸びる垂直線・下りる曲線の軽やかさ!(こんな石があったら欲しい)

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アウトドアー装備の中年カップルと「こんにちは」の登山流挨拶を交わし3人で並んで澱んだ川面を見る。
そこには無数の小魚がウジャウジャ蠢いており、水中で忙しなく押し合ってピョンと弾かれた銀色の幼魚が光る。見知らぬ男性は「たぶんボラだな」と連合いに言うが、女性は無言だ。私は声には出さず心の中で「ボラだと思います」とお返事をした。

黒いタイヤ公園

全ての遊具が古タイヤ製の一風変わった公園が大田区六郷にあると知り、ちょっくら遠足を決行。池上線を終点蒲田駅で下車し六郷遠足スタート〈タイヤ公園→六郷水門→六郷神社→川崎河港水門→港町駅〉の順で約90分かけて7kmを歩いた。めくるめく非日常的な風景の数々は、疲れてる時に見る悪夢のような奇勝の連続で帰宅してから今も心が落ち着きません!(今回はタイヤ公園をみんなに見せてあげよう)

京浜東北線の線路沿いにある人気スポットだよ
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みんなあつまれ黒タイヤ広場!誰でも遊べる(私でも)

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巨大重機に使用されてたであろう巨大タイヤ
古タイヤの総数は3000個だという!

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「ギャーーギャーーー」身長8mの恐竜

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かわいいね!バイバ〜イ
(砂が靴に入るけど楽しかった)

アイドルを探せ

昨年秋ごろから無性に木彫りの大黒&恵比寿が欲しくなり毎日ヤフオク検索してたのだが、念願叶いようやく先日入手。それは私が決めた厳格な大黒&恵比寿条件をクリアし、購入の決断がくだされた招福の品である。

《好ましい木彫り大黒&恵比寿の条件》
●すごく古い●一刀彫り●シャープな造形●大黒&恵比寿だとギリギリ認識可能●ほぼ抽象●へんな顔●黒っぽい●あざとくない笑顔●小さい(身長8cm以下)●ちょっといいかげん(現世利益お願いされてもな…と思ってそう)●それでも滲み出る呪物感!

偶像を探せ!
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全ての条件を満たした偶像二体(伝江戸期¥3000)を神棚ではなく(そのようなものは風間ランドにないので)新CDプレーヤー上に安置。

ロックロックで日が沈む…
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新CDプレーヤーに鎮座まします大黒&恵比寿様と共にこの機器の新機能(5種の音質・フラット/ロック/ポップ/ジャズ/クラシックが選べる機能)を堪能。
今日はロックでロックを聴いてみた。SNAKEFINGER様の神曲なら神様もご満足されることだろう。(民謡はクラシックに分類)

バイバイハロー

9年間使用のCDコンポは購入当初からCD回転音がカタカタとうるさく不良品であったが、一昨年になってコードがちぎれて左のステレオしか音が出なくなり敢え無くお釈迦となってしまった。仕方がないのでお釈迦様の上に移動式CDプレーヤーを乗せて(一見セットぽく)使ってたものの、これは演歌を聴くには良いが、バルトークやヒンデミットのキリキリとんがった音楽を再現できないのでいよいよ買い換えることにした。

前の箱型ステレオで配線に手古摺ったことを踏まえ、新しいのは昭和時代のオーディオデッキのような外見をした一体型を選ぶ。コンセントを挿すだけで簡単に始動し、電光表示で「HELLO」と可愛いご挨拶。 記念すべき第1枚は〈ヴァルキューレ〉で、舞台上の足音まで再現する音質に感動!聴き終えて電源を切るとこんどは「BYE-BYE」と別れの挨拶。このように礼儀正しく高音質な音響機械を購入することができて私は大変満足しております。

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バイバ〜イ

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ハロー!

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大黒&恵比寿様もHELLO

(なんか既視感)
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昨年泊まった松本駅前の老舗ビジホのこれに似てる…
ベッド備付の室内照明/目覚し時計/空調のコントロールパネル
文字が一切摩耗した標示皆無ダイヤル【空調】は、まずは左右に回し冷風と温風のどっちが出るか確認したあと体感で微調整する仕組みだ。(この日は9月中旬で暑かったので冷房を暗中模索)

見えないけれども、いるんだよ

長い坂をどんどん登って行きググール地図の指示通り(入っていいのか躊躇われる)団地敷地内に侵入。見晴らしの良い高台の団地に居住者の姿はないが、区画を分ける美しく整った植栽から見えない住民の息吹を感じ、現在も管理の行き届いた団地だということがわかる。

そして、この巨大団地が誕生した高度成長期から脈々と引継がれてきた自治会の伝統は、あちこちに掲げられたスローガン看板に見受けられ、それらは団地居住ネコたちの存在と共に我々余所者の目を楽しませるものである。

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広大な団地を案内する重厚なコンクリ板

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時計付き物置と猫チャン「ただいま3時25分ニャーン」

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「ノーポイ運動GO」ゴミや吸いガラ等の投げ捨て防止のノーポイにご協力を!●清潔な住みよい団地は、守るモラルと皆んなのパワー。
(九州筑後川発祥と謂れる「ノーポイ運動」はここ川崎の地にも!)

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路上駐車を諌めるかすかな文字と虚空を指差しモラルを守護する精霊たち
「見えないけれども、いるんだよ…」

古刹探訪

天気雨が素敵な荒天の日曜日、川崎市岡本太郎美術館に行って太郎賞展に選ばられた知人の作品を鑑賞したのち、ツツジと喘息封じで有名な古い寺〈等覚院〉を訪ねることにした。

美術館のある枡形山を越えて徒歩33分とのグーグル地図案内を頼りに歩き始めると、自分のいる目印がビュンビュン高速移動し、おまけに何通りもある山道のどれを行けば良いかも不明…。さてどっちだろう?と分岐点に立つとそこに『落枝注意』の看板が!!! 怖いから迷わず引き返す。
普通の道路に出て、起伏がある地区を30分以上かけて歩いて行くと、古い山門とド派手な赤い花々で埋め尽くされた寺の庭、それを目当てに集合した参拝客たちの姿が現れた。目も眩むようなこの光景を「両親が生きてるうちに見せてあげたいなぁ」と思ったが、善良な両親なら極楽往生100%確実なので現世のお花を無理して見なくてもよいだろう。

4月中旬なのに満開のツツジが見られてラッキーだったが、寺よりも道中とおりぬけた(居住者よりも団地居住猫に会える)巨大団地の方が私には好ましく思えた。

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ゲゴゲゴゲゴゲゴ…蛙は何処に?

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そこかしこで発生の通行止めと落枝注意のお知らせ
(複雑な地図を前に、自分が迷子になる姿を予見…)

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ここはあの世かな?

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近年作のニュー不動明王像
喘息再発防止を誰にお願いすればよいのか?とりあえずこの方にも祈願。

あなたの夢実現は?

過日実施されたわんこ蕎麦競争は友人の誕生会を兼ねた個人的な大会で、彼女がリストアップした〈一生のうち一度はやっておきたいこと〉の一件に参加したものだった。ひたすら麺を食べ続けるだけの至ってシンプルな競技であったが「お汁は残して麺のみ食べる」「お口の中に一杯二杯と溜めて一気に飲み込むのは悪手」といった給仕係からの指導は、普段自分のペースで飲み食いしてる私としては厳しいものがあった。このわんこ大量摂取テクニックの習得を今後活かせるかどうかというと、たぶんもうわんこはやらないから活かせない。

ちなみに、私が生きてるうちに実現したいことは〈庭にコンクリート製のMyトーチカを作る〉ことだが、土地及び家屋/自動車の所有に否定的なので大八車の上に建造して移動式トーチカにしようかな?これなら鴨(長明)ライフに離反せず無所有の理想にも抵触しないだろう。

夢ひろがる・トーチカライフ
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(Paul Virilio バンカー建築写真集より)