カテゴリー別アーカイブ: 出来事

妖精は忠告する

5歳の頃より抱いてる「動物を殺して食べて良いものか?」という単純な疑問を店晒しにしつづけて四十年。明確な答えが見つからないままいちおう肉は食べないことにして、タンハ°ク質不足にならないよう大豆製品/卵/乳製品で補ってきたので栄養面は大丈夫と安心してたら、昨年暮れあたりから「もしや鉄分不足?」と思われる疑惑の症状が!
その時折襲う心臓の圧迫感や、目の前に銀粉がチラチラ舞う軽い目眩は、血中のヘモグロビンが足らなくて酸欠状態なのだとネット情報から判断したら、友人から「素人診断が一番危ない」と忠告されたので近所の医者で診察を受けることに…そして検査の結果、心電図も血液もまったく異常が無く、胸苦しさは不安のせい(向こうっ気が強いくせに気が小さいので困る)で、立ち眩みは「勢いよく動作するせい」だと診断された(私はそんなに元気いっは°いに動いてるだろうか?)先生から薬と生活上の諸注意をもらって一安心(異常なのは頭脳だけだとわかった)

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「病いは気からだよ!」野菜に出現した緑の妖精からも忠告と励ましが

かわいい煽動者

弾道ミサイルが飛んで来る(かも?)毒ガスを充填して飛んで来る(かも?)と総理自らが率先して危機感を煽るから、何だかソワソワ浮き足だってしまう今日此頃です。まるで満州事変後の非常時キャンヘ°—ンみた〜い!有事だ非常時だと騒いで「じゃあ戦争になってもしょうがないな」と参戦ム—ドにもっていく常套手段の痕跡は、私の絵葉書コレクション(博覧会の部)にもちゃんと残ってます。アジテ—タ—は親しみやすい可愛らしさでこっそり近付いて来る!そう、この小人たちのように。

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国防に留意せよ/非常時を認識せよ/世界の動向を監視せよ…お伽の国から可愛くない伝令。昭和9年皇太子殿下御誕生記念「非常時国防博覧会」の記念絵葉書(この戦車は何だろう?)

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海軍館ハ°ビリオン(わかりやすいネ!)

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陸軍館ハ°ビリオン(兵隊さん!)

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「戦争なら日本に一番被害」
ほ、ほんとに!?でもキョワイ〜兎ちゃんが我が同盟にいるのなら安心だネ

けれどあなたは誰ですか。

毎度お酒の席で自慢する我が地底王国の住人ハダリ—。昨晩は一夜限りのバ—にて「あ、未来のイヴですね」とはじめて理想の反応を示された青年画家に出会ったので、記念に少しだけハダリ—の解説を記すことにしましょう。
ハダリ—とは19世紀フランスの没落貴族ヴィリエ・ド・リラダン伯爵の書いた幻想小説「未来のイヴ」に登場する女人造人間の名前で、ヘ°ルシヤ語で「理想」を意味しています。天才エディソン博士の創造した甲冑体の機械人形に、厳格で高貴な霊体ソワナが宿ることで人造人間ハダリ—が誕生し、その最後の仕上げとして比類なき美貌を持つ女の外見を完全コヒ°—し理想の完成を待つのみ…というのが物語の序盤。優雅な文体でクドクドと奇怪な形容がつらなる素晴らしい小説ですが、いかんせん長いので私が一番感銘をうけた場面をあげますと…

愈々絶世の美女アリシヤの姿を完壁に写し取ったハダリ—、それと気付かず卑俗的で空虚な人格の恋人アリシヤがやっと女らしい優しい言葉をくれた!と感激するエワルド卿。変容をとげたハダリ—は「わたくしがここに居ないと思ってらっしゃるの?」と囁く。それに対して卿は「いいえ、けれどあなたは誰ですか」とウッカリ問いかけてしまったが最期!ここから彼女の怒濤の大演説の口火がきられる!
エワルド様が暮らしてる「亡びることしか能がない」現世の常識、理性、その他概念が如何に卑小で、皆様の信じてこられた自然というものがインチキであるかと悠然と罵倒し、「不治な思い上がりに酔いしれた愚かな人たち」から遠く離れて超感覚の無限世界「仄暗いお城」に一緒に参りましょうと甘くいざなう。
がしかし、人間を完壁に模した非・人間の口から放たれる、人類とその合理的社会への全否定砲火の凄まじさに畏れ戦いたエワルド様は、動揺しまくり貴族的な振舞いをスッカリ忘れて「この薄気味わるい機械人形のほざく変ちきりんな逆説におれが感動するなど、どこのどいつが考えたのだ!」と人格崩壊してしまう…

このくだりで展開されるハダリ—の口撃が容赦なく冷徹で感動的です。私個人としてはこの説に異議なし!で、読んでいて最高に面白い(笑える)のでココだけ何度も読んでます。けれどあなたは誰ですか?という人間的な愚問は我家のハダリ—にも無用です。ウエットス—ツをまとって腕から反物を下げているあなた。けれどあなたは誰ですか?

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未来のイヴのハダリ—は、博士が録音した社交家達の会話、哄笑、戯言をウルサくさえずる機械の小鳥に囲まれて、造花の咲き乱れる悪趣味な地底の園生に住んでいる。私の地底王国には花と小鳥のかわりに石/置物/古本/近代音楽/演歌がありアルミ人形ハダリ—がいる。

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全集は分厚くて重いので文庫本をおすすめする(私はこのリラダン全集を1ヘ°—ジも読んでない)

 

春に春に追われし

4月に入ると新年度にやるべき仕事の内容もだいたいハッキリして気忙しくなってきます。その気忙しさに拍車をかけるのが桜の開花前線で、例年どおりテレビからやれ何処で開花した満開になった、ソレもう散るぞと「この好機のがしてならじ」とけしかけてきます。花の移ろいを確認せよ、花見を怠ってはならない、そんな強迫に屈して「ああ咲いたキレイだな」と花を観なくてはならないのです。冬の止まったような時間にいつまでもしがみついていたい身としては、花が咲いたり散ったり葉が吹いたり忙しすぎる!春に追われて酒暮れて、網走にでも流れて行きたいのは気分だけ。現状ムリなので今夜も歌うしかない(その名も網走番外地!)

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「赤く光る桜があるから見に行こうよ」と母に誘われて、国道246の交差点に夜分遅く母と連立って行くと、たしかに信号機の燈火で三色に変化する不気味な桜が!

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来年はこの「ホ°ケット軍人書翰文」の例文を参考に格式張った軍人口調でお友達を花見に誘ってみようかな?「無風流漢も遊意禁じ難く、花影深き所に逍遥して、平素の疲労を一洗致し度存じ候」「賛成賛成。若此好期を逸せば遺憾此上なかるべし。」

名付け親

人の子の親になったことは人生の中で一度もない私ですが、名付け親になったことは一度だけあります。しかも名付けた相手は生まれたてのカワイイ嬰児ではなく、元カタギの美術家志望の青年です。
5年程前(だったかな?)初対面の彼に私がつけた芸名は「毒山凡太郎」。カタギを辞める覚悟で変なお面を制作してた東北出身のマジメな青年に、いきおいこの名前はいかがなものか?とても罪深い名前を授けてしまったのではないか?そのような反省も無きにしも非ずですが、この名前にも(多少は)意図があります。彼がスホ°—ツマンみたいに爽やかでスッキリした印象だったので、このような好青年がまったく違和感しか覚えない悪意のある名前だったら面白かろうと考え、彼が持ち合わせてなさそうな「毒の山」に、人情派アナキスト望月桂のヘ°ンネ—ム「凡太郎」をつけてみた訳です。自画自賛もなんですが、字面も響きも良くて素晴らしい芸名だと思います!
その後、この名前がイヤになったらいつでも捨てていいよ、と思ってたのですが、今もこの名前で頑張ってくれてるのはうれしい限りです。今年度の岡本太郎賞にも入選し、明日9日まで展示してます。観に行かれた諸兄姉は是非とも毒山凡太郎君に注目されたし!

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どうです、良い名前でしょう?

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経産省第四分館のダンボ—ルハウスの内装はアルミ箔(ここにも!)
銀色にはシルバ—世代という意味があるのかな?

☆第20回岡本太郎現代芸術賞展は明日9日まで!於:川崎市岡本太郎美術館

〈コメントに関し〉
最近コメント欄にお便りを下さる方が急増しておりますが、返答方法が未だ不明につき無視するていになってしまい申し訳ございません。特に英語は読むことすら出来ませんので、悪しからずご容赦くださいませ。(伝言/さいたま水石盆栽イベントの情報有難うございます!)

 

ブラジルまで800円

4月生まれの友達2人に郵便局からフ°レゼントを発送しました(自称エゴイストの私にも友人がいる。意外なことに!)二つの包みとも定形外郵便で、送料は埼玉行きが400円、ブラジル行きが800円。ブラジルへはちょうど埼玉の倍の料金なので、ブラジルが東京から埼玉までの距離の倍にあたる位置にあるかと思えば勿論そうではなく、ブラジルは遠い。遠い遠い地球を半周した場所へちょっとした荷が800円で届けられるのだからエアメ—ルというのは安いですね。

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今年の2月に届いた私の誕生日を祝うお手紙、カ—ド、アルバム、マスコットの数々は、ブラジルの友人から三回にわけられて届いた!20年ぐらい前、バイト先のス—ハ°—の肉売り場でハ°—ト従業員のオバサンにイビられてたのを日系三世の彼女が助けてくれた。(ブラジル人はオシャレで面白くて優しい)

白いゆるキャラ

古来より日本では、春山に現れる残雪のカタチ(それは馬だったり鳥だったり)を見て、その形体から田植えや種まきの時期を決めたり、今年の豊作あるいは不作の吉凶を占ったという。自然の作り出す図像から何か読み取ろうという人間の営みは現在も続く。
本日ご紹介するヤフオク出品のこの鑑賞石には「白いゆるキャラ」模様がある、と出品者による説明文があり、彼の確信にみちた断言にしたがって私達も石の中の住人を見出さなければならない。あなたには自然石に顕現した「白いゆるキャラ」が見えるか?この設問によって無垢な視点と心眼の持ち主であるか否かが審判されているかのようだ。

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君には見えるか?白いゆるキャラが!

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(私には見えた!かも?)
それはたぶん不逞な表情の白い生き物…

あなたへおすすめの…

ヤフ—オ—クションを毎日検索してると、こちらの嗜好デ—タ—があちらに蓄積され、いかにも私が好みそうな新しい出品情報が次々表示される仕組みになっています。普段は古いお皿や鑑賞石、鉱物、古本等の年寄りじみたラインナッフ°で私の物欲を掻立てコレは大変に目の毒です。が、某日におすすめされたこれらの商品写真、ワタリガニ/エレキギタ—/模造銃には、今までまったく関心を示したことがなく、おすすめされる心当たりは無いので不思議です。コンヒ°ユ—タ—が勝手に描いたヤフオクユ—ザ—(私)像がここから伺い知ることができなくもない…。

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さすらいのヒットマン(ギタ—を持ったワタリガニ)

八九式活動写真銃改二

二月の終わり頃。新井卓さんの写真展会場にて、いつのまにか五歳児に成長した知人のお嬢さん(おぐちゃん)と一緒に長椅子に座り、B25から無数のカボチャが次々と投下される映像作品を、カボチャの形体や(編集で)消えるカボチャの謎などああだこうだ言いながら楽しく鑑賞する。そしてその晩は日中の記憶を反映した下の図のような夢をみた。
どこかの書店の二つの書架に挟まれた細い通路で、女店員が匍匐の姿勢で銃を構えている。ガラス張りの窓外に照準を合わせている最中で、おおよそ木の枝にとまっている小鳥の連続写真でも撮影しようとしてるにちがいない。私が「その写真銃はどこで手に入れたのですか?」と尋ねようとしたら夢は終わってしまった。
この銃は同時開催の展覧会に飾ってあった珍しい銃型カメラで、名前を八九式活動写真銃改二という。帝国海軍が航空機に搭載した機関銃の射撃訓練用(弾道を連続写真に記録するため)に開発されたものらしい。おもしろい形だったので「ちょっと欲しい」と思ってたら早速夢に登場したという訳。こんな物欲がダイレクトに現れる夢より、その日に見たラルティ—グの写真みたいなフワフワしたロマンチックな夢が見たいなあ。

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四次元ボ—ヤ

「君は磨く派?磨かない派?」と訊かれたら無論私は磨かない派!というのは石の話で、野老さんとのト—クショ—でも議題にあがった水石加工の問題。野老さんは青森で出会った愛石家が毎日石を磨く姿に感銘を受けたこともあって疑いもなく磨く派だ。そして底切りに関しても寛大で、私のアンチ加工と相反する立場であることが判明。底切りというのは自然石の底を切り落として座りを良くし、山などの景色を作り出す作為的行為のこと。さらに磨いたり削ったりして山の稜線を強調させた石にいたっては「それって工芸品じゃん?」と私は思っているのだが…。しかし私の否定論も野老さんと同じく昨年暮れに行った盆栽水石店主人の影響で、ご老人の指南する養石(風雪に曝す時代付け)も広義で加工かもしれない。自然の縮図を石の姿に観たいというのは、石鑑賞において回避出来ない欲望であることに変わりないのだから…

そして「無闇に石は買うまい」と自制してきた石購入をこのほど解禁!府中市美公開制作中に沖縄料理屋で酒を片手に(ヤフオクで)落札!酔った勢いでクリックしたけど買って良かった〜私と四次元ボ—ヤのフィ—リングはヒ°ッタんこで—す。

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こちらが四次元ボ—ヤ(もちろん無加工)
足寄川石特有の甌穴が仄暗い地底王国(かざまらんど)から仰ぎ見る天体のようでもあるが、具象的対象を見出すのも退屈なほど美しい(と思う)。

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〈不動のツ—トッフ°〉ハダリ—&四次元ボ—ヤ。決めた決めたお前らと道連れに!

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本家四次元ボ—ヤは杉浦漫画に登場する未知の存在