月別アーカイブ: 2014年1月

明日はトークです!

無人島プロダクションにて、プチ回顧展『プチブル』が始まりました〜!
新作「ぼんやり階級ハンコ」の額装などギリギリなところもありましたが、無事にオープンです!昨日は小雪が舞うほど寒い中、初日に来て頂いた方々に感謝です。
押し入れから出された旧作たちと久々に対面。銀座で活動していた若かりし頃を思い出しますが、そんな感傷的なメモリーよりも、改めて自分の作品が「キてる(キ印)」感全開なことに驚きました。…先日なにげなく、制作当時ハマりにハマってた「ツァラトゥストラはこう言った」の文庫本を久しぶりに開いたら『祝福をできぬ者は呪詛することを学べ!』という文章にグリグリと傍線が引いてあるのを見つけたときと同じようなギョっと感。
そんな非合理パワーとフェティッシュ感あふれる自信作が『卒塔婆グラフ』です!
卒塔婆ことストゥーパ。日本独自のスーパーフラット仏塔をさらに平面化!それを木版画で再現しようとした当時の気迫がハンパないです。(自画自賛)成長神話に対する呪詛感にじみでてます。
今も昔も相変わらずの社会に対する愛と憎しみ。是非是非!見にいらして下さい!
(会期は10日間です。短いので注意して下さい!会期中無休です 〜1月19日まで開催)

☆☆☆ 明日、午後4時より無人島プロダクションにて『トークイベント』を行います!!!! ☆☆☆
———–入場無料!——————質問コーナーあります。質問してね!———————–

sotoba
「卒塔婆グラフ」1999年制作 終の住処も右肩上がり!死だけは確実!

プチ回顧展『プチブル』

このブログでもチョイチョイ告知をしてきましたが、いよいよ明日9日より無人島プロダクションにて、プチ回顧展「プチブル」がスタートします!
1998年の初個展から、2003年の個展までの約5年間に制作した作品を展示します。
1994年のパルコ・アーバナートで発表&受賞したのが一応デビューとすると、今年で作家活動20周年目!です。なので、ちょっとだけ回顧します。25歳の時につくった作品はさすがに青臭い感じもしますが、それもまた皆様に楽しんで頂ければと….。
今回は「プチブル」をテーマに括ってチョイスしてみました。90年代後半の総中流社会を振り返ることで、現在にいたる変化などを確認出来るような展示になればと思ってます。

会期は11日間と短いです。なかなかこういう展示の機会もありませんので、是非ご高覧頂きたく存じます。とても寒い時期で恐縮ですが、皆様のお越しをお待ちしております!
(当ブログに掲載しました「ぼんやり階級ハンコ」も展示しま〜す。)
kazama_puchiburu
会期:2014年1月9日(木)―2014年1月19日(日)
会場:無人島プロダクション
☆Opening Reception:1月9日(木)18:00~20:00
Open:火〜金|12:00-20:00
土・日・祝|11:00-19:00 ※会期中無休
☆11日(土)16:00~トークします!(入場無料)

100パーセントさらりまん

この「オール金儲け實話號」をザッと読みますと、「震災で需要の増えた物資で上手く商売した」とか「ちょっとしたアイディアが良い起業につながった」など、好機を逃さず儲けろ的な実話と「コツコツ真面目にやって成功した」という成功者のサクセスストーリーが中心で、簡単にお金が殖えそうな「濡れ手に粟」な美味しい話は載っていません。いつの時代も、そうそう上手い話は無さそうですね。
…さて。目次の中で、気になった見出しが2つありました。『100パーセントさらりまん処世術二十ヶ条』と『美術経済学』です。今日における『さらりまん』の皆さんに向けて、ためになりそうな処世術を拾い読みしたいと思います。

————-『100パーセントさらりまん処世術二十ヶ条』(安須春十)より抜粋————–

第二条—–感情などは全部抹殺してしまえ。サラリマンはどんなに馬鹿にされても「糠味噌」のように黙ってこらえるだけの忍耐がなければいけない。
第六条—–規則正しくあれ。サラリマンは人類中もっとも機械に近い人間である。
第七条—–おしゃべりである勿れ。駄洒落を言ったりするのは第一流のサラリマンではない。
第9条—–天才的であるより努力の人であれ。サラリマンは花火のようにパチパチしているよりも
「味噌樽」のようにどっしりしている方がよい。
第十二条—-実力が大切である。馬鹿のように働くことが上の上たるものである。むやみに才能を発することはサラリマンの習慣に反する。
第十四条—-屁のようなことも真面目くさってやれ。
第十五条—-おだてられたらコロコロ働き、叱られたら「糠味噌」のように黙っていることがサラリマンのテーゼである。
第十六条—-大言壮語するなかれ。サラリマンは世の中のサムライだから分を忘れてデカイことばかりいうのはよくない。
第十九条—-危険思想をもつなかれ。思想は恋愛と同じで、フと取りつかれるとなかなか抜けない。
第二十条—-(結び)大体世の中は公式通りには動かない。サラリマンの生活もその通りである、
しかしインテリ的であるサラリマンは公式で動かないとすぐ虚無的になる。それはいけない。
四十八手の裏表大いに活躍すべきである。

…つらくて涙が出そう…。サラリマンって大変ですね。そして理想の姿は、糠味噌と味噌樽です!
世のサラリーマンの皆さん。この二十ヶ条、参考になりましたでしょうか?

サラリマン
昭和初期の時代には新中間層「サラリーマン」が大衆の中心に。しかし大卒の就職率は30%…。
どんな試練もガマンして働かなければ!感情を抹殺せよ!
さらりまん
「サラリーマンの警戒すべき思想は灰色の虚無思想である。これにとりつかれると若くして再び立つことができない。」大変!再び立つことができない(笑)!ニイチェやスチルネルを読んでる奴は、立派な社畜になれないぞ!!!!   私はサラリマンにもダスティンホフマンにもなれなかったよ…。

>>>告知!!!<<<   90年代サラリマンの夢、今何処…?『プチブル』開催もうすぐで〜す!

オール金儲け實話號

元日、テレビのチャンネルを適当にまわしてたら、「1914 幻の東京〜よみがえるモダン都市〜」というNHKの番組がやっていました。お人形が進行役で、テレ東の「美の巨人」に構成が似てたので正月からやるのか〜と思ってたらNHK。いろいろ問題があるけど観てしまうNHK。
気合いを入れてみてた訳ではないのでザックリな感想ですが。大正時代の貧困問題を取り上げてたのは良かったかな〜。当時の写真の貧民窟がハンパない、まさしくスラムですね。格差社会とはこういうこと!(唖蝉坊を演じてた人は誰かな?格好よかった!金だ金々金々だ〜♪)
しかし「モダン都市」と題したわりには文化的な掘り下げが浅いし、政治的な背景も描いてなくて食い足らなかったです。あっけなく昭和時代に入り戦争、終戦とスルッと終了。1914年に焦点をあてた意味は何だったのだろう?ただ百年前ってことか…。
この番組内では、大正〜昭和初期の「成金ブーム」も解説されていました。以前このブログで紹介した、尾形亀之助の『無形国へ』の文中でも「××世界」や「××之友」という雑誌の名前が出てましたが、第一次世界大戦、関東大震災と投機家にとっての「好機」に乗じて、この手の経済誌が流行した訳です。…ちょうど『無形国へ』が書かれた昭和5年と同じ頃の経済誌「實業之日本」という雑誌が面白いのでご紹介しま〜す。(次回へ続く)

實業之日本
見よ!金満家の偶像。ロックフェラー氏「オール金儲け」!!!!
「實業之日本/オール金儲け實話號」昭和6年10月(實業之日本社発行)
儲け
踊る!踊る!「儲け」の文字。目次だけで計27個!

>>>告知<<<  「富」って何だろう?…プチ回顧展『プチブル』は1月9日からで〜す。

僕は天使ぢゃないよ

暮れの30日に大瀧詠一さんが急死されて驚きました。「リンゴの喉につまらせて…」の第一報に、そんな白雪姫みたいな死に方って一寸いいなと思いましたが、実際は病死だったそうですね。
…大瀧さんの活動には詳しくありませんが、林静一の『赤色エレジー』を映像化した、映画『僕は天使ぢゃないよ』のあがた森魚との共作サントラは大好きです!(映画は観てないけど)
貧乏ロマン「赤色エレジー」の耽美でジメ〜っとした感じが出まくりです。なかでも大瀧詠一作曲、松本隆作詞の『乱れ髪』は永遠の胸キュンソング(笑)。
「割れた鏡のなか、たたみの青がふるえる、なにをそんなに見てるんだい…」4畳半の部屋で喧嘩した二人の、長い沈黙が伝わってくる歌です。松本隆は異次元的天才!
あがた森魚・作詞作曲『僕は天使ぢゃないよ』には、林静一の描いた、一郎の絶望の深さに肉薄するような凄みがあります。森魚さんの泣くような歌声がいい。
訃報を聞いてから何度もこのアルバムをかけてます。お泪頂戴ありがとう…。
僕は天使ぢゃないよ
あがた森魚の「サッちゃん…」と呼ぶ声が面映い。
(借りっぱなしのCD。いつか返します…ゴメン! )

 

あけましておめでとう!

新年あけましておめでとうございます!元日の今日は(せめて初日だけは)真人間らしく、お正月を過ごしました。朝は実家で、兄の家族とお雑煮とおせちでお祝いをしたのですが、その席で新生『青林堂』が右傾化してる。という話を聞いてビックリ!知らなんだー。スマホで「JAPANISM」という雑誌の表紙を見て…愕然。あの『ガロ』と同じ青林堂の名で商売してほしくないわ〜。階級の宿命と闘争を描いた超大作「カムイ伝」を世に出した反骨精神に泥を塗るようなことはヤメて〜。兄とは、「こうやって「排外思想」(思想というにはあまりにも稚拙)という下層のルサンチマンを、上手くマーケティングに取り込む商売って安易で卑劣だね。」という意見で一致しました。
新年早々、暗澹たる気分です…。
昨年の正月は散々でした。おせちを食べてから顔面右半分が痛くなり、松の内が明けるまで鈍痛をガマンしてやっと歯医者に行った所「歯茎に昆布が刺さってますね〜。」と先生は半笑い。ピンセットで引き抜かれたエッジの効いた松前漬けの昆布が3本。しかも血まみれ…。歯茎下がりが原因だそうです。ガビーン!しょっぱなから加齢を意識させられるスタートでした。
今日は松前漬けを難なくクリアした!よしっ。いい感じだ!この調子で行こう。
今年も、馬のように鹿のように頑張る所存であります。みなさま何卒よろしくお願い致します!

sachiko
本年も何卒よろしくお願い致します!

>>>告知1<< 「六本木クロッシング」は1月13日で終了です。ご高覧のほど宜しく〜!

>>>告知2<< 無人島プロダクションにてプチ回顧展『プチブル』1月9日スタートです!