先週末ルーマニア人美術関係者が風間ランドを視察に来た。まずディスリンピックの部分を見せ「これは優生思想を理想とする全体主義国におけるオリンピック開幕式です」と説明し、それから室内を見てもらった。飾棚に3号突撃砲を発見した氏から「パンツァー好きですか?」と訊かれイエスと答えた。その後「どうしてドイツが好きなのか?」と質問されたので、ドイツの哲学/音楽/絵画が好きだからとお答えするが「他にも理由があるはずだ」と納得せず続けて詰問される。実は〈何となく〉が本当の理由なのだが、言語化を強いられる美術業界ではボンヤリした発言が許されないことを私は知っている。
月別アーカイブ: 2022年9月
さよなら野蒜石
昨日は無人島仲間と日帰りで石巻リボーンへ。往きの仙石ライン(東北本線)では線路に不審者が侵入し、その処理(警察の説得?)に長時間要し電車内で90分も足止めを食ってしまった!その人が線路に入った理由と安否は不明のまま、元気市場でお土産を買ったり仙台で飲んだりと観光気分を満喫しました。もちろん短時間だけど展示も見ました。
7ヶ月ぶりに日和山山頂・鹿島御児神社を参拝したら、見たことのない可愛いウミガメ親子がいた。
帰りに自動車で野蒜海岸に寄ってもらい、夕闇のせいで昼間よりずっと巨大に見える鷲ノ巣岩に別れを告げた。
さようなら!
仙台の居酒屋で店員さんに地元の日本酒を所望。
最初に九頭龍(福井)、2番目ゆきの美人(秋田)
最後の日高見でやっと宮城県石巻。
地元のお酒は硬質な辛口「日高見」だけだったけど…ぜんぶ旨かったから良し。
縄文の里・岡谷
長野県岡谷市の市街地に、虫も肉も食べない私に好都合な肉無し料理店を見つけたので、そこで菜食ランチを食べることにした。一軒家のような店内にはチルい中年カップル客が数組おり一人は私だけだった。
徒歩で来店した客が珍しいのか、店主から「どこから何しにいらしゃったんですか?」と訊かれ「東京から来て諏訪湖の水門や丸山タンクなど見て周ってます」と答えると、主「マニアックですね!じゃあ縄文土器は見ましたか?」私「もちろん!素晴らしかったです。」主「子供の時は通学路に土器の破片が普通に落ちてて、ジョーモン!ジョーモン!これ縄文じゃん!って感じにゴロゴロ落ちてましたよ。取っておけばよかったなぁ」
…と楽しいお話を聞かせてくださったが、思うに、もともとこちらの観光資源が水門/タンク/縄文なので、マニアックなのは見学者の私ではなく(あなたの地元)岡谷市の街自体だろう。
ランチプレート1200円 (穀物菜食の店・たなこころ)
車麩のカツがおいしかった
〈岡谷美術考古館〉
縄文/古墳/平安時代の美しい出土品が多数!
お土産コーナーに何故か〈日本海の石〉
海無し県長野ならではの海への憧れだろうか?
その憧憬はよりどり3個100円で手に入る(もちろん購入)
まもなく会期終了!
たまちゃん、とっぴちゃんへ
お便りありがとう!今さっきコメント欄に気がつきました…懐かしさで涙が出そうです。
私は二人が知ってるあの時のまま変な中年になり一方通行なブログを書いてます。交流しない偏屈なルールが原因で気がつくのが遅くなってしまい猛省です…本当にゴメン!すぐに連絡したいのですが、返信する方法がわからないので代わりにここに書きますね。
…小中高と友人の少ない私でしたが仲良くしてくれて救われました。そして、何十年も経ったのに思い出してくれたことに感謝です!返事の仕方が判明したらまた連絡しま〜す。
(ほかにも沢山の方々からのお便りに返信できずスミマセン…薄情な人間と思わず今後もご愛読のほどよろしくお願い致します。)
岡谷市遠足
松本グルメ
大正アナキズム文化保存活動の同志達と別れて松本駅前のビジネスホテルに一泊。この老舗ビジホ飯田屋には1階に「駅そば」が併設されており立喰蕎麦も楽しめる超便利な宿泊施設だ。
空腹の絶頂にあった私は真っ先に「駅そば」へ…コの字カウンターの向こうで一人で切り盛りする三角巾をかぶったオバチャンに食券を渡し、山菜とコロッケをのせた蕎麦をいただく。すっごいモソモソ麺と甘じょっぱい汁が染みたコロッケが懐かしく、これぞ由緒正しい立喰蕎麦の味。それもそのはず、こちらイイダヤ軒は大正9年創業のお店で古さでいったらピカ一だろう。
創業100年の蕎麦屋は当然ビジホより先にあるはずなので、もしかすると「駅そばに併設されたビジホ」というのが正しいだろうか?いや、厳密には駅構内でないので「駅そば」でもないから「駅のそばにあるビジホそば」が正しいか?
駅のそばのビジホにあるそば「駅そば」
椅子があり座れるので「立喰い」ではない
ドンブリ縁にもたれ立つコロッケ。なるほど、このように乗せれば汁でビチョビチョにならずサクサクがキープ出来る。ベテラン従業員の技を見た!(かけ蕎麦+具で570円)
食後のデザートは駅ビル物産店のソフトクリーム
フレッシュな牛乳の味、これで100円とは安い!
物産店では郷土食の昆虫加工品が目白押しだったが蜂幼虫瓶詰めは遠慮して、信州ワインを買って部屋で晩酌。なかなか美味い!
ホテル客室の鍵が松本城カード!欲しいけどこればっかりは貰えない…(私は松本の城は見ず、翌日は岡谷市で遠足)
隠密活動 (from信州)
本日は学術調査団に紛れ長野県某所に行き、某アナキスト漫画家(美術家)の遺作整理を手伝う。古い蔵のなか無造作に仕舞われた無尽蔵の作品群を眼前にして、内心ものすごく興奮しているのだが、それをおくびにも出さず書記係に徹し掛軸の模写などこなした。
往きの新幹線車内で「風間さん、偽名を使いましょうか?」と学者A氏から提案されたが、嘘はバレたあとが怖いので「助手のカザマ」と名乗ることにした。…私は偽名を使わなければならないほど有名なのか(否それは違う)おそらく危険人物の類ということだろう。
(PCが無いので写真は後日)
大拙カード
昨日は青山のワタリウム美術館で『鈴木大拙展』を観てきた。生活と禅と芸術は等しいものであると仮定して、大拙&幾多郎の書を中心に禅に関連する人物、作品を紹介する展覧会で、中には「龍安寺」を作曲したJ.ケージや東洋思想を感じさせるNJ.パイクの作品もあり、禅が現代美術に影響を与えたということが示唆されている。
鈴木大拙先生の伝導活動は、精神と物質の差異を無化してしまう〈霊性〉という理念の提唱であったと解説に書いてある。これはどういうことだろう?会場に飾られた書や木喰を眺めているうちにボ〜っと惹き込まれ、モノと自分が同化するような感覚に近いのか。私の場合は霊性に昇華するより先に物欲が生じヤフオクで似たものが売ってないかな?と思っちゃう。現に大拙先生が携帯してたミニ厨子に収まった可愛いミニミニ文殊菩薩を見て先ずそう思った「売ってないかな」
もし入手できたらスマホを捨てて携帯菩薩を所持しよう…そして皆さんとは音信不通に。
禅は無道徳であっても、無芸術ではない。(いいですね)
各階でもらえる大拙先生の言葉カード計6枚
これらカードの文章の中にはアート文献の語彙との近似を感じるものもある。そういう点でも影響があるのだろう(ニューアカの原点を見るような)
冷麺シーズン延長戦
今年の残暑は長い!なので冷麺シーズンはまだまだ続く。各地で入手した乾麺のコレクションは、茹で時間が長いうどん類はなかなか減らず、結局はコレクション外のイオンPB素麺(茹で時間2分)ばかり消費されたのであった。カラカラに乾燥した麺といえども賞味期限があるので、暑くも涼しくもない日を選び積極的に茹で、氷水で絞め、皿に盛り具を乗せてすすろうと思う!(何味の汁をかけようか?)
かわいい麺類はアンテナショップや土産店で購入
「ぺろっこうどん、ひっぱりうどん 」
声に出して読みたい多幸感溢れる平仮名うどん!!
学生時代に描いた「彼女モヘア、僕モロヘイヤ」という変なイラストは何処に行ったかな?
石巻駅前イオンで購入のモロヘイヤうどんを見てふと思う…