「なんてワタシは愚かだったのだろう!」という悔恨の念と今年一番の大発見。
以前からお気に入りの一枚として聴いていた(というか音楽通でもないし、CDも少ししか持ってないけど…)「RENALDO&THE LOAF」のアルバム『SONGS FOR SWINGING LARVAE』。
彼等もヤオロズ的非合理ミュージックとして勝手に認定済み!どういう音楽かというと、レジデンツに近い雰囲気をもちつつ、思想的なところはなくブヨブヨと非常に弛んだ楽曲です…。でもそれがかっこいい。そしてこのジャケット。木版画のイラストがイカしてます!!プレーヤーがないのにレコジャケ欲しさにLPを購入したほどです。
…と、こんなに熱烈な気持ちで眺めていたのに、今の今までイラストの作者を調べた事がなかったのです。なんというヘマ!今年になって「あ。画像検索してみよう」と思い立ち名前で検索…。
『ゲイリー・パンター』。。。衝撃!素晴らしすぎるっー。即アマゾンで漫画本を購入しました。
この『JiMBO』があるのと無いのでは今年一年まったく違ったものになっていただろう、といっても過言ではありません。80年代当時はヘタウマのジャンルで紹介されてたような淡い記憶があるけど、今こうやって見ると「ウマウマ」の上手さです!
そして、僭越ながらヤオロズ的非合理アートに認定です!!!!

1981年 RALPH RECORDSより
虫っぽいジャケット。虫っぽい音楽。

『ニューウエイブ・コミック・アート ジンボ』昭和58年刊行(松文館)
有難い「完全日本語訳付」…「洗脳なんてまっぴらゴメン。」

キルヒナー憑衣?!ドイツ表現主義風の見開き。
月別アーカイブ: 2013年12月
踊る目玉に見る目玉
ヤオロズ的非合理ミュージック。此岸に向けられた彼岸からの眼差し、まさに目玉のマレビト!
異界スレスレ西海岸、サンフランシスコからの使者。ザ・レジデンツ様〜!と大言壮語したくなるほど私にとってカミな存在なんです。勿論、片仮名でカミ(笑)!
現代美術という存在すら知らずにいた頃、はじめて「コンセプト」という言葉を知ったのは、レジデンツの「ワンコンセプト、ワンアルバム主義」というポリシーを目にしたのがきっかけでした。…因習的な先住民と陽気な民族との摩擦の物語『モール三部作』。一神教的変態カウボーイと二元的なシャム双生児の物語『GOD IN THREE PERSONS』。第三帝国(!)をロックンロールで表現した『ザ・サード・ライヒンロール』…刺激的です!小難しく考えずに「コンセプト」の大切さがわかりました。英語がまるでダメなので歌詞は理解できなくても、題材にした内容だけでも十分その凄さがつたわります。めちゃくちゃ影響された。
音楽は新規開拓しない方なのでヘビーローテーションで回してま〜す。(80年代までがイイ!)
来年はレジデンツのメジャーデビュー40周年。今年のうちに復習しておこう!

「踊る目玉に見る目玉 アンクル・ウィリーのザ・レジデンツ・ガイド」
(監修:湯浅学)1995年刊行….この本を読んで復習しよう。

2ndアルバム『NOT AVAILABLE』(1974年)
「OK?OK?OK?…見せるべきか、見せられるべきか?それは決して知られざる問題…」
知識という名のヤマアラシの問掛けは果てなく続く…。美しい一枚です!
ハンコ使用例(2)
ハンコ使用例(1)
ぼんやり階級ハンコ
今年の夏の置き土産。それがこの「ぼんやり階級ハンコ」50個。
六本木クロッシング参加というでっかいプレッシャーと限られた製作期間…。現実逃避と気晴らしで彫り始めた消しゴム判子が一つ二つと増えてゆき、いつのまにやら50個達成!ヤッター。
彫ってある言葉は、昔「プチブル」という言葉に取り憑かれてレタリングしたり、いろいろ作品にした事を思い出して、ちょうど消しゴムに彫るのにいい単語かも?とプチブルから始めて、じゃあ次はブルジョアかな〜、無産者かな?と階級闘争が勃発!だんだんネタが尽きて焦点がボヤけてぼんやりになってしまいました…。ぼんやりとした階級&死語の烙印たちデス!!
気分転換がこれでは肩こりは治らないし、近視も悪くなる一方です…トホホ。そして、こいつらをどう使うのか?…..「消しゴムは煮ても焼いても食えぬ奴」!

カッターで消しゴムを切るサクサク感がクセになる。

オブローモフってにゃんだろにゃぁー?
目録は誘う
「書窓会」の目録が届きました〜!赤いドリルさんも出品です。ハタチの時に早大の美術サークルの皆さんと入札会のバイトをしたことがある東京古書会館。あの頃はまだ景気が良く、ウン百万円という値段が普通に飛び交ってたな〜。近代文学館とかが良いお客さんだったり、支給された弁当も豪華だったり…。今はどうなんだろう?
今回も垂涎必至の品揃え!目録チェックは至福のひとときです。たった一行だけの情報にまだ見ぬ本への想像が膨らみます。行きたいな〜、でも読売の〆切が…。注文するか…?
逡巡してる時間があるなら早く仕事を片付けろっということです!がんばれ自分。

あやうい点描画の鳩が心をくすぐります。『まど展』
(神保町駅徒歩5分、東京古書会館にて12/13・14)
ビニ本化!
リトル妖怪くん=安倍総理が「特定秘密保護法が一般市民に影響を及ぼす事はありません。」と記者会見で言っていた。「日本を取り戻す!」という意味不明な言葉に疑問を持たずに自民党に投票した一般市民こと愚民限定?
きたる新体制をどう生き抜くか?…大正、昭和初期ときびしい言論弾圧に対し柔軟かつ果敢に挑んだ先人の知恵に学ぶべく「エログロ雑誌」を収集中!ヤフオクで大量入荷!
とてもコンディションが悪く、背表紙がなくなってる本ばかりなので触るとページがとれる…..。
…コスれる程、寿命が縮む赤玉伝説。摩擦に弱い本達を守れ!といことでビニ本化で〜す。
まだ読んでないけど、とりあえず素敵な表紙を堪能します!(ビニールって便利)

『正論』じゃないよ『性論』だよ♪

「ハッキン大魔王」梅原北明の文藝市場!
心眼と聴音機
昨日の深夜、ETV特集『障害者たちの戦争』という番組の再放送をしてました。次の作品のテーマの一つ「国民優生法」を調べている最中なので、逃さず見れて良かったです!
番組の内容は、明治時代に制定された兵役法によって「無用」の烙印を押され、差別が助長された歴史。盲人の相互扶助団体「ライトハウス」がいかに「国民」と認められるために戦って来たか。さらに日中戦争、太平洋戦争下では障害者の動員、徴用がはじまり、実際に動員された人たちのインタビュー取材などで構成されています。
最初に障害者の利用を唱えたのは、昭和13年に国民精神総動員委員長だった元陸軍のカリスマ・荒木貞夫です。「障害者の特殊能力を活用せよ!」特殊能力とその活用とは?…視覚障害者の技能、鍼灸、按摩を産業戦士に施術する「治療奉仕」が主な仕事で、海軍では「技量師」として戦艦に搭乗させていたそうです。今まで徴兵検査ではじかれてきて「これでやっとお国の役に立てた。国民になれた。」と当時の気持ちを語る高齢の男性の姿に複雑な心情がみえました。
そして衝撃的だったのは、太平洋戦争下では視覚障害者の鋭敏な聴力が「特殊能力」として利用さ
れたという事実です!防空監視厰や屋上で、敵艦や敵機の襲来を「耳」で察知する任務をまかされていたというのです。さらに能力をあげるために「敵機爆音集」というレコードをひたすら聴いて識別する訓練もさせられてたとか…。(ローレライ・システムみたい。)
『見えぬ目で見えない敵を打ち破れ!』 『さあ決戦へ!この目忘れて!』
『決戦へ!心のまなこを鉄壁に!』 『心眼を鍛えてのぞめ決戦に!』
…..これは盲人用の国威発揚スローガンです。番組では他に、学童の工場動員が15歳以上と定められていたのに聾唖の学童が11歳で働かされていた事実や、先天性の障害者と空襲などで障害を受けた人、そして傷痍軍人とそれぞれ格差があったことなど紹介されてました。
「大量の障害者を生みだすのが戦争」「〝戦争で格差の流動化〟など絶対ありえない」というのが番組のメッセージでした。まだまだ知らないことが沢山あるな〜もっと勉強しなくては…!
(同じくEテレ「バリバラ」の盲人漫才。「心眼キターッ!」のギャグが大好きです!!!)

九◯式大空中聴音機。代表的な献納兵器です。
機械の集音能力よりも「特殊能力」が上だったのかな?
トラ・トラ・トラ
5年程前に、広島の江田島にある海上自衛隊第一術学校を見学したことがあります。ここは海上自衛隊の将校クラスの隊員を養成するエリート校であり、海軍兵学校時代の多くの建築が保存され、海軍の栄華を知ることができる貴重な場でもあります。(「坂の上の雲」で有名ですよね)
見学を申し込むと海自OBのオッさんがガイドをしてくれます。めちゃくちゃ軍隊調!
資料室では真珠湾攻撃で「散華」した「九軍神」を「あの方も軍神となられました」といちいち説明してくれます。ひどいな〜と思ったのは十軍神になり損なって米軍の捕虜になった(戦中は存在を黙殺)甲標的の乗組員、酒巻和男さんについて「酒巻和男のお母さんは日本で大変肩身のせまい思いをしました、本人もブラジルで仕事をするしかありませんでした。」だって!好きで捕虜になった訳ではないし、ブラジル・トヨタの社長にまでなった人物です。まるでヘタレ扱い。マジでひどい。この他に「体罰は必要」の持論も展開しまくってました。(俺のシマならではの放言)
この後ぐらいに江田島の術学校で「格闘訓練」によって生徒が死亡した事が発覚。OBのオッさんの話を聞いたあとだったので「やっぱりね…。」って感じです。
大本営発表がリアルな世界。自衛隊が軍隊(国防軍?)に名称変更されるハードルは低い!
…..今日は12月8日。1941年、大日本帝国海軍がハワイ真珠湾を攻撃した日です。

特殊潜航艇「甲標的」2つのコブは魚雷です。
自爆攻撃ではないが帰還できない点では特攻兵器「回天」と一緒。
六本木クロッシング(小品)
先日、大型作品の説明をいたしましたが、最後に小品6点をザックリ簡単に説明します!
『無防備要塞』
対岸の火事「原発事故」に対し、安全な場所からモバイルで「実況」を探る人たち。
『スピーディ:スローリー』
「SPEEDI」(予測情報緊急時迅速放射能影響予測システム)の情報を発表したのは事故後12日 後!情報操作を疑わせ、ちっともスピーディーではなかった。牛の眼孔が福島第一原発の場所を
ウジと黒いブチが「SPEEDI」の発表した汚染予測地図。
『幽体離脱』
ストリートヴューで5年間も見知らぬ視線にさらされてる我が家とボロ布団。
『ウォーター?』
震災後、飲み水の放射能汚染による安全が心配されたが、不安を抱きつつも目をつぶって生活せ ざるおえない状況を表現した。(現在の汚染水だだ漏れも連想できます)
『移行係数』
野菜にセシウムが吸収される事実をはじめって知ったが、数字だけ提示されても、基準値以下と いう言葉を信用するしかない。
『捕食者』
米軍の無人偵察爆撃機MQ-1「プレデター(捕食者)」疑わしきは殺すという米軍の雑な指令と ゲーム感覚の「戦闘」でプレデターの餌食(誤爆による犠牲者)は増えてゆく…。
以上です。参考にしてください。…六本木クロッシングの会期も残り一月余りとなりました!
まだご覧になっていない方は是非是非ご高覧下さいませ!!

上段 無防備要塞、スピーディ:スローリー、幽体離脱
下段 ウォーター?、移行係数、捕食者

Nonhuman Crossing!六本木クロッシングよろしく〜!
六本木クロッシング2013




